1892

張悌「どうすりゃいいんだ・・・」

by
美緒
美緒
本拠地、建業で迎えた最終戦
先発張政が敗走、他の緒戦も勢いを見せず惨敗だった
各地に響く将のため息、どこからか聞こえる「今年で滅亡だな」の声
戦意を失い始める兵士達の中、呉の丞相張悌は独り幕舎で泣いていた
過去に孫呉が手にした地盤、人材、名声、そして何より信頼できる上司・・・
それを今の孫呉で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」張悌は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、張悌ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、硬い床の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、身を以て国に殉じなければ」張悌は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、張悌はふと気付いた

「あれ・・・?外が騒がしい・・・?」
幕舎から飛び出した張悌が目にしたのは、長江の果てまで埋めつくさんばかりの兵士だった
波のように旗が揺れ、地鳴りのように鬨の声が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする張悌の背中に、聞き覚えのない声が聞こえてきた
「張悌、もうひと踏ん張りだ、早く行くぞ」声の方に振り返った張悌は目を疑った
「ぶ・・・武烈皇帝?」 「なんだ張悌、居眠りでもしてたのか?」
「だ・・・大皇帝?」 「なんだ張悌、かってに権を即位させやがって」
「長沙桓王・・・」 張悌は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:甘寧 2番:魯粛 3番:孫堅 4番:孫策 5番:孫権 6番:内川 7番:呂蒙 8番:陸遜 9番:周瑜
暫時、唖然としていた張悌だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
陸抗から剣を受け取り、戦場へ全力疾走する張悌、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、敵陣に突撃して散った張悌が発見され、吉村と村田は北斗門に迫り終ぞ追い返されなかった

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メモ帳から発掘したはいいが投げるところに悩んだのでここで供養。
思っている以上に張悌のことを好きな気がする。

参考:ちくま正史,内川コピペ,自分の貧相な語彙力
 
更新日時:2019/03/04 10:38
(作成日時:2019/03/04 10:38)
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コメント( 4 )
4件のコメントを全て表示する
美緒
美緒
2019年3月4日 11時53分

>oil_pedlar 様
内川コピペの宿命というかなんというか……最近この形式よく見るのでそれ参考にしてます

燈蝋之斧
燈蝋之斧
2019年3月4日 12時13分

クリーンナップの実働期間が短過ぎますねぇ。というか、本人がいないのが地味に笑いどころですね(^^)

美緒
美緒
2019年3月4日 12時31分

>燈蝋之斧 様
命と引き換えに打線の爆発力は増してる気がします。
今回好みで都督を何人か入れましたが猛将でも揃えられそう……そうした時は守備の方が心配ですが。
本人どこに入れるねん!っていうのは狙いました。(笑)

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