「孟優ってさ、歌へったくそだよね」
王悦とふと話にあがったのが俺が音痴だということ、納得がいかねぇ
「ちょい待ち、俺の子守唄知らねーな?」
「知るわけないでしょ、そんなこと聞く機会もないんだし」
「おし、なら聞いてみろ」
「いいよ、子守唄だけうまかったら笑ってあげるから」
「ゆうやーけこやけぇーの」
「もういい別の意味で草生えた、よくそんなんで自慢気に言えるよね」
不服だった
あいつはよく寝てくれてたもんだが
────
「じぃじ! 子守唄歌って!」
「あぁ? またかよ」
「じぃじの子守唄、気持ちいい気分になる、うたって!」
「わーったわーった」
「ゆうやーけこやけぇーの」
「くふふ……w」
「あー? どした」
「んーん、なんでもない じぃじ優しいなって」
「子守唄歌ってるだけじゃねーか」
「くふふ、それでも、花鬘、うれしい」
「よくわかんねぇな、ほら、寝ろ寝ろ」
「んんー……」
「ゆうやーけこやけぇーの」
「くふふ……w」
「ほら、笑ってないでとっとと寝ろよ」
「~……」
────
あいつはよく寝てくれてたもんだが、はて……
「んでさ、なんでその曲なのさ」
「あん? そら子守唄っていったらこれだろ」
「それ子守唄じゃないけど」
「あん!? 俺がガキの頃はお袋にこれ歌ってもらってたぜ?」
「じゃあ、そういう伝統なんだろね」
「もしかして嬢ちゃんもそれで笑ってたのかもしんねーな」
「多分ねー」
─────
「てなことがあったんだけどさ、花鬘ちゃん覚えてる?」
「うん、覚えてる!」
「笑ったのって、そういうこと?」
「ううん、嬉しかったから!」
「嬉しい?」
「じぃじ、あんまり歌上手じゃない、けど、花鬘のために、歌ってくれてる、花鬘、嬉しいし、安心!」
「………なるほどねぇ」
「?」
「いい叔父さんでよかったね」(よしよし
「~♪」
少しだけ、本当に少しだけ花鬘ちゃんが羨ましかった
─────その日の王悦の日記
始めまして。
天心十五 さんの隠れ大ファンです。
ふいに、桃園でみつけて、あまりの面白さに
全投稿拝見させていただきました。
これからも楽しみにしております。
まだわからぬか………
”心”じゃよっ!!
南蛮家族あったかいすなぁ。
こころ、あたたまる😇
( *´艸`)
⑮さんの創作意欲もどこからきていて、こんなに高いのかが謎♪(*^^*)
ほぼ毎日動画投稿している風燐丸さんの高いモチベーションくらい謎♪(*^^*)
でも、毎回面白いから良いか♪ (*´ω`*) アタタカイ