こんばんは! 燈蝋之斧です!
前回は張春華大戦でお世話になりまして、ありがとうございました。御礼や報告は前回投稿でさせて頂きましたが、あらためて御礼申し上げます。
さて、私の現状についてですが、体調も良くなり、今週から会社復帰……の予定でしたが、紅斑が再発したため、急遽病院行きに。あ、発熱や痛みはないのでご心配なさらず。入院ではありません。元気です、普通に。多分、運動や入浴に飲酒で血行が良くなり、紅斑の後が赤くなっただけだと思います。念のため、病院で採血等しましたが。明日は3週間振りの職場かな?
なんかもう、すっかり病弱キャラになってしまいました。張春華史実解説病弱の人とか、属性盛り過ぎですね笑
なので、今日は暇。だから、史実解説でもしてみます。今日は三国志の時代に至るまでの中華の歴史について、オススメ書籍も交えて解説してみます。基本、概説程度なので、初心者向け(燈蝋之斧比)です。細かい部分も語ったら、多分文量ヤバイというか無理。中華千年以上の内容ですからね。日本で言えば、平安時代から現代まで位は余裕でありますし。語る方も聞く方も苦行ですから笑
小中学生で史記や漢書を愛読していた私は多分、生まれる時代と国を間違えたと思う。現代社会に無駄な知識だけは、色々と集めよって……。
一応、最初に書くと三国志に至るまでの歴史区分は、三皇五帝時代(ほぼ神話)、夏、殷、周(西周)、春秋・戦国時代(東周)、秦、前漢、新、後漢となります。意外と区分が少なくて一発で覚えられますね!(ニッコリ)
ただまあ、史実解説要素が出てくるのは周以降の話です。それより前は、資料的の質量が乏しいですからね。一応、史記辺りはカバーしてはいますが……。
それでは、始めます。あ、長いので三分割して今回は西周までにしますね!
・三皇五帝時代
基本的に神話の時代。四凶やら四罪とかやたらとカッコイイ悪獣や神様やらが出てくる。個人的に好きなのは、蚩尤を倒した応龍。龍が如くの桐生一馬の和彫りのモチーフです。日本だと、黄龍や青龍のが龍種だと有名かな? 三国志大戦の奥義で飛んでるのも、黄龍ですね。
三国志に関連がある所だと、祝融がこの時代の出展。炎帝の娘です。炎の神様ですね。日本の江戸時代では、彼女にあやかって火事が起きる事を祝融と表現したそうです。
三国志演義の祝融夫人はこの祝融の末裔という設定。まあ、演義オリジナル武将だしね。
史実的には解説要素あまりないので、次行きます。
・夏(B.C2070〜B.C1600頃?)
近年、実在の可能性が示唆されている中国最古の王朝。遺跡が見つかったそうです。ただ、王権やら国というレベルを保持していたかはまだわからず。歴史好きとしては、今後の展開に期待したい所。
有名な王としては、夏王朝最後の暴君桀。殷の湯王に倒されました。酒池肉林のエピソードもあり。ただこれは、後世の人間が殷の紂王(帝辛)のエピソードを桀に付け足したとも言われており、イマイチわからない所が多い人。
これもまあ、史実解説要素があまりないため次。
・殷(B.C1600頃?〜B.C1046)
現時点で確認されている中では、中国最古の王朝。亀の甲羅を使った卜甲とかが確認されてますね。
初代王の湯王は聖人でしたが、代を重ねて殷の紂王(帝辛)という暴君を殷は生み出します。
紂王の質が悪いのは、彼自身は武勇に優れており、頭も回る為無能ではない事。詰まる所、臣下が馬鹿に見えて暴走したタイプ。三国志で言えば、孫皓タイプかな?
彼の暴虐をアシストしたのは、皇后の妲己。傾国の美女の元祖ですね。人の処刑を笑ってみたりと、大分ヤバイ人。え? 張春華さんもそんな変わらない? せやな(白目)
殷の紂王はその悪逆から結構エピソードを残しており、それに纏わる故事成語も有名です。酒池肉林やら箕子の憂い辺りが有名かな。ただ、生贄を廃止したり祭祀を簡略化したりと現代的視点では悪くない事もしてます。というか、殷の紂王は周の正当性の為に不当に貶められてる説もあるため、一概に悪と言い切れない節もあります。
三国志関連だと、典韋の別名である悪来がこの時代の出展ですね。力自慢の賄賂受け取ってた悪い大夫です。人柄はともかく力は強かったので、曹操は褒め言葉として典韋を悪来に例えました。
あとはまあ、六韜で有名な太公望もこの時代の人。周で軍師やってた人ですね。覆水盆に返らずも、彼の有名なエピソードでしょう。
あ、有名な封神演義はこの時代を元にした小説です。史実ではありませんが、一部は事実。戦争で死んだ仙人と武将を封神台にコレクションしつつ、殷も倒すのが目的。元祖カードキャプターさくらみたいなね?
ちなみに私は横山版殷周伝説と偕成社の封神演義を読みました。個人的には哪吒や楊戩、比干、聞仲太師とか好きだったかな。聞仲太師からは熱い田豊魂を感じますね。報われない爺好きな柱の男に教えたろ!
最終的に、殷は周の武王により滅ぼされます。それで始まるのが周の時代な訳です。
・西周(B.C1046〜B.C771)
周そのものは秦の統一まで、要は800年近く続きましたが、時代区分としては洛邑遷都を機に分けられるため、今回は分けて解説します。
初代王は殷を倒した周の武王。ですが、建国まもなくして彼は死去します。次の王は幼い少年。これを補佐したのが、あの有名な周公旦です。周公旦は摂政として良政を行い、王が成人した際は一臣下に戻りました。周公旦はクールに去るぜ。
周公旦は礼学の祖としても有名であり、魯の国の祖でもあったため、後の魯に産まれた孔子に理想の聖人と崇められております。周公旦は客が来たら、食事時なら食べものを吐き出して、入浴中なら濡れた髪を握ってまでも客を待たせる様な事はしなかったと言われています。その心構えをした上でなお、自分に失礼がないか心配したそうです。どんだけ腰低いんだ、周公旦。
でまあ、周公旦の補佐もあり周初期は内乱もありはしましたが、大きく国が乱れる事はありませんでした。
でも、外征の失敗やら暴君が出たりと代を重ねるにつれて周の権威も落ちてゆき12代目幽王は傾国の美女褒姒を寵愛して悪政を敷き、家臣の申候に殺されます。これが西周の終わりです。
幽王の死はかなり自業自得です。ある時軍を招集する烽火が王宮で間違って上がり、軍隊が何も異常がない姿に困惑するのを褒姒が笑った事があります。幽王は褒姒が笑う姿が見たかったので、それ以降烽火をわざと上げて褒姒を笑わせ続けました。無論、軍も嘘の烽火を疑うようになり次第に集まりが悪くなります。それでまあ、申候が攻めて来た際も烽火を上げても軍が集まらず、あっさり幽王は殺されました。狼少年ザ・ムービーみたいな感じです。
幽王死後、周は二つに分かれて戦い、勝ったのが東周となります。この時点で周の権威は大分落ちてきました。だから、春秋以降は諸侯間での争いがメインになります。春秋の五覇とか有力諸侯も出てきますね。
と、今日はここまで。続きはまた今度。案外長くなってしまいました。毎回思うけど、私5割の力で書いても長くなる感じします。3割位の内容で書いてちょうど良いかな。歴史オタクあるあるですね。
ちなみに私が1番詳しいのは恐らく、前漢初期。学校で論文書いた事あるから色々調べました。三国志も詳しい方だとは思いますが、これはまあ他にも詳しい人いるし全体で見たら大した事ないですね。呉辺りは知識的に足りてない所あるし……。
いずれは中国4000年の歴史全部踏破したいですね。今の私じゃ2000年でかなりギリギリですし。
また、入院したら勉強しますか(フラグ立て)
では、失礼!
先日は終電間際にありがとうございました😄
今回も勉強になります😆
横山殷周伝説は読みました。封神演義のイメージだったのですが、割と戦記っぽいっす。
もんちゅう爺さん渋くていいですねー。
LoVで見覚えのある人達がチラホラと…
なんか教科書で習ったようなそうでもないような記憶のある年代です
中国の歴史じゃなくて中華の歴史って表現がいいですね。
だって中国って国はまだ建国60年ですから。
私の世代だとちょうど封神演義がジャンプで連載されてたんですよね。各人魅力的なキャラ付けをして名作に仕立て上げたフジリュー先生に感謝。
いずれ中国歴史学者とうろう先生として世界に名が轟くことを期待しています!
良い意味でも悪い意味でも普通の人達じゃないのが集まってますね…
覆水盆に返らずの由来、好きなんですよねえ。太公望の性質というか、考えをよく表している感じがして良いなあと(本当かどうか分からないけど…)。
今後、発掘によって更に歴史が動くこともあるのが面白いところですね。中国はこれから色々出てくるだろうなあ…
どっちかというと、妲己に一番近いのはメンヘラじみた悪女という意味では賈南風じゃないかなと。春香様は、旦那の為を思って侍女殺しただけだから(震え声)
体調が悪いのですか、きちんと養生してくださいませ。
おかかさんとむねぶちさんのご意見に賛成。
ジャンプの封神演義は色々やってくれてパターンが読めず面白かったです。
原作の封神演義は、功夫を積んで欲望がないらしい仙人も欲求を抑えられなくなる時期が来て、そのはけ口みたいな感じで大戦が起きていましたかねえ。ただ敵が太公望の前に立ちふさがっては援軍が来て倒すというほぼお決まりのパターンが多く、お話としては今一つでしたね。
…そういえば史実での女媧は、やはり空想の産物なのでしょうか。
>>新世界師匠さん
いえいえ、こちらこそありがとうございました!
そう言って頂けたら、幸いです笑
>>guriffon315さん
殷周伝説は封神要素カットしてるので、仙人もいるけど基本戦記ものですね。封神演義はもう仙界大戦ですし。
殷ではあまりいない正論爺ちゃんですからね。商容も好きでしたが。
>>Randyさん
有名な方を一応は、上げさせて頂いております。教科書には多分載っているかと。三皇五帝の時代区分もあったはず……!
>>野獣先輩24さん
中国よりは中華とした方がしっくり来るかなーと思いまして。国としては、確かにそうですね。
>>おかか容疑者さん
フジリュー封神演義は入門用には良いですよね。私の世代では連載なくて、普通に小説から入りました。多分、珍しいパターン。
五胡十六国時代の理解が出来ていない私には、なんと遠い道な事か……! 二十四史読破しないと……!
>>Chaosさん
普通の人は多分、名前に残らないのですよ。
太公望も最初ニートしてた訳なので、妻は都合はいいけど離婚する理由はわかりますね。子供はいた訳だし、説話集出典なので多分創作かな?
定期的に色々出てくるのが、中国の凄い所。歴史学者もやり甲斐ありそうですね。
>>むねぷち‼︎さん
妲己は賈南風の傾向というのは、確かにそうですね。ただ、賈南風のがまだマシな感。でも、張春華さん流石にやり過ぎではないか……あ、何でもないです、ハイ。
>>yunatogirlsさん
不定期で熱出たりしますね。大事ではないですが。
フジリュー版は読んではいないので伝聞だけですが、評判は良いのは聞いています。
小説は色んな仙人出て楽しいですが、いかんせん人多過ぎて覚えづらいのはありますね。名前だけで死んだ人とか、よくわからないまま死んだ人とか。封神台に封じられた人一覧は見てて面白かったですが笑
女媧は三皇の1人で、創造神ですね。蛇の身体をしている神様です。史実ではないですね、流石に。