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【検証】最小カードサイズとその効能

by
温州蜜柑
温州蜜柑
大戦関連の特許公報を探して読んでいた中で、↓の特許に興味を持ちました。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0200

以下、その中の一文です。

【 0 0 0 4 】 し か し な が ら 、 キ ャ ラ ク タ カ ー ド の 特 徴 を 記 録 す る た め に 絵 柄 と 重 ね て 印 刷 さ れ る コ ー ド パ タ ー ン は 、 絵 柄 を 印 刷 す る た め の 色 付 け イ ン ク で は な く 、 通 常 肉 眼 で は 見 え な い が 赤 外 線 な ど の 不 可 視 光 を 吸 収 す る イ ン ク ( 例 え ば 赤 外 線 吸 収 イ ン ク ) で 印 刷 さ れ て い る 。 コ ー ド パ タ ー ン を 印 刷 す る た め の 赤 外 線 吸 収 イ ン ク は 、 印 刷 す る と 可 視 的 に は 目 立 た な い 薄 い 灰 色 で あ る が 、~

とあり、カード判別のため赤外線吸収インクが使われていることが濃厚です。
また、該当特許に以下の図が示されています。

以前に四角く切ってどこまで小さくできるかは実験したことがあったのですが、上図のような円弧を含む識別パターンで印刷されているならば、なぞってカットすることで長方形よりもさらに低面積化が狙えます。

現筐体になってからの大戦カードの識別コードの画像は見つからなかったので、実際にどうなっているのか調べてみる価値はありそうです。

ということで早速やってみます。

【1.カード印刷範囲の検証】

①不可視光の照射
確実に連続して照射しないといけないので、懐中電灯のようなものが理想です。
ありました。アマゾンに。すげぇ。
850μmの波長のものを買いました。

②観測
人の目で見えないから不可視光と呼ぶわけですので、
照射してもその光は見えないしカードの反射も見えません。
識別コードだって見えません。
赤外線を当てながら、私本人ではない、別の観測者が要ります。手持ちの何かしらのカメラを通して見えればいいのですが‥
一眼レフ、ノパソ、webカメラ、iPhone、android、ガラケー、3DS‥ダメでした。
でも、なぜかkindleのカメラは赤外線を捉えました‥!
kindleのカメラは人間には見えないものが写ってしまうことがこんなことで判明しました笑
iPhoneで撮影しても何も映りませんが‥
 
kindleで撮影すると模様が見える‥!

③結果:識別パターンの印刷範囲
識別パターンの外形と寸法について作図しました。参考までにどうぞ。


【2.筐体での認識に関する検証】
さて、印刷範囲がわかったので実際にカードをカットして、筐体での反応を確かめてみます。

①X方向の検証
 
盤面左端にカットカードと通常カードをに並べます。ミニマップを見てみると‥‥
 
なんと!呂範は戦場端に少し隙間があるのに対し、吾粲はぴったりとくっついています。また、反対側(右側)も同様でした。
 
今度はに向けてみます。
 
こちらも、呂範よりも吾粲のほうが戦場の端に近い位置に認識されています。
計略範囲も当然その分だけ端に寄ります。根元判定が絶妙な火計系などでは戦況に差が生まれるかもしれません。

X方向は、通常カードでは到達できない領域があることがわかりました。また、通常カードでは縦向きのほうが端に近い位置に認識されることもわかりました。(これは既知だと思います。)


②カード同士密着させたときの検証

X方向の次はY方向‥‥の前に、カード同士の判定を先に確認します。
カットカードと通常カードをそれぞれ密着させます。
 
吾粲と呂範の右端の位置を見比べてください。カード0.15~0.2枚分ぐらいの距離の差がありますね。
当然、枚数が増えるほど差が顕著になります。

部隊同士の密着状態は通常カードであっても、盤面からカードを除外してその近くに別のカードを置くことで再現可能です。ただしカットすることで、その動作を省くことが可能でしょう。盤面に戻した時の意図しない微妙な移動も防げますね。


③Y方向の検証

さて、次にY方向です。
敵城最奥に通常カード2枚とカットカード2枚を先ほどと同様に並べた状況が以下です。
赤丸で囲った部分を見てもらうとわかりやすいですが、カットカードのほうは城の凸凹の隙間?が見えません。
X方向と同様、縦向きの通常カードでは到達できない領域があることが分かりました。
自城側は、城内の概念があるのでY方向だけで見ればカットの恩恵はありませんが、敵城側ではこのように異なる座標で停止可能です。
横に向ければ通常カードでもほぼ最奥まで進めそうですが、そうするとさきほどの検証①の通り、X方向の端からは離れてしまいます。
つまり、特に左上と右上の角に関しては、カットカードでなければ到達できない領域が顕著に存在しています。
カットカードを縦向きに置くことで、X、Y方向ともに通常カードでは不可侵の領域に入れます。
また、検証②の部隊同士の密着性を考慮すると、カットカード軍団で角に詰められた場合、こちらが通常カードだと複数部隊に乱戦することになるフレームが増えるはずです。
逆に、相手が通常カードで角に詰めてきても(たとえ盤面外しを駆使しても)、こちらがカットカードであれば、端の相手部隊よりX方向外側にずれた位置から出城できるので、複数部隊からの乱戦判定を少なく済ませられる可能性が大きくなると思います。



④城門の検証

カットカードだとなんと横向きで城門に入りますw
この時点で、通常よりも奥に行けそうな予感がしますね‥!

ということで、↓は左がカットカード(横向き)、右が通常カード(縦向き)
画面内のカードの白い枠線分ぐらいは奥にいますね。
※韓当の写真が奥方向に傾いてしまったので、実際はもう少し差があります。

また、↓このように並べることで
 
縦にキレイに部隊を並べることができます。下の部隊も深刺し状態になっており、部隊が密着してます。
区星華雄やめて

⑤その他
 
通常、カードを縦に6枚並べて同時に出城することはできませんが、カットカードだと出城できます。
とはいえ使い道はあまりない気がしますが‥竜巻攻城兵ぐらいでしょうか‥‥
最端から全部隊同じX座標で最速で竜巻打つための現実的に唯一の方法な気がします。
しょうもないですが一応参考動画です
低評価不可避



【3.まとめと所感】

カットカードでないと侵入できない領域が存在している。特に攻め側での角の部分で顕著。

まとめはこの一文になるでしょうか。

筐体の設計としての理想は実盤面の読み取り範囲とゲーム内の移動可能範囲が完璧に一致していることです。しかし設計FMEAのとき、カードを認識しないという事態はcriticalな項目として挙がるでしょう。クレームの元です。そしてそれは筐体設計部門の責任になります。そうなると、実際にカードが動かせる範囲の方を若干狭める設計にするのは当然の判断だと思います。小さくない板金構造の筐体にリアルタイムで赤外線の反射を読み取るセンサーがついてる煩雑さにもかかわらず、5mmのズレで迎撃取られて試合が決着するシビアさのある内容のゲームですから、個体差も無視できず、それを埋めることも兼ねるでしょう。ハードの設計はメカとエレキですり合わせるのがすごく大変でしょうし、そこにソフトも合わさってゲームになっているんですから、とても感心します。初代三国志大戦から時間が経ってゲームシステムとしてのインパクトは当時より薄れてると思いますが、非常に画期的な設計思想に基づいたゲームであることを再認識しました。

ところで、他の特許ですが、Z方向のカードを認識する筐体構想について既にSEGAから出願されてます。

未来の大戦は立体操作になったりしてるかも!?‥笑 (筋トレか?)

球状に並べられた麻痺矢は厨。



 
 
更新日時:2019/09/16 16:13
(作成日時:2019/09/06 00:02)
カテゴリ
その他検証
コメント( 8 )
8件のコメントを全て表示する
よっし〜
よっし〜
9月7日 23時26分

裏面模様だけのカード持ってるので画像アップしておきました。投稿とツイートしておいたので参考にどうぞ。

万能の天才:深見董襲
万能の天才:深見董襲
9月8日 16時2分

WCCFの初期やドラゴンボールヒーローズなどで模様を解析して複製するような裏の人々のやり方として聞いたことがありますね

たまご王子
たまご王子
9月11日 11時44分

最小サイズ参考にさせてもらいました!
ありがとうございます!!

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