今回は蜀の女性を紹介します。
■ 胡氏
実は三国志大戦TCGには登場していますが、本家の三国志大戦にも登場して欲しい女性です。
夫は劉琰(りゅうえん)。
劉備に仕え具体的な功績は少ないものの、車騎将軍まで昇り詰めた古参武将。
この胡氏(こし)も朝廷内である騒動の渦中に巻き込まれてしまいました。
時は234年。
それは蜀の大黒柱、諸葛亮が亡くなった年。
劉琰は年始の挨拶として、胡氏を伴い朝廷を訪れました。
その際、
呉太后(後の穆皇后)が胡氏を一ヶ月ほど留め置いたのです。
胡氏はもともと美人で有名でした。
この点が有ったが為、
劉琰は妻が劉禅と密接な関係が有るのではないかと疑ってしまいます。
そして、劉琰は胡氏と再会すると、鞭打ちに加え履物で顔を叩きつけ離縁してしまったのです。
実はこの劉琰、232年に漢中で魏延と仲違いをして、成都へ移された経緯が有りました。
しかしながら、悶々の日々を送っていたにせよ、当然ながら許される行為ではありません。
この後、胡氏は元夫を告訴。
朝廷は勅命で劉琰を逮捕して、棄市(きし)という刑事罰(公衆の面前で斬首して晒す)を科したのです。
何故、呉太后は胡氏を一ヶ月ほども留め置いたのか、事の真相は闇の中です。
この騒動により、
蜀では女性を伴い参内する習慣が途絶えました。
今回の内容は、美人という才能がもたらした悲劇と言えますね。
以上となります。
明日ももう一人紹介します。
劉琰の事は、現代社会にも通じますね。
年功序列で出世をし、途中から官位が己の実力を超えてしまい、人間的に余裕を失ってしまい自滅した。
そんな印象を受けます。
この夫婦は、三国志大戦のカードになりうるエピソードをしっかり持ってますので、でても良さそうですが、蜀の人材の豊富さにタイミングを失いましたかねw
>みいけんさん
この騒動は、人事を誤った故の典型的な例ですよね・・・