こんばんは!燈蝋之斧です!
前回・前々回の投稿に引き続き、
史実後継論を投稿させて頂きます!
前回は、
呉の二宮の変を丸々語りましたね。
中々、辛い内容でしたねー。呉の後継話は。
本当は、3回も分割するつもりはなかったんですが、呉の後継問題が想定してた以上に長引いたため、分割しました。
孫権の後継問題で自分の後継語りもグダグダに。恐るべし、二宮の変!
ということで、今日は後継論最後に残った
蜀についてまったり語ります。
あ、今回は辛い要素はほぼ無いです。
血生臭い陰謀や、粛清、廃太子とかそんなのは一切ございません!きらら系マンガ並にほのぼのしてます!(誇張)
しょくかん! NEW SYOKU! ご注文は的盧ですか?
なので、リラックスして読んで下さい。
⑤
劉備(後継:◯劉禅 ×劉永 ×劉理)
蜀の後継問題について語る前に重大な話があります。
蜀、ないんです……。
え?
だから、ないんです。後継問題。
……コレホント。ナイノショク、アトツギモンダイ。
劉封? 知らない子ですね。あ、あとで解説しますが。
やった! 第3部完!
……じゃなぁーい!
これで終わる訳にもいかないので、とりあえず解説をしていきますね。
えー、
劉備の選択肢としては
劉禅、劉永、劉理の3つの選択と隠しルートとして、
孔明に継がせるという裏技チックな方法がありました。
また、燈蝋之斧が適当言って……と思われた方、嘘じゃないんですよ、コレ。
劉備は死の間際に孔明を呼んで、大体こんな内容の事を言っております。
「君の才能は曹丕の10倍だ。劉禅がまともならこれを支え、アホなら君が国を継ぎなさい」
まさかの簒奪許可出しちゃったよ!
もう、自分のどの子に継がすとかそういう次元じゃないやん!
古今東西、こんな発言をしたのは良くも悪くも劉備だけだと思います。他人に後継求めてくスタイルとか、斬新過ぎる。
孫権「発想のスケールで負けた……」
まあ、この発言は孔明の帝位簒奪を事前に釘刺しただけとか、乱命とか色々言われてます。本心から言ったという話もあります。正直、発言がぶっとび過ぎて、真意がわからん感じですね。
孔明はこれを断り、劉禅に忠義を立てて最終的に過労死。これが答えかな、って思いますね。
なので、蜀に後継問題は一応無いのです。
劉禅or孔明という選択は、孔明自身が潰したので。
ちなみに劉備は劉禅達に、孔明を父として接するように求めました。
それで孔明は、劉備死後に丞相兼軍トップとして成都から離れた漢中に駐屯し、政治活動しつつ北伐に勤しむようになります。独裁体制ですね。
ん? これ、孔明誅殺フラグじゃ……。呉の陸遜の事例に似てるぞ……。多分、ここまで読んだ人はそう思うでしょう。
はい! 心配無用! 大丈夫でした!
陸遜「なんだってー!?」
普通の国なら、一人の人間にこれだけ権力が集中したらなんか色々と良からぬ事が起きます。
呉の陸遜憤死や、魏で司馬懿が曹爽に実権奪われかけた話とかね。
でも、孔明は大丈夫でした。
恐らく理由はこんな感じ↓
・劉禅からの信頼がマジで厚かった。
・宮廷に信頼できる董允や費禕がいた。
・他に対抗馬がいない。
・劉備の遺言で安全保障されてた。
・孔明は公正無私、信賞必罰主義。恨まれ難い。
・というか、孔明いないと蜀が詰むと皆知ってた。
・呉みたいに豪族政治でなかった。
・外戚の穆皇后一族(呉懿とか)が大人しかった。
ここら辺は、しっかりしてたんですよ、蜀。
国力は夷陵の敗戦でガタガタだけどね。
亡国要素は国力ヤバイ以外は、
実はそんなにない。最大の懸念は、
劉禅が孔明の権利に疑心暗鬼になり誅殺or孔明が帝位を簒奪しないかどうかって事。
要は、劉禅の器量と孔明の忠誠心次第で蜀の未来が変わる。
はい! 蜀は大丈夫でした!
二宮の変がフラッシュバックしないよう、書きました笑
劉禅、孔明の事普通に信用してました。孔明も李厳の簒奪示唆を華麗にスルー。問題なし。
割と素直に育ったのか劉禅、孔明を疑う事しませんでした。基本、丸投げ状態。
多分、これは甘ちゃんの血筋ですね。劉備っぽくないし。
孔明の死後、孔明ディスった奴に激怒して処刑するくらい信用してました。
なんだ、この信頼の厚さは……。
諸葛恪「叔父上を見習って、独裁したら死んだ件」
という訳で蜀は普通じゃありえない、公正で有能な政治家による独裁政治が孔明存命中は続きました。部下や民的には、良い事ですね。
銀河英雄伝説のラインハルトみたいなもんです。
ただ、劉禅は名君ではないと思います。自分でなんかやったとかはないし、孔明死後の晩年は批判点あるしね。まあ凡君くらいかな、贔屓目に見て。流石の自分も、贔屓の引き倒しはしません。
良かったのは、劉禅は暗君チックではあっても、暴君ではなかった事。
お隣のサディスト☆孫皓とは違いました。虐殺や粛清はしなかったです。良くも悪くも低い所で安定するタイプですね、彼。
あ、でも
皇帝在位40年は素直に凄いです。孔明死んでからも30年位、国保ってます。実は、三国志の皇帝で最長の在位期間保持者です、劉禅。
中華の歴史で見たら、劉禅よりアカン皇帝なんていくらでもいるので、劉禅は割とマシな方。全体で見たら、ギリプラスな皇帝かと。
三国志の時代でも、最低ハチミツの人よりは上だろうし。
……とまあ、劉禅について語ったところで、彼の兄弟に目を向けてみましょうか。
1.
劉封
流石にスルー出来ないので、彼についても言及します。彼は劉備の
養子。劉禅のお兄ちゃんです。
能力面は、まあまあ。武勇に優れた若将軍でした。
……でしたが、死にました。
死因は戦死……じゃないんだなぁ、それが!
関羽の死の件で、処刑されました。処刑は孔明が進言したそうです。
この投稿で唯一の鬱要素です、多分。
彼が死んだ事により、劉禅の存命の兄は消えました。
孔明が将来の不確定因子を消した感じです。
孔明、恐しい子……!
あ、彼が死んだ事が後継問題というのなら、後継問題は蜀にも有った事になりますね。
でも、彼は後継候補ではないんですよね。劉禅生まれる前は後継の可能性あったんですけど、劉禅誕生からは特になし。劉備は劉禅以外世継ぎ考えてた節ないし。
というか、劉封は後継争いを劉禅とした記録もないし、派閥があった訳でもない。
だからまあ、後継問題とは違う気がするんですよね。魏で言えば、
何晏的な立ち位置かなーと。劉封は。
2.
劉永
こちらは劉禅の異母弟。母は不明。恐らくは身分の低い妾が母と思われる。演技だと穆皇后の子。
黄皓の讒言により、劉禅に疎まれる。洛陽への移住には同行した。割と武骨なタイプらしい。劉備の子の内、彼の子孫のみ永嘉の乱を生き抜いた。
……以上。
内容が薄い? だって、これくらいしか記述ないから仕方ない。
ちなみに、劉備が死んだ時に劉禅は17歳。その弟だから、多分若いはず。仮に穆皇后の子としたら、214年に劉備が結婚したので逆算すると年齢高くて8〜10歳位。まあ、これだけ年の差有れば劉禅一択かな、普通は。
8歳を後継に指名した皇帝もいましたけどね。最近、話をした方の事ですが。
3.
劉理
こちらは劉禅と劉永の異母弟。母は不明。多分、こちらも身分の低い妾の子。演技だと穆皇后の子。
馬姫と結婚するも、早逝。彼の家は短命で三代若くして死んだ。
馬超と劉備のハイブリッドの息子がいたのかも。
子を投げ捨て、父を間接的に殺す武力マシマシ人誑しとか要素強そう。
こちらも、劉備死亡時は多分若い。劉永の更に下だしね。後継候補としては、多分考えられてなかったのでは?
あ、彼も陰薄いので史実の記述はこんくらい。劉備の子って基本、個性薄いのなんなんだろう……。
後継ですが、うーん
劉禅で良いんじゃない? 劉永と劉理の能力がイマイチわからんけど、多分あんま変わらん気がする。というか、二人の資料が少なすぎて判断出来ん。まあ、劉理は短命だからダメかな。劉永は長幼の序を崩してまで継がせるほどではない気がするし。
ぶっちゃけ、あの時期の蜀は誰が頑張っても魏には勝てない状況。変に有能で安定感ない奴より、無難な無能のが良い気もします。要は魏の政変待ち作戦。
あ、あと劉備の子としては、劉禅誕生前にも男子二人に女子最低二人はいたっぽいです。
でも、この子らはイマイチ詳細不明。
まあ、呂布や曹操に劉備の妻子はよく捕まるし、どっかのタイミングで死んでるのかもしれませんが。
女子二人は長坂で曹純に捕まったらしいです。生死は不明。
夏侯月姫みたいになってたら、劉曹のハイブリッドな子が生まれてたかもしれません。絶対ヤバい奴だろうけど。
長坂で趙雲に助けられた劉禅は、マジで運が良いです。
ちなみに、この時に劉備に地面に投げられて頭を打ったのが劉禅が阿呆になった理由、と以前ネタで見て爆笑した思い出があります笑
……とまあ、これで今回は終了!
3回もお付き合い頂き、ありがとうございました!
総論としては、蜀>魏>>>後継問題解消の壁>>>劉表>>>殺し合いの壁>>>袁紹>>>>>>>呉って感覚です。あ、
君主の能力は別ですよ? あくまで、後継争いのマシな順です。
また、面白いネタ見つけたら歴史語りをすると思うので、よろしくお願いします。
というか、早く
13州上がりたい……!
次は昇格投稿にしたいもんですね笑
では、失礼!
話ながすぎて燗が冷めちまったぜ
次は六割くらいがいいなぁ
サクッと昇格決めてくんなよ
よく考えると孔明さんマジ聖人ですね。
普通、簒奪コースですね。
今まで何の疑問もなかったけど、このほうが異常なのかw。
問題は劉禅がぬるま湯につかりすぎて、さくっと降伏したあたりですが。
そういえば漢の跡継ぎ問題はどうでしょう。
董卓おじちゃんが暴れまくりですがw
歴史語り、大変楽しませて貰いました!
やはり先代が明言しておく事が肝要な気が致しますね〜😅
あと『恨まれ難い』というのも戦乱の世を生き抜くには大事な要素に感じます。小学生の頃に読んだ張飛の死に方が非常に残念だったので…。
蜀は何より孔明をバックアップしてくれた文官名吏たちの存在、功績が大でしたな
白糸の如き阿斗くんも董允たちがいなくなった途端、宦官寵愛ムーブなわけで…
確かに呉懿一族が清廉だったか真面目だったのも助かり要素じゃなw
劉備がロ○コン(三国志大戦でのイメージ)だったのは後継問題を起こさないためだった!?
年取ってから若い娘に手を出して子供が出来ても劉禅の牙城は崩れない、妾の子なら尚更
劉備、自分の趣味とか言いながらきちんと国のことを考えていたんですね( ´艸`)
劉禅については、劉禅がアホなのに孔明がこれを支えたと理解していたのですが、
彼はアホというより、意志が弱く行動力が無いというのが適切かもしれないですね
ただこの性格が、孔明亡き後の蜀に影響を与えたことは間違いなさそうです
孔明いいヤツ!
唐突な袁術disに草
徹底抗戦して滅亡するのは歴史的に見たら評価されると思いますが、勝ち目のない相手に見切りをつけて降伏して戦を終わらせるのは現実的に見てよかったのかな、と思いますね。
有名な「魏はいい所」発言も、迂闊に蜀の話など危険すぎてできませんやね。仕方ないよなぁと。
きららはきららでも「えきしゅうぐらし!」の可能性が微レ存
日常路線強いMAXでも最近は刃傷沙汰がチャメシインシデントな作品とか、最終回がヒロインの葬式とかやってるので…まあ多少の粛清はね?
新入社員の姜維ちゃんが主人公のNEW SYOKU!とかは普通に見たい、今日も北伐がんばるぞい!
>>虚実さん
いやあ、長くなり過ぎました笑
次はもうちょいまとめてみますかね。
サッサと上がれるよう、頑張りますかね!
>>guriffon315さん
普通なようでいて、普通じゃないですからね。
有能かつ信用出来る奴なんて、そんな居ないし……。
疑念抱かない阿斗ちゃん、大物過ぎるよ。
問題はまあ、孔明いる時に劉禅が経験積めなかった事ですね笑
漢、面白そうですね。ちょいと考えてみますか。
話的に董卓語りになりそうですが(^^)
>>Zeroさん
いえいえ、こちらこそお読み頂きありがとうございます!
確かに、先代が後の体制を明言するのは大事ですね。でも出来たの劉備や曹操位だよなぁ……。
孔明は馬謖の件で厳罰イメージありますが、部下のフォローも案外してますしね。張飛と違って、判断基準しっかりしているから、恨まれ難いのでしょう。史実だと、魏延と確執ないですし。
>>柱の男
蜀の文官、孔明存命時は割と質良いからね。人格も楊儀以外は良いし。成都と漢中の二重政治出来るのはこやつらのおかげ。呉でやった結果が、アレよ。
呉懿は剛毅で博愛、弱兵で強者を倒すと言われる位の名将かつまともな奴よ。法正もここら読んで、劉備と穆皇后の結婚進めたんやない?
>>亮+さん
孫尚香ともかなり年離れてましたしね、劉備。ロリコンは14歳の月姫誘拐した張飛に負けますが笑
劉備って自分から結婚決めたの、史書内だと甘夫人位なんですよね。他は大体、政略結婚。複数夫人いた時期も少ないし。おかげで後宮のゴタゴタがないという。色々考えてたのかなぁ?
劉禅は確かにそんな感じですね。張嶷との最期のお別れの挨拶で思わず泣いちゃったりと、根は良い子なんですが……。
>>うさまるさん
貴方なら、そう言うと思っておりました笑
>>おかか容疑者さん
あくまでも袁術は皇帝と認めてくスタイルです笑
実際、打つ手はもうないので降伏はしゃーないと思います。呉も頼りにならないし、あの当時は。
あの近辺で姜維が鍾会とクーデターやらかしてるので、蜀贔屓な発言したら結構危なかったと思います。処世術としては、アレは正しかったと思いますよ。
>>マーマイト名護さん
益州は陸の孤島だし、割と正しい気が笑
多少の粛清で魏延が死ぬのは勿体ないですよ!
李厳が兵糧の納期間違えたり、馬謖が指示外の作業したりと社畜モノ要素ありますねぇ!姜維ちゃんのミスで国滅ぶのは流石に可哀想ですが。
蒋琬「諸葛亮がやられたようだな…」
費禕「フフフ… 奴は蜀の四相の中でも最強…」
董允「病ごときに負けるとは最高官吏の面汚しよ(特大ブーメラン)」
黄皓「(皆死んだら陛下に取り入って好き勝手しよっと♪)」
姜維「(北伐しまくろっと♪)」
劉禅「(後宮の人員増やしちゃおっと♪)」
>>熊田薫さん
諸葛亮がいた時は、割と国もしっかりしてましたね。
その後は、順当に残念ですが笑
いえいえ、お読み頂きありがとうございました!
>>劉禅の夏休みさん
240年代に四相全滅した瞬間、好き放題しまくるのはどうなんですかねぇ……。黄皓と姜維と劉禅の寿命少し四相に分けてくれよ(悪魔的発想)