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SEGAのエラい方、低級プレイヤーの嘆きに耳を傾けよ

by
周恩来
周恩来
今日は遠方から上京した旧友と2年ぶりの再会のあと、新宿で2セットプレイ。

そのあとセンモニでぼんやりと頂上を見ていたら、仕事帰りのチームメンバーが「ひさしぶり!」と声をかけてきた。

コロナ禍もあって、彼とも一年以上直接会ってなかった。元気だった? お仕事お疲れさま、と声をかけたあと、続けて、昨日から何曾デッキを始めてね、これがバカっぽくて面白いんだ、と言ったら、

「ああ、でも明日から修正ですよ」

との返事が。

へ!? バージョンアップ?と尋ねたら、緊急修正で、ほかに夏侯惇と韓遂が下方修正されますよ、とのこと。

その後、帰宅してYouTubeを見たら、ダメでした君主、通称親方がこの緊急修正に対して激烈な怒りを表明していた。

相変わらず、親方は過激で物言いもキツいけど、でも親方の怒りや見解自体には共感、同意できるなあ。

三国志大戦は1の稼働初期からやってる老兵で、本当にこのゲームは好きなんだけど、それでも、いわゆる三国志大戦4になってからの運営については、親方ほど過激ではないものの、心底ガッカリし続けている。

何曾デッキを使ってて、これはワラは勝てないだろうなあと思ってはいて、まー、次のバージョンアップでは速攻で下方修正だわな、今のうちに使っとこう…と思って、使い始めたんだけど、次のバージョンアップどころか、ゴールデンウィーク前に緊急下方修正とは…。

僕は現在13陣で、中級の下あたりの位置づけでしょうか(もっと下かな)。昨日は休みで、何曾デッキで約40戦ほどガッツリプレイしました。

勝敗はほぼ半々。勝ったり負けたり。ワラとか攻城力の低い相手にはめっぽう強いけど、攻城力のある武力高め、兵力回復やリジェネのある号令デッキには、軒並みヤラれていました。具体的には、流行りの魁董卓、末裔劉備、号令の袁紹全部、魏の曹操も全部、弓田豊、リジェネ鍾会、滅多に見ない弓王基とマッチしたときは完全に何曾対策だろうなと思ったり…。驚きの白さに最初はみんな驚くけど、上記のデッキなら、号令+増援+号令で、1回目の贅沢な援軍を凌いだら、あとは落城できてしまう。

つまり、メチャクチャ穴のある、いくらでも対策できるカードなんですよね。ただし、ワラにはまず負けない。韓遂デッキには一度も負けませんでした。

ワラに効くカードはすぐ下方修正されるって、親方はいつも言ってるけど、マジでそうなんだな、とつくづく思いましたわ。

これも親方が絶叫してたけど、プレイヤーから阿鼻叫喚が聞こえていた王異・黄月英のときは、緊急修正は結局入らず、次のバージョンアップまで耐え凌ぐしかなかった。

僕はもう手が動かない老兵なので、ワラや馬を扱えない。だから弓槍主体のデッキになるのですが、特に黄月英にはただの一度も勝つことはできなかった。開幕から宝具叩いて、士気がたまる前に城を削って、あとは守り切る作戦も試したけど、まったくのムダ。三国志大戦1時代から通じて、あそこまでの無理ゲーは記憶になかった。

黄月英に対抗するには、同じワラか、あるいは馬単くらいしか思いつかない。それでも勝つには、相応のスキルが必要だったと思う。それでも、緊急修正なんてなかった。

これも仕方ない、ワラも馬単も扱えない自分が悪い、と思い、次のバージョンアップまで耐えしのぎましたよ。我慢しました。

この黄月英に比べれば、何曾デッキなんて、面倒くさいだけで、いくらでもメタれるデッキはあるはずなのに、こちらは緊急下方修正。

そして、何曾デッキが完全にメタれる韓遂も同時に下方修正。この両者が同時に高勝率を維持することなんて、本当にあるのかいな。仮に何曾デッキが蔓延しているのであれば、韓遂なんか息できないはずなんだけど。

つまるところ、「ランカー」の意見を聞いてると、こういう修正になるのでしょうね。ワラ優遇、馬優遇。内乱システムのせいで、三すくみなんてどこへやら。

三国志大戦4が稼働し始めたとき、今回はランカーの意見を大いに参考にするみたいな話を聞いて、それって頭の悪い企業がやる手法で大丈夫かな…と思ったのだけど、その危惧は残念なことにズバリ的中してしまった。

ランカーなんて、正直どんなデッキ使ったって、上位に入れますよ。多少の入れ替わりはあるでしょうが。それにランカーともなれば、よほどこのゲームのことが好きなんだから、そうそう離れたりはしない。

僕は長年競馬をやっていて、半分その業界の人間のようなものだけど、ゲームとか勝ち負けがあるものは、勝ってる人ではなく、負けてる人、弱い人の気持ちをどうすくうかが、成否の鍵を握ります。

「勝ち」の裏には、必ず「負け」がある。「勝者には何もやるな」はヘミングウェイかな。いずれにせよ、勝ちはそれだけで価値があり、満足をもたらす。だから競馬なんて、勝ってる人にはヒドい扱いです。JRAは上級者が常に勝ったりしないよう、頻繁に設定を変えますからね。

問題は「負け」ですよ。負けを客にいかに納得してもらえるか。ゲームなりギャンブルなりが成功するかどうかは、いかに「納得して負けてもらえるか」にかかっているわけです。プレイヤーの喜びである「勝ち」をもたらすのは、「負け」であり「敗者」なのだから。

(だから僕は、狩りをするプレイヤー以上に、それをほとんど取り締まろうとしない、ポーズしか見せない運営の姿勢に猛烈な怒りを覚えている)

こんなこと、エンタテインメント産業では、いろはのい、であり、上級者の意見を聞くなとは言わないが、でも普通は負けてる人、勝てなくて不満を抱く人の意見をまずは聞いて尊重しますよ。一般企業が「クレームは宝の山」というように。

そんな基本的なことすら理解できていない今の運営とは…。大変失礼ながら、SEGAという会社が面白いゲームを多々送り出したにもかかわらず、任天堂やソニーに遅れをとった理由が垣間見えます。

僕も怒りで話が脱線気味になったけど、いずれにせよ、「王異・黄月英は緊急修正なんてなかったのに、なぜか何曾は速攻で緊急修正。しかもゴールデンウィーク前に」というのは、運営に対して疑念しか覚えません。そういう判断をする意思決定の所在はどこにあるのでしょうかね。

最後に、自分が何曾デッキを始めたキッカケは、これが流行ったら、自分の弓槍デッキは到底対抗できない。ただ、黄月英ワラとは違い、何曾デッキなら下手くそな自分でもできるかな…と思ったから。それでも、上記のように勝率は五分五分程度でありました。おしまい。
更新日時:2021/04/28 01:43
(作成日時:2021/04/28 01:37)
カテゴリ
雑談・雑感
コメント( 17 )
17件のコメントを全て表示する
周恩来
周恩来
2021年4月28日 21時6分

写楽藤岡さま
コメントありがとうございます! こちらこそ、初めまして!!
私の発言以上に、わかりやすく的確なご指摘を書いていただき、こちらから補足するところもございません! 親方配信をよく見られるという点には大いに親近感を覚えます(笑)。

本題はそのような感じなので、余談につきまして少々。

競馬に限らず、ギャンブルの胴元は「勝ち組」を固定させないことに腐心します。常に勝ち組と負け組がハッキリ決まってしまえば、負け組はどんどん退場してしまいますから。それでは売り上げ減の一途ですよね。

そして胴元は半分建前ではあるものの、「ギャンブルには必勝法なんて存在せず、ただ確率に則って勝ったり負けたりする娯楽です」ということを強調します。勝っても負けてもそれはあくまでその場の運次第だから、お互い恨みっこなし。負けた人は次はツキが向くかもしれないのだから、またお金貯めて来てくださいね〜って感じです。

だから、ご存知かもしれませんが、カジノのカードゲームは「プロ」は出入り禁止です。カードゲーム、主にブラックジャックなどは、カウンティング行為は禁止で、もしカジノにカウンティングをしていると判断されたら、有無を言わず出禁になります。

カジノが提供しているのは、あくまで運任せの「ゲーム」であり、必勝法が存在するような「勝負事」ではないんですよ、ということであります。

競馬は推理のスポーツなので、必勝法につながる予想行為は当然認められていますが、だからこそ、一部の予想が上手い人が勝ちっ放しにならないよう、JRAは手を替え品を替え、条件を変えてきます。もっともいじってくるのは、「馬場」ですね。「盆が変わればツキも変わる」とはバクチでよく言う言葉ですが、競馬においての「盆」はまさに馬場。馬場をコッソリいじられたら、百戦錬磨の馬券師もイチコロであります(笑)。

写楽藤岡
QUEEN
hinomi55
hinomi55
2021年4月28日 23時40分

負けには理由があるそしてセガは8BIT機からの負け企業
理由を理解できない企業なんだろうなと
勝てなくても生きていける役所にでもなったんか

周恩来
周恩来
2021年4月29日 0時46分

hinomi55さま
コメントありがとうございます!
むかしドリームキャストのCMで「セガなんてだっせーよな!」という自虐CMが話題になったことがありました。
湯川専務が出てくるそのCMは確かに面白い。だけど、このCMを見て、実際にドリームキャストは売れるのか?という問いかけを、その前のシリーズ、せがた三四郎のCMを作っていたクリエイターの方はおっしゃっていました。そのCMのせいかどうかはさておき、通信機能など最新機能を備えていたドリキャスは結果的にプレステや任天堂(ゲーム機の名前とかよくわからない・汗)に敗北してしまいました。

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