しろからすは走らない

からすは激怒した。

実際にはそれほど怒ったわけではないが、
テンプレに則ってとりあえず激怒した。

からすにはユーモアが分からぬ。

そのままオチとして使えるような
面白い事実が無ければ投稿が書けぬのだ。

けれども、
吐き気をもよおす『邪悪』にはッ！
人一倍敏感であった。

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からすには竹馬の友があった。

摩利ヌンティウスである。

摩利ヌンティウスは目立ちたがり屋で、
空気をまるで読まぬ。

「読めぬ」のではなく、
「読まぬ」のだから余計にタチが悪い。

まあ、傍から見ている分には
それなりに面白い男であった。

からすが摩利ヌンティウスに会いに行く道すがら、
ジェイムズ9翁が非リア充
特有のため息を漏らしていた。

翁「ハア………( 一_J一)9」

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からすは（あまり関わり合いになりたくないな）
と思いつつ、どうしたのだ、と翁に尋ねた。

翁「調布市は、
　ゲーセンを潰します」

か「なぜ潰すのだ」

翁「住人に悪影響がある、というのです。
　しかし、言うほど住人の民度は高くありませぬ」

か「たくさんの店が潰れたのか」

翁「はい、はじめはアドアーズを。
　それから、アミューズランドモナコ2号店を。
　それから、アミューズランドモナコ1号店を。
　残っているのはアミューズランドモナコ駅前店
　だけでございます」

か「おどろいた。
　アミューズランドモナコ1号店は
　私のホームではないか。
　して、三国志大戦は無事か」

翁「いいえ、無事ではございませぬ。
　すでに撤去されてしまいました」

聞いて、からすは激怒した。

か「呆れた市だ。
　生かしておけぬ」

摩「何を物騒なこと言っとるんや。
　大丈夫やで彡(ﾟ)(ﾟ)」

か「お主は摩利ヌンティウス。
　大丈夫とはどういうことだ。
　私は早く新しいホーム店を探して
　走らねばならぬ($◇$` )」

摩「どうどう。
　慌てるなんとかはもらいが少ないって言うやろ。
　1号店の三国志大戦は
　駅前店に移動して稼働するやで彡(-)(-)」

翁「よかったよかった( 一_J一)9」

か「おお！こいつは重畳！($◇$` )
　ベネ！（よし）
　『ホーム消滅⇒奇跡的にセーフ』とは
　久しぶりに良いオチになりそうなネタだ！
　さっそく投k」

摩「そう言うと思って、
　もう投稿しといたやで
　彡(^)(^)」

………は？($◇$` )

からすは激怒した。

か「吐き気をもよおす『邪悪』とはッ！

　最後のオチを一人占めすることだ…！

　自分の『いいね』だけのために利用することだ…！

　ゆるさねえッ！

　あんたは今再びッ！

　オレの心を『裏切った』ッ！」

しかし、ジェイムズ9翁が割り込んでこう言った。

翁「まあまあ。
　新しく置かれた駅前店の話を
　書けば良いじゃないですか。
　楽しみにしていますよ( 一_J一)9」

群衆は、どよめいた（幻聴）

あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた（幻聴）

からすは摩利ヌンティウスを磔の刑に処す
準備をはじめていたが、
ちっ($◇$` )と舌打ちしてその手を止めた。

か「そうですね($◇$` )ちっ
　何かしら書きます($◇$` )ちっ」

翁「………( 一_J一)9」

暴君・飲酒白馬マンはこの様子をTwitterを監視して
ニヤニヤしながら一杯やっていたが、
やがて静かに二人に近づき、ドヤ顔でこう言った。

蛇星「駅前店の話も
　投稿しておいたぞ
　(｀◦ω◦´)」

…　　($◇$` )

……　($◇$` )

………($◇$` )

からすは激怒した。

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本日も絶好の大戦日和ですね！（あいさつ）

ホーム店にまつわるネタをハイエナ二人組に
かっさらわれたせいでこんな茶番になってしまい、
相すみませんでした($◇$` )

では最後に、私の大戦ライフを実りあるものにしてくれた
アミューズランドモナコ1号店に、
この言葉を贈りたいと思います。