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配信トラブル対処マニュアル(備忘録)

by
輝源氏@しょうねん♪
特イベ
特イベ
輝源氏@しょうねん♪
 どうも皆さんこんにちわ!
久しぶりに全機材持ち込み配信すると機材のアップデート、設置及び調整で配信やる前にリアル兵力削られている輝源氏@しょうねん♪です...!
 最近、三国志大戦の生配信が全国的にかなり増えて来ましたね!(大阪には未だ三国志大戦用の配信設備常設店舗さんはありませんが...)
配信時のトラブルについてよくご相談を頂くことがあるので、自分が以前遭遇した配信トラブルや他の配信者さん達から相談を受けた事例などを基に、
対処法的なことを備忘録という形でこの記事書いていこうと思います。
※ここに記載している内容ですべての事象が解決するわけではないので、あくまで参考程度にお読み下さい。
生配信ノススメ(基礎編)生配信のススメ(応用編)【徹底検証】低予算で生配信可能な自作PCを組んでみた!【コスパ重視】
及び【簡単自作】手のひらサイズの配信用自作PCを組んでみた【超省スペース】での環境を前提に記載しています。



【配信準備時】

・ビデオキャプチャ(MonsterX U3.0Rビデオキャプチャ)が動作しない

→USB3.0の転送速度が足りていない。
ホストコントローラーがIntel製か、
もしくはRenesas(NEC)製でないと動作対象外とのことです(USB3.0が出始めの時のPCは要注意です。
最近のものは基本的に大丈夫ですが、PC購入時には確認してから購入しましょう)。
※パソコンにUSB3.0ボードを増設している場合、PCI Express Rev2(GEN2)対応であることをご確認ください。

→HDDの転送速度が遅い。
Serial ATA2.0以上対応および500MByte/sのRead/Write速度対応のハードディスク装置の構築が必要です。
最近のものはSATA3.0対応のものなので基本的には大丈夫です。
配信関係のソフトやOSはSSDに入れておくのがオススメです!

→バックグラウンドアプリのカメラとマイクを無効にしてしまっている。
配信時にできるだけPCを軽くしてあげようと、バックグラウンドアプリ等を無効にするのは良いことなのですが、PCのカメラとマイクを無効にするとビデオキャプチャと接続できないエラーが出てしまうので、そこだけは有効にしておきましょう。
(参照「エラーが発生しました:(0x10000400)」)


・筐体にもPCにも映像が出力されない

→分配器の相性問題の可能性
HDMI分配器やDVI分配器には相性があるみたいで、上手く映像信号が送れない分配器もあるのでお気をつけください。
■使用できなかった製品例
・ホーリック社 1×2HDMI SPLITTER 型番:LJ-1205
・Tendak 社 hdmi スプリッター 型番:AV-079-BK
原因はHDCP対応か否か、EDID応答速度の問題、繋ぎ方や繋ぐ順番の問題など様々考えられます。
※HDMI分配器を購入する際には、スプリッター(分配器)とセレクター(切り替え器)の名前違いには十分注意してください!


・HD解像度(1280×720)でもカクツク

→PCのスペックが足りていない場合(CPUが2.4GHz以上且つベンチマーク3732以上でメモリ(RAM)8GB以上目安)。
一見、PCのスペックは足りていそうでも長年使って経年劣化している配信ギリギリスペックのものの場合だと、完全なベンチマークを引き出せずに処理落ちしてカクツク場合もあります。
出力解像度を480Pに下げて試してみましょう。
※ベンチマークはPassMarkによる値です。
 
解像度はこの画面で変更可能
文字をくっきりとしたい場合には、縮小フィルタをランチョス(先鋭化スケーリング、32のサンプル)にすると良いですよ。


・Youtubeで640×480の解像度だと画面の収まりが悪い

→アスペクト比が16:9の場合、出力解像度を854×480に設定してください。
そうすると、画面の収まりがよくなります(Youtubeヘルプ参照)。


・DVI分配器又はHDMI分配器って必要なの?

→確かに、ビデオキャプチャ(MonsterX U3.0Rビデオキャプチャ)のパススルー機能を使用することで理論上、分配器無しでも配信自体は可能です。
しかし、生配信の安定性向上のため、分配器を使用することを強く推奨しております。 
ACアダプター駆動のスプリッター(分配器)と違い、ビデオキャプチャは PC と繋いでいる USB ケーブルで 
映像データを送信すると同時に、電力供給を受けているため、 
万が一、PC 側で何かしらのエラーによるトラブルや操作ミスによって強制終了等してしまった場合には、 
ビデオキャプチャの動作もストップして映像データの流れが断たれてしまうため、 
結果、筐体のゲーム自体が強制終了してしまい放送事故に繋がるおそれがあります。 
生配信視聴者はもちろん、対戦相手にも通信不良による COM 戦移行の事態になるため、 
そうした問題を予め防ぐ意味で、スプリッター(分配器)の併用を強く強くお奨め致します!!
※滅多にないですが、分配器が途中で壊れてしまった場合は筐体が落ちてしまうおそれがあるので、
分配器の購入には細心の注意を払って信頼性の高いものを選びましょう。

 

【配信中】

・しばらく配信しているとだんだんカクツキはじめて配信が止まる

→CPUのスペックは足りているが、メモリ(RAM)8GB未満の場合、このような現象が発生することを確認済みです。
メモリ(RAM)を8GB以上に増設しましょう!

→メモリは8GB以上あるのに映像がカクツク場合には、OBSの設定を見直しましょう!
インターネットの回線速度に比してビットレートが高過ぎる場合にはビットレートを下げましょう(1500~2500Kbps等)。
x264プリセットをveryfast等の軽めのものか低負荷のカスタムプリセットを自作(これは難易度高め)して設定しましょう。
ちなみに、しょうねん♪配信では、HD(720p)配信時、x264カスタムプリセット使用、ビットレートは4148Kbpsでやっています。
PCのスペックと上り回線速度に応じたOBSのビットレートの決め方については、
【配信者必見!】高画質な生配信ノススメ【OBS設定】を参考にして下さい。

※タスクマネージャーでCPU使用率やメモリ(RAM)を確認してみましょう。
インターネットの回線速度測定はBNR等で測定しましょう!
生配信の際に重要なのは、上り回線速度、つまりアップロード速度が安定している必要があります。
※YoutubeでフルHD(1920×1080)で配信したい場合には、画質維持のためビットレート数を上げる必要があり、ビットレート数を上げるとインターネットの上がり回線速度が安定している必要があります。フルHD(1920×1080)で配信する場合には、目安として、常に20Mbps以上安定して速度が出ていることが望ましいです。


・ゲーム映像との音ズレの訪れ

→PCの再起動及び機材の抜き差しを行う。
エラー対処の基本ですね。
この方法で治る場合もありますが、配信中にはできません。

→OBSの仮想ステレオミキサー機能(ミキサー)の設定(歯車)からオーディオの詳細プロパティで対処する。
オーディオの詳細プロパティの同期オフセット(ミリ秒)でゲーム映像に合うように音を遅らせる。
この設定を行う前に、ゲーム映像とゲーム音がどれぐらい遅れているのかをきちんと把握することが大切です。
例えば、ゲーム音がゲーム映像よりも1秒前後早くて音ズレが発生している場合、
ゲーム音、プレイヤーマイク及び実況解説者マイクのすべてを1秒(1000ミリ秒)遅らせる必要があります。
ゲーム音のみならず、すべてのマイクも遅らせる必要がある理由としては、マイクが拾うゲーム音と筐体からPCへ入れているゲーム音とがズレるため、
視聴者側でゲーム音が二重に聞こえる現象が発生するのを予め防止するためです。
また、この設定をした後、PCや接続機器が突然機嫌を直して、本来であれば音ズレがしない状態に戻ってくれる場合もあります(まさにありがた迷惑w)。
その場合には、上記設定によって音ズレが訪れていることになるので、同期オフセット(ミリ秒)をすべて初期値の0に戻すと音ズレがなくなります。
※音ズレが訪れた際には、設定変更後も気を抜かないようにしましょう!
 
同期オフセット(ミリ秒)を1秒分遅らせた場合
OBSは物理ミキサーなしに四本のマイク使えるのは凄いですよね!



・PCにマイクを挿しても音が入らない場合

→OBSのミキサーのマイクのプロパティから使用するマイクのデバイスを選択してください。
初期設定だと既定になっていると思うので接続しているマイクに変更してください。
そこで認識されていない場合は接触不良かドライバーのインストールが必要です。

マイクの種類を確認する。
配信に使用されるマイクはざっくり分けて3つあります。
①プラグインパワーマイク(エレクトレットコンデンサーマイク)
一般的にPC用マイク等として販売されており、挿し口から電力を供給するタイプのものです。

②ダイナミック型マイク
カラオケやちょっとしたライブなどで使用される手持ちマイク等です。
電源を使用せず、声(音)による空気の振動でコイルを動かして磁石との電磁誘導により音の振動を電気信号に変換するものです。

③ファンタム電源コンデンサーマイク
業務用録音等で使用されるマイクです。
48Vの電源が必要なものが多いです。

これらの違いはマイク購入時とPC接続時にはとても重要です。
たまに、②や③のマイクをPCのマイクに直挿しして、音が割れる(母音が聞き取れない)や音が入らないという質問を受けたことがありますが、
PCのマイク挿し口やマイク自体の故障の原因になるので絶対にやらないようにしてください!!
特に、②のマイクは電源を使用しないものなのに無理やりPCに挿し通電すると故障しやすくなります。
②や③をPC生配信で使用したい場合には、オーディオインターフェース付きミキサー(YAMAHA AG06)やマイクアンプ(audio-technica AT-MA2)等を挟んで接続するようにしましょう。


・配信中、ゲーム音やマイクが左耳イヤホン又は左側スピーカーからしか音が出ていない場合

→OBSの仮想ステレオミキサー機能(ミキサー)の設定(歯車)からオーディオの詳細プロパティで対処する。
オーディオの詳細プロパティを開き、片側からしか音が入って来ないものに「モノラルにミックスダウン」にチェックを入れましょう。
そうすることで音が視聴者側で両耳から聞こえるようになります。
※えーモノラルぅ?って思った方はコチラの記事を参照されたい。
 
ゲーム音が左耳からしか聞こえない場合にゲーム音のみをモノラルにダウンミックスにチェックを入れる



・ゲーム音やマイクがお風呂場のようになる場合

→OBSの仮想ステレオミキサー機能(ミキサー)の設定(歯車)からフィルタ追加設定を見直す。
フィルタ追加設定(左下+ボタンで追加可能)でノイズ抑制を選択するとその設定しているマイクが拾う環境音等をぼかして聞こえにくくしてくれます。
しかし、ノイズ抑制機能の抑制レベルが強すぎるとお風呂場のようになりクリアな音声ではなくなってしまいます。
抑制レベル(dB)は-1~-10dBを目安に設定しましょう。
もっと環境音がマイクに入るのを防ぎたい場合には、配信で使用する全てのマイクを単一指向性マイクや超単一指向性マイクに変更してOBSのフィルタのノイズ抑制機能と合わせ技で対処する方法がおすすめです。
ゲーム音はライン入力なのでノイズ抑制等の設定は不要です。設定するとゲーム音が大変聞き取りづらくなります。
 
ノイズ抑制-5にした場合
ちなみに、0でも一応効果あるみたいです。
ノイズ抑制を少しだけ掛けるとハンドリングノイズ等が気にならなくなるので少し掛けるのがオススメです。
※掛け過ぎ注意!!


・マイク音を限界まで上げても音が大きく入らなくて聞き取りずらい場合

→ミキサーやマイクアンプのゲインのつまみで対処する。
ゲインの上げ過ぎによる音割れには注意してください。

→OBSの仮想ステレオミキサー機能(ミキサー)の設定(歯車)からフィルタ追加設定で対処する。
フィルタ追加設定(左下+ボタンで追加可能)でゲインを選択し調節しましょう。
マイクの感度ごとに設定が変わるので良い値を見つけてあげてください!
ただし、ゲインの上げ過ぎによる音割れには注意してください。
 
ゲイン調節画面



・ミキサー(物理)にマイクを挿すチャンネルを増設することってできますか?

→エレクトーンキーボード等のライン入力をするためのチャンネルが余っていれば、そこにマイクアンプ等を接続してマイクチャンネルとして増設することは可能です。
音も綺麗に入っています。
 
ミキサー(YAMAHA AG06)のライン入力にマイクアンプ(audio-technica AT-MA2)を接続しマイクチャンネルを増設
少し裏ワザチックですが、すべての音をミキサーに集約し、ミキサーのモニターOUT等でスピーカーに出力すると、実況者とプレイヤー間での会話が聞き取りやすくスムーズになります(特に環境音が大きいところで有用)。



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もし、ご都合がよろしければ、是非とも奮ってご参加くださいませ!!ʅ(•'╻'• )ʃ <ピャー!!
たくさんの君主のご参加お待ちしております!!


【最後に】
 今回は、生配信をする際のトラブル対処法等について備忘録的にまとめてみました!
配信者さんや配信機材設置店舗さんが万が一何かしらの配信トラブルに遭遇してしまった際にはこの記事が少しでもお役に立てると幸いです。
全国各地で新しい配信チャンネルや実況配信可能店舗さんが増えることを心より応援しております!!



※ 本記事に掲載している文章及び内容に関して、その正確性及び有用性についてできる限り注意を払って作成をしておりますが、完全性、真実性、信頼性、正確性及び有用性等、如何なる保証をするものではありません。また、たとえ掲載内容に誤りがあった場合であっても、一切責任を負いません。
※本記事の情報の利用によって利用者等に何らかの直接的損害、間接的損害、偶発的損害、通常の損害、特別の損害あるいはその他の拡大損害が発生したとしても、かかる損害についてはいかなる責任も一切負いません。
※本記事内のレビューはあくまで個人の感想であり、効果には個人差や使用方法、環境等により左右される場合があります。
 
更新日時:2019/12/18 23:55
(作成日時:2019/06/30 22:30)
コメント( 4 )
4件のコメントを全て表示する
輝源氏@しょうねん♪
特イベ
特イベ
輝源氏@しょうねん♪
2019年7月1日 14時26分

>>おかか容疑者さん
大戦についてあまり気の利いたこと書けないので、配信に関して少しでも皆さんのお役に立てたらと思い書かせて頂きましたねん♪

どるとん
どるとん
2019年7月1日 20時50分

とても勉強になりますね。
チームの配信にお邪魔することがあっても人任せだったりするので勉強させていただきたいと思います。
最近、ランカーさんの配信だとスパム系の荒らしとか見かけますけど。そのブロックの仕方とか今後共有いただけるともっと大戦配信が安心して見れるコンテンツになりそうですね。

輝源氏@しょうねん♪
特イベ
特イベ
輝源氏@しょうねん♪
2019年7月2日 10時5分

>>どるとんさん
お読み頂きありがとうございます!
今回取り上げたのはよくご質問を頂くトラブルに関してで、他にも色々あります。
もし、配信トラブル等で躓いた際はお気軽にご相談ください。
スパムや荒らしのブロックの仕方等については、Google先生におまかせしておきます。m(__)m

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