12009

【徹底検証】低予算で生配信可能な自作PCを組んでみた!【コスパ重視】

by
輝源氏@しょうねん♪
特イベ
特イベ
輝源氏@しょうねん♪
某店長さん:「うちでも配信やってみたいなぁ。安く配信機材手に入らんもんかなぁ?なんつっても、PCが高いからなぁ。」
某ねん♪:「リノベーションPCなら、かなりお安く手に入りますよ!」
某店長さん:「リノベーションってアレやろ?中古のことやろ?アカン!アカン!そんなもん偉いさんがゴーサイン出すわけあらへん。中古ってだけでものすんごい毛嫌いしはるんや。」
某ねん♪:「そうですか。やはり、新品PCで生配信推奨スペック満たしているものとなると、8~10万前後してきますね…。」
某店長さん:「ポケットマネーで出せるんはせいぜい5万ぐらいまでやし、なかなか厳しそうやなぁ。」
某ねん♪:「そうですね…。」
※このやり取りはあくまでフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。


【推奨環境とは】
 そもそも、ゲームの生配信をするにあたっての「推奨環境」って何なんだろう?
例えば、OPENREC.tvではCPU Intel Core i7 2.5 GHz 以上、メモリ(RAM)8GB以上 としております。
また、ニコニコ動画のN Airの推奨環境ではIntel Core i5四世代相当、メモリ(RAM)8GB以上となっているようです。
推奨環境は動画配信サイトによっても多少ブレがありますね。
これらの推奨環境は一体どこから導かれるのかというと、家ゲーやwebカメラ等での配信を基準に設けられていると思われます。
そして、家ゲーの中でも種類は様々で、グラフィックボード必須のFPS系のPCゲーム(これを配信するにはPCでゲームしながら同時に配信もやることになるのでそれなりにハイスペックなPCが必要となります。)や、ゲーム機からビデオキャプチャを通してPCで配信を行うような家ゲーもあります。
三国志大戦の配信は後者のビデオキャプチャを通して配信を行うスタイルということになります。
「ぶっちゃけ、ビデオキャプチャの動作環境さえクリアしていれば、配信ができるのでは?」という疑問が湧いてきました。
 そこで、配信では定番だと言われているMonsterX U3.0Rビデオキャプチャの動作環境を見てみましょう。

OS:Windows®10 / Windows®8.1(32Bit/64Bit)/Windows®7(32Bit/64Bit)各OSとも日本語版のみ対応
CPU:Intel Core i5プロセッサ 2.4GHz同等以上(非圧縮録画時)
メモリ(RAM)4GB以上を推奨
ハードディスク:RAID 0対応、Serial ATA2.0以上対応および500MByte/sのRead/Write速度対応のハードディスク装置の構築が必要です(非圧縮録画時)。
インターフェイス:USB3.0ポート

ここからわかることは、CPU Intel Core i5 2.4GHz以上のスペックのPCが必要ということですね。。。

ちーん...。

\(^o^)/\解散!!/

...と諦めるにはまだ早いです(笑)

 このMonsterX U3.0Rビデオキャプチャが発売されたのは2013年の夏頃で、もう5年以上も前の製品ということになります(長年、色んなサイトでオススメビデオキャプチャとして君臨しているのは凄いですね)。
2013年夏頃といえば、Intel第4世代が発売されたばかりなので、このビデオキャプチャの動作環境として想定されていたCPUの世代は、当時主流だった第3世代あたりだと思われます(あくまで憶測)。
また、動作環境が2.4GHz以上という低めな値(当時のデスクトップ用第3世代Corei5のほとんどが2.8~3.8GHzであった)であることから、省電力モデル(例えば、CPUの末尾にUがつくもの)のノートPC用CPUも使用することも前提にしていた値であることが読み取れます。
※CPUの世代って何?って方はコチラを参照
 ちなみに今一番新しいのは第9世代です。
最近、PCショップとかでよく見かけるのは、第7~8世代ですね。
また、デスクトップPCとノートPCで使用されているCPUが同じCore i3という名前であっても両者には大きな性能の違いがあるので注意してください!!
※CPUの末尾のアルファベットに意味あるの?って方はコチラを参照

 では、Core i5第3世代のベンチマークがどれくらいなのか確認してみましょう。
デスクトップPC用Core i5 第3世代のベンチマークを見てみると、一番低いCore i5-3470Tでも4448でした。
一方、ノートPC用Core i5 第3世代のベンチマークを見てみると、2.4GHz以上のもので一番低いCore i5-3210Mは3732でした。
 以上から、あくまでも目安でしかないのですが、2.4GHz以上で他のビデオキャプチャの動作環境を満たしつつ、ベンチマーク3732以上あれば、上記ビデオキャプチャを使用しての生配信ができるということなりそうです(これはやってみないと分からないので、目安にするかは自己責任でお願いします。)。
ちなみに、僕が普段配信しているノートPCのCPUはCore i7-6500Uでベンチマークは4303でした。
※ベンチマークの値はPassMarkによる値です。

 最近主流の第8世代 Core i シリーズはCPUのコア数とスレッド数が増えたため、第7世代 Core i シリーズと比べて最大 40% 性能アップしていると聞いていたので、これはもしかして、Core i 3 第8世代で生配信が可能なPCを組めるのでは!?と思いベンチマークを確認してみました。

Core i3-8100 ベンチマーク 8056(デスクトップPC用)
えっ、余裕やん!?

 一見、Core i3という文字面だけみると配信推奨環境以下に見えますが、ベンチマークを見る限りでは、これで十分生配信できそうに見えます!
i5やi7と比べるとかなりお手頃価格なのも強みですね。
むむむ、なんなら、i3のさらに下のモデルのIntel Pentium Gold G5600(2コア4スレッド 3.9GHz) ベンチマーク 5708でも生配信ギリギリできるんちゃうの!?(ざっくり、Core i3第6世代あたりに匹敵するかな?ぐらいの性能)
これで低予算でも生配信用自作PCが手に入るのでは!?
※Intel CPU Core i7, i5, i3の性能の違いって何?って方はコチラ参照
※Core iシリーズとPentiumの配信する上での特筆すべき違いは、Pentiumが拡張命令「AVX2」に対応していないことです(G5400の場合)。このことにより、動画のエンコードがCore iシリーズに比べると遅くなるみたいなので、基本的にはCore iシリーズで配信PC組む方が安牌です。

 ということで、前置きがかなり長くなりましたが、Intel Core i3-8100(4コア4スレッド3.6GHz)で自作PCをコスパ重視で組んで、三国志大戦の生配信が実際にできるのかを検証してみました!!
※本当は、Core i3よりも3000~4000円程安いIntel Pentium Gold G5600(2コア4スレッド 3.9GHz)で生配信可能?ギリギリライン?で検証してみたかったんですが、CPUの市場における供給不足の影響で、お店でもネットでもなかなか手に入らなかったため、断念しました(失敗覚悟で人柱になりたかった...)。


【コスパ重視生配信用自作PC】



・CPU
Intel Core i3-8100 
16,696円(税込)
4コア4スレッド/3.6GHz/LGA1151

・CPUクーラー
上記Intel付属品 

・マザーボード
ASUS PRIME H310M-A
7,034円(税込)
microATX/LGA1151
シリアルATAケーブル2本付属

・メモリ(RAM)
シリコンパワー デスクトップPC用メモリ
6,780円(税込)
DDR4-2400/8GB 1枚組

・SSD
WD Blue 3D NAND SATA WDS250G2B0A
 5,990円(税込)
250GB
土日の某パ〇コン工房のセールでネット最安値よりも1000円ほど安く手に入れました!
HDDも安くなってたので気になる方はチェックしてみても良いかと。

・電源ユニット
Corsair CX450M
 5,035円(税込)
450W/80PLUS BRONZE認定/セミモジュラー式

・PCケース
Thermaltake Versa H18
3,094円(税込)
アクリルウインドウサイドパネル
対応マザーボード:microATX/Mini-ITX
対応電源:ATX 12V(最大220mm)
搭載可能ファン
 上面:140/120mm×1
 前面:140mm×2または120mm×3
 背面:120mm×1
外形寸法:205(W)×390(H)×380(D) mm
※5インチベイの光学ドライブは取り付けられません。
 
・ケースファン
上記ケース付属品(背面に1個 120mmファン)

・OS
Windows 10 Home 64bit
 1,500円~14,956円(税込)
限界まで安くするならオークションサイトで色々探してみてもよいかと...
※ただし、完全自己責任です。
※インストールDVDの場合にはUSB接続の外付け光学ドライブが必要です。

仮にすべて、ネットや店頭での最安値で組んだ場合、
合計 46,129円(税込)

 5万円以内に収まりました。
その他に必要な配信機材や小物を購入しても、6万円代で収まりそうです。
配信に必要な機材は、生配信のススメ(基礎編)生配信のススメ(応用編)
を参考にしてみてください!

 実際に組んでみたらこんな感じです!
このPCケースは裏に配線スペースがあるので、スッキリ見せることができて良いですね。
そして、3,094円とコスパ最高!



 ちなみに、裏配線はこんな感じです(結束バンドが大活躍)。
※結束バンドはPCケースやマザーボードに付属しています。


※写真左下に3.5インチのHDDを増設しています(配信するだけなら上記のSSDだけで十分です。)。

 これで自作PC完成です!
自作PCを組むとPCに対してかなり愛着が湧いてきます(笑)

 今日日、少しググれば自作PCの組み方に関する記事がたくさんヒットするので、それらを書いてくださった方々に敬意を払いつつ、参考にさせてもらえば、大抵問題なく組めるとは思いますが、やはりそれでも初めてで不安だという方には、こちらの書籍をオススメします。
「今すぐ使えるかんたん自作パソコン」[改訂第2版]リンクアップ著 技術評論社 2,030円(税込)
大きな写真で素人にもわかりやすく手順や用語を説明してくれているので初心者でも安心です。
正しいパーツさえ揃えてしまえば、組立てるのはプラモデル感覚でそんなに難しくはないですよ!


【実地検証】
 さて、それでは実際に配信してみましょう!


※自作PC前面にケースファンを増設しています。
LEDを光らせる理由は特になく完全自己満足(笑)ですが、やってみたい方は参考までに。
Novonest PCケースファン 青いLEDリングを装着した 120mmファン 25mm厚 pmw(800-1800rpm)3個セット 2,000円(税込)
オウルテック ファンPWM信号4分岐ケーブル ファン側10cm M/B側30cm 398円(税込)


 今回は、CPU Intel Core i3-8100で生配信ができるのかという検証でしたが、やはり、上述のベンチマークどおり余裕でビデオキャプチャが動作し、安定して生配信をすることができました!
ゲーム配信では定番の解像度である1280×720(720p)は勿論のこと、いわゆるフルHDと言われる1920×1080(1080P)でも生配信ができました!
ちなみに、フルHD1920×1080 30fpsでの配信時のCPU使用率は30~40%前後で、フルHD1920×1080 60fpsではCPU使用率は70~80%でした(x264カスタムプリセット有り)。
正直、Core i3でここまでできるとは思っていなかったのでちょっとびっくりしました(笑)
※60fpsでの配信には、30fpsでの配信よりも約2倍のビットレートが必要となるため、インターネットの上がり回線速度が速くないと、ボトルネックとなり得ます。
※【2019年12月19日追記】
PCのスペックと上り回線速度に応じたOBSのビットレートの決め方については、
【配信者必見!】高画質な生配信ノススメ【OBS設定】を参考にして下さい。

 配信の様子はコチラです。良かったらご視聴ください!
フルHD1920×1080 30fpsで生配信しています。


【宣伝】
 YouTubeで高画質配信をはじめました!
スマホやタブレットは勿論、TV等の大画面でも三国志大戦のゲーム配信映像を楽しんでもらえるような設定で配信しています!
良かったら、輝源氏@しょうねん♪のYouTubeチャンネルのチャンネル登録をよろしくお願い致しますねん♪
┗(^o^ )┓三ピャー!!



【最後に】
 CPU Intel Core i3-8100を使用したコスパ重視自作PCで三国志大戦の生配信が可能であることを検証できました。
これから、三国志大戦の生配信しようと考えているプレイヤー及び店舗さんが配信用PCの自作に挑戦されたり、BTO等でPCを購入される際に参考にして頂けると幸いです。
全国各地で新しい配信チャンネルや実況配信可能店舗さんが増えることを心より応援しております!!




※ 本記事に掲載している文章及び内容に関して、その正確性及び有用性についてできる限り注意を払って作成をしておりますが、完全性、真実性、信頼性、正確性及び有用性等、如何なる保証をするものではありません。また、たとえ掲載内容に誤りがあった場合であっても、一切責任を負いません。
※本記事の情報の利用によって利用者等に何らかの直接的損害、間接的損害、偶発的損害、通常の損害、特別の損害あるいはその他の拡大損害が発生したとしても、かかる損害についてはいかなる責任も一切負いません。
※本記事内のレビューはあくまで個人の感想であり、効果には個人差や使用方法、環境等により左右される場合があります。
更新日時:2019/12/19 01:02
(作成日時:2019/01/27 19:00)
コメント( 2 )
Randy
Randy
2019年1月28日 1時37分

自作PCに慣れてる人の構成ですねー
電源は信頼性の高いもの、動作速度の底上げにHDDではなくSSDにし、信頼性の高いメーカーを使う等。
Corei5の第3世代は4コア4スレッドなのでi3-8100でいけるのかもしれないですね。
pentiumはクロックが足りてもコア数が足りてないので処理が追いつかない可能性が高い(これはいくらクロックを上げても解決は難しい)です。ベンチの数字は余裕なのですが・・・

輝源氏@しょうねん♪
特イベ
特イベ
輝源氏@しょうねん♪
2019年1月28日 12時12分

>>Randyさん
電源は他のパーツに比べて交換に少し手間がかかるので、安定感重視で安めのものを選びました!
ビデオキャプチャの付属ソフトがHDDよりSSDを使った時の方が安定して動作していたので、HDDにして数千円安くするよりも、速さと信頼性を重視してSSDを選びました!
Core i3-8100で大戦配信可能を確認できたので、大戦配信のハードルが少し下がった気がしています(笑)
Pentium Goldのコア数2、4スレッドなのですが、ベンチマークがPentium Gold以下で配信可能なi7やi5ノートPCのCPUもコア数2、4スレッドということもありギリギリ配信できるのでは!?と思いつつ、Core iシリーズにはあり、PentiumGoldにはない拡張命令「AVX2」の有無でエンコードにどれ程の影響を及ぼすかもめっちゃ気になってます。
Pentium Goldが配信できるかできないかは微妙なラインなので、やってみないと分からないですね。
この機会に失敗覚悟で人柱になりたかったです…。

コメントするにはログインが必要です
シェア