全三編で書いてきた大戦シリーズの経緯ですが、最終回の今回はロケテでわかっている情報と今までの大戦シリーズの流れから
「英傑大戦ってこういう部分が特徴のゲームになりそうだよ!」
というのをお伝えしようと思います。
なお現在行われているロケテでは、料金システムやゲーム仕様が制限されていたりするので、あくまで現時点での情報から見る個人的予想となりますのでご了承下さいm(_ _)m
①料金システム、カード、筐体について
・三国志と並列or よりお手頃な料金設定
戦国大戦の時の反省を踏まえたのかは分かりませんが、英傑大戦では現在発表されている料金は三国志大戦並みに設定されています。
しかもカード印刷無しにすれば三国志大戦よりも割安、これはありがたい!
カード指定印刷ができる今、「カードでなくていいから安くしてほしい」という声が強まるのは当然の流れと言えるでしょう。
・カードは「コレクションするもの」から「ゲームのコントロールツール」へ
正確な情報ではないのですが、巷の話ではWCCF筐体の印刷機のクオリティは三国志大戦の現行筐体より少し劣るようです。
かつての三国志大戦はコレクションカードの意味合いが強く、同じSRでも端の欠けの有り無しで値段が変化しましたが、現在はコントロールツールとしての意味合いが強く
「まあ筐体が反応して動けばいいっしょ」
という考えに移行していると言えます。
・筐体の認識速度が凄い!!
皆さんは英傑のロケテ頂上は見てますか?
次に見るときに是非注目してほしいのがこの筐体の認識速度なんです、ホントにこれ凄いですから!
大戦シリーズは試合中、一番最後に座標が更新された武将カード1枚の認識表示が緑色の四角でミニマップで表示されるのですが、これがヌルヌル動きます。
三国志大戦は「パッパッパッ」と細かく区切れますが、英傑はもう区切れが見えないくらいです。
これにより
「迎撃食らわないようにカード戻したけど、筐体の反応が遅れて刺さった」
みたいな事故が減る一方、
「弓兵カードを一瞬弾いたけど、すぐ戻したから走射でなくて済んだ」
みたいな誤魔化しは利かなくなりそうです。
②戦場、戦闘システム、ステータスについて
・狭くなった?戦場
正確な話をするためには画面端までの到達時間を各兵種で計測し三国志大戦と比較する必要があるので、「狭いぞ」「いやいや広いぞ」と断じることはできません。
しかし一つ言えるのは、三国志大戦にくらべ部隊の表示が一回り大きくなっているということ。
こうなった理由として考えられるのが、次の項目にある「カメラワーク」に合わせて武将の動きを分かりやすくした、というものです。
・戦闘に影響しづらいカメラワーク
三国志大戦4-6で騎馬を槍の前で止めて乱戦させようと思ったら、いつの間にか結構騎馬が前に進んでて刺さった…なんてこと皆さん良くありますよね。
これは腕のせいだけではありません、三国志大戦ってカメラワーク悪いんです。
三国志大戦は座標が最後に更新された武将にカメラがどんどん寄っていく仕様です、一つのカードだけ操作していると画面の大部分はその武将が敵と戦闘している様子に覆われます。
しかしこの時カメラは武将に寄りながら高度も下げてしまいます。
なのでカメラが寄るほど前後が見えづらく、遠近感もわかりづらい訳です。
英傑大戦はそれに対応するため、カメラの寄りは殆どなく上からの視点に終始しています。
そのため戦場全体が常によく見えるようになっていますが、逆に三国志のような戦闘時のダイナミックさは薄れていると言えるでしょう。
英傑の動画を観た人が
「なんかモッサリしててスピード感がない」
という印象を持つのはこのためです。
・城の回復速度は減少
戦国・三国志4-6とどんどん早くなっていった城内での兵力回復速度ですが、英傑ではかなり抑えられているようです。
三国志の回復速度になれている人は結構戸惑うと思います(^^;
・乱戦では倒せない!
英傑の乱戦は三国志よりずっと攻撃速度が遅いです。
そのため強化して前に出すより丁寧にアクション攻撃をした方がダメージ効率がよく、カードの能力よりハンドスキルが大事になるゲームになりそうです。
・「弾き」ムーブは削減傾向
英傑は戦国の流れを色濃く受け継いでいますが、統率力差で生じる弾きや、攻城時の弾きは無くなりました。
この二つに関しては肯定的な評価も多かったですが、武将の座標が勝手に変わることは初心者には対応が難しいことであり、その部分が考慮されたのかも知れません。
・「知力」が高いことのメリット
現在分かっているのは、知力が高いほど攻城が早くなるという点です。
なので知力上げ計略が、三国志で言う攻城スピード上昇のような意味合いを持ってきます。
(逆に相手武将の攻城阻止に知力が関係有るのかどうか気になるので、ロケテできたら調べてみようと思います≡3)
・「争覇」と「内乱」何が違う?
三国志の内乱のように、プレイヤーを積極的に戦闘させるシステムとして英傑では「争覇」が導入されています。
三国志大戦では武将それぞれが独立した「制圧力」というステータスを持っていましたが、争覇は戦場にいる部隊のコストによって、争覇ゲージが前後します。
そのためなるべく多くの部隊を生存させながらラインを上げることが重要になりそうです。
・特技もコスト依存に
争覇に加え、一部の特技もコスト依存になります。
まあ普通に考えて、3コストの魅力と1コストの魅力が同じ価値とかおかしかったですからね…。
上記の争覇ルールといい、ここら辺は少数精鋭デッキを推す方向に働くシステムと言えるでしょう。
③兵種について
・遂に手をつける?ずっと「最強兵種=騎馬」状態だった大戦
騎馬単をずっとやっていた自分から言わせてもらうと、大戦シリーズの騎馬は3兵種の中でも強さが突出していてバランスがおかしいですし、騎馬単という編成はもっとシステム的に淘汰されるべきです。
「速さ」とは「強さ」の一つのステータスであり、スペックの低さと引き換えにそこを強調したのが騎馬ですが、ゲームはその速さを封じるシステム作りをしてトータルのバランスを取らなくてはいけません。
大戦シリーズではずっとその役割を槍の迎撃が担っていましたが、城内回復速度や城内治癒玉の存在、速度が高いほど有利に働く内乱システムの構造などが騎馬を後押ししており、その抑止力は十分とは言えません。
更に、三国志4稼働開始時には騎馬単抑止の方向に動いていた制作側も一部プレイヤーの動向に忖度し方針転換。
現在ではどの勢力でも単色騎馬単編成が可能な状態です。
・騎馬の「速さ」をどう殺すか。英傑大戦の試み
英傑大戦では騎馬の速さ抑止として槍兵の「迎撃」に加え、剣豪の「斬撃」が追加されました。
迎撃は三国志と違い、槍撃判定でも迎撃ができるようになりました。
また斬撃は、範囲内の敵部隊にダメージを与え更に自分から離れた方向に部隊を弾く効果がありますが、オーラを纏った騎馬に斬撃を当てると速度低下させる効果が付与されます。
これらにより、騎馬はより近づきにくく、また逃げる相手を追いにくくなりました。
三国志と同じセガの制作ですが、現時点では騎馬抑止の方向にルールを作っているようなので、是非その姿勢を貫いてほしいです。
・大戦シリーズが続いたからこそできる兵種アクションの多さ
現時点で騎馬・槍・弓・鉄砲・剣豪の5兵種が発表されていますが、全てに兵種アクションがあります。
それぞれアクション操作が違うわけですが、これは実は凄いこと。
完全新規のゲームはプレイヤーの練度が低いため、あまりに複雑な操作システムは採用できません。
平面の操作で5種類も違った操作ができるのは、させるセガのルール作りのノウハウが蓄積されているのももちろん、熱心なファンが経験を積んできたからでもあるのです。
④まとめ
・あなたにあったゲームは「三国志大戦6」?「英傑大戦」?
☆安価にゲームしたい→英傑!
☆カードの綺麗さを求める→三国志!
☆冷静に戦場を見極めたい→英傑!
☆ダイナミックな絵面を楽しみたい→三国志!
☆ハンドスキル・少数精鋭で戦いたい→英傑!
☆カードパワー・多枚数で圧倒したい→三国志!
☆騎馬単嫌い→英傑!
☆騎馬単大好き→三国志!
あくまで私見ですがご参考にしてくださいm(_ _)m
・eスポーツとか狙っちゃうの?
今回の英傑は元ネタのテーマをかなり拡大しました。
現在アーケード業界はどこも苦戦中ですが、ジャンルが浸透すれば『ぷよぷよ!e スポーツ』のように競技化も狙えます。
個人的に今回のテーマ拡大は、海外プレイヤーに興味をもってもらえるようなキャラ導入を目論んでいるからなのかなと考えてます。
ATCGはまだまだマイナージャンルですが、その楽しさが多くの人に理解されることを望むばかりです。
あー、やっぱり長くなってしまった。
読んでくださった方ありがとうございます!!
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個人的には英傑メインでやっていくつもりなので、もしロケテ触れたらレポートします!
では!
・カードは「コレクションするもの」から「ゲームのコントロールツール」へ←
これは友人とも話したことあるのですが、いっそのことカード排出止めてカード型の入力デバイス置いた方が早くないかと。しかし、それをやるとトレーディンカードの意味がなくなるし、SEGAとしてもどうなのかなと。
・戦闘に影響しづらいカメラワーク←
最近、三国志大戦だと端部隊の攻城がわからなくて自然とトラックボールを動かしていました。三国志大戦やっていて初めて触れたかも。
英傑はかなりカードアクションの操作が重視されていて、攻城するのは結果でしかなく、経過の部分を大いに楽しむ感じかなと。
より君主同士のスキルバトルを考えていて渡邊台王さんが書かれているようにeスポーツも視野に入れているのかなと思いました。
同時に三国志大戦とも住みわけができそうなので、並行して稼働しても良いのではないかとも思います。
SEGAがどう判断するかわかりませんが、できれば大戦シリーズとして英傑、三国志と共に稼働してほしいですな。
>楊狐さん
アーケードは家庭用ゲームと差別化図らないと生き残れないので、ある程度カードの存在価値は残すと思います。
カード絵師の育成もセガは積極的にしてますからね。
カメラは遂に直りませんでしたね、多分もう直せないんだと思います(^^;
eスポーツ化はまだまだ先でしょうが、賞金系のトーナメントとかできたら一歩前進かなと思います。
後は似たルールの他社ゲームが追随してくれればいいのですが、lovの方向転換と撤退は痛かった…。
とにかく私も楽しみつつ応援していくつもりです。