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激闘の記録 ~エラッタ郭淮編~

by
紫音
紫音
完全別カードへのエラッタ。それはカード追加がないと明言されたこのゲームにおいて、最早反則とも言える「新カードを出す方法」である。
あの日、三国志大戦はもう一度狂乱に包まれた。前触れもなく突如発表されたエラッタによって新カードと化したカードたち。誰もがその性能に一喜一憂し、消えていった元の効果に思いを馳せ、現れた新計略に夢を見た。
そんな中、並み居るエラッタカードを抑え、彗星のごとく環境の頂点に現れたカード──それが、エラッタ後R郭淮



そしてこの記事は、そんなエラッタ後郭淮と、尽きせぬ死闘(敗北)を繰り広げた、一つのノースキル前出しデッキの記録である。




あ、別にこっからはだらけ切ったいつもの記事なので、とりあえず手元に綾鷹を用意して読んでね。

***

まあ、その前の環境がかなり丸い環境だったことは確かな話で、末裔がちょっと強かったんだけど、それくらいで、三国志大戦はのんびりした雰囲気に包まれていた。と思う、記憶違いでなければ。そこへ忠義に士気1足した代わりにめっちゃ効果上げときましたみたいな郭淮が放り込まれたんだからさあ大変。最初に戦った時は「!?」で脳内が満たされた。
なにせ城が豆腐のように落ちる。なんかいつものように普通に戦っているのに、城が落ちる。何をしても城が落ちる。なんだこのゲーム!?
しかし一方で楽しさを感じたことも確かだった。かつて緊急エラッタを引き起こした呂布郭淮の理不尽さをも彷彿とさせる『強者』の風格。逆に言えばこいつをもし倒せる手段を得られたら、それこそめちゃくちゃ気持ちいいに違いない。そう思って、まずはデッキパーツを模索し始めた。

前提として、当デッキで号令と戦う場合、まず一回目の号令に合わせてタイガーを打ち、車輪で通してリードを取った後、後半の号令二連打は周旨と守護神と遊軍周瑜を使って守り切るのがセオリーとなる。しかしこれが郭淮相手だと全く通用しない。後半の二連打で城が落ちてしまう。真っ白兵力の前には遊軍周瑜なんて微塵も意味ないし、曹仁は相手を倒せないし、周旨も相手を倒せない。居座られ続けて終了となる。最初に考えたのは、この後半戦をなんとかしようという発想だった。

一番簡単に思いついたのは、丁原を曹昂に、遊軍を諸葛誕に変えての、殿、私の馬を!+鉄壁の守護神+遊軍諸葛誕。武力20越えの乱戦速度アップで、郭淮二連打をされる前に相手のパーツを落とし、ケリをつける、という案である。実際この案は漢軍・晋軍のラストアタック系デッキに一定の実績があり、期待値は高かった。

しかし戦ってみるとそうはいかないことに気付く。ラストアタック系デッキと違って、郭淮の二回目は割と早い段階で飛んでくるので、諸葛誕が溜まっていないことが多いのだ。こうなると殿馬+守護神だけで守ることになるが、相手も遊軍や法具を吐いてくるため倒しきれないことも多い。どうにも噛み合わない。

そこで傅巽の代わりに英魂大喬を入れてみた。所詮郭淮は+5、孫堅が死んでいればこっちは-8なので、効果時間中に倒しきれるのではないかという算段である。しかし、結局のところ前半戦のタイガーでこっちが城を削っていると相手の遊軍が発動してしまい、+7対-8でどうにもならない。効果時間内に倒せないので郭淮を二連打されて終わりとなる。

あとこのあたりで、一回目のタイガーと郭淮が殴り合いになるとそのまま押し負けたり、二回目に繋げられたりして、そもそも後半戦に持っていく前に城が落ちるパターンが多いことに気付き始める。無理じゃん!

ここから、毎日のようにデッキパーツを探してカードリストと睨みあう日々が始まる。しかしながら、筆者のノースキル前出しデッキは変えられるところが1コスト2枚しかない。そんなコスト割の中で対策できるなら誰も郭淮になど苦戦しないのである。カードリストを見てはため息をつき、こうでもないああでもないと考え込む日々が続いた。どう頑張っても脳内ですら勝てない。全盛期の眼鏡、帰ってきてくれよ!

しかもデッキパーツを下手に弄ったせいか、郭淮以外にも敗北がかさむようになってしまう。ある日の戦績は3勝24敗である。かろうじてため込んでいた貯金をこの日だけで吐き出し、マイナスにし、勝率を49%にした。人生って……うまくいかねえな! でもそのあとに飲んだ酒は美味かったからヨシ!

画像
(人の子よ、仕上がっても悲しむことなかれ。この画像を見て勇気を出してくれ)

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最終的に3勝24敗のインパクトもあり、筆者はデッキを戻すことに決めた。郭淮には勝てなくてもいいから、その他のデッキに勝とう、そのほうがまだ全体勝率が良くなるはずだ、という淡い期待だった。

その後も五割勝てる日が一切なく無情にも時は過ぎたが、それでも3勝24敗という一生忘れられないような勝率は出さずに済んだ。使い慣れたデッキにこそ魂は宿る。あとなんかよくわかんないけどこのあたりからテンションがハイになってきて大戦やるのがめっちゃ楽しかった。なんか負ける前提だからたまに勝つとむちゃくちゃ楽しいっていう異常な精神状態だった気がする。まずは私が落ち着け。

しかし、いくら郭淮対策を放棄したと言っても、郭淮は出てくる。無抵抗に負け続けるのは面白みに欠ける。そこで、一回目郭淮に合わせてタイガーを打つという動きを諦めてみることにした。すなわち、守護神で一回目の郭淮を受け止めて一旦追い返し、二回目の郭淮に合わせてタイガーを打つという手である。

これが成功すると、少なくとも無抵抗に受ける郭淮二連打がなくなる。一回目は守護神でしのぎ、二回目はタイガーとすれ違い通信、となれば三回目の郭淮をグダった状態で撃たせることが可能かもしれない。相手のミス狙いならばこちらの方がそれまでの戦法(一回目の郭淮に対してタイガー発射)より都合がよく思われた。

が、これが大誤算であった。曹仁の守護神だけでは、郭淮が全く止まらないのだ。結果的に一回目の郭淮で城を七割取られて、返しのタイガーでもどうにもならずに守りで郭淮を打たれるだけで終わり、という試合が発生した。世知辛い! この世は世知辛いね!

***

もう打つ手がなくなった。お手上げである。何をしてもこっちの城が0%になるんだからタイガーとかそういう話は関係ないのである。郭淮はもう無理かもな。半ば諦めながらも、しかし前述の謎ハイテンションは維持されていたので、筆者は全国に出続けた。

そして、ある時の郭淮戦で、やぶれかぶれになっていつもと全然違う動きをした。

あまりにもできすぎな話だが──そのやぶれかぶれが筆者の世界を変えた。

何をしたかというと、郭淮に合わせて傅巽+守護神で迎え撃ったのだ。士気7の号令に対して士気8を使い、その上一方的に城を取られることになるこの動きは間違いなく悪手のはずだった。

だが、一度仕切り直してみれば、こちらの城は25%しか削られていなかった。理由は明白で、郭淮が切れた後に追加の攻城を許さないからだった。まあ全然説明してなかったけど、郭淮に城を落とされる大きな理由の一つが、お互いの計略が切れた時に相手の兵力のほうが多いからそのまま城をばかすか取られてしまう点にあった。傅巽+守護神の場合、打ち合い終わって守護神と郭淮がほぼ同時に切れたあと、傅巽の計略効果が11Cほど残る。これが城のダメージを最小限に抑えてくれたのだと認識している。
士気差-1で城差25%。どう考えてもよろしくはない。よろしくはないんだが、他に何をしても城を五割~七割取られていた世界においてこの「25%で済む」はまさしく画期的だった。必要なのは………やっぱ傅巽だったのだ。最高だなこの男は。顔もいい。


うーん! 顔が良すぎるな。


更に、傅巽の効果が続いていて白兵有利が取れること、一方で(計略中に曹仁が追いかけ回した武将以外の)相手の兵力は潤沢なことにより、相手の撤退もかなりずらすことができる。これによって、士気8を消費した割には、次のタイガーチャージにも安全に入ることができるのも、驚いた点である。士気8を最初のぶつかり合いで吐いたらタイガーの士気を捻出する余裕などなくなると思っていたが、そうではなかった。この世に神はいた。村神様と、吉田正尚と、傅巽である。

この流れなら、最初に考えていた、二回目の郭淮にタイガーを合わせてのミス待ちが成立しうる。いや、タイガー発動時点で残り時間が30Cほどになるため、三回目の郭淮を時間切れでしのぎきれる可能性すら芽生える。勝率0%が5%になった瞬間だった。

しかしここからもまた、勝ちに持っていくのは難しかった。傅巽を先打ちしてしまうと、相手は一旦引いてしまう場合が多い。こうなったら前述の展開は望むべくもない。傅巽が切れるまで待たれたら二連打で負け、そうでなくても10Cほどぐだぐだされてから郭淮を打たれると郭淮が終わるころに傅巽も切れてしまうのでデメリットが発動、そのまま相手に居座られてからの二連打で負け。そんなもだもだした試合が続く。

それでも少しずつ立ち回りを詰めた。開幕は内乱を取られないか、取られても一発。できれば逆に内乱が欲しいが無理しない。本当は高いラインで郭淮を打たせるために傅巽を早撃ちしたいが、相手が逃げると終わりなのでじっと耐えて郭淮を見てから傅巽+守護神を打つ。城差25%程度で抑えたら、返しにタイガーを打ち、二回目の郭淮は車輪タイガーでぐだらせて、三回目の郭淮は時間切れ狙い。──ここまでしっかりと戦術を練ったころには、もう次のバージョンアップの予告が出ていた。緊急修正とまではいかないが、今の運営体制を考えると早かった。いや、バージョンアップが早いっていうよりは、私の対策練るスピードがあまりに鈍重だったと言われれば、そうなんだけどさ。

そして挑んだ、郭淮ご祝儀バージョン最終日。

郭淮に勝つために筐体に座った。ここまでの一か月、郭淮と向き合い、全体勝率三割を切りながら、異常な熱意と謎のハイテンションで戦い抜いてきた、そのすべてを出し切るつもりでいた。いや、そんな高尚なもんじゃない。なんでもいいから、相手のミス待ちでいいから、郭淮に完璧に勝ちたかった。

そして勝った。最終日に郭淮に勝った。

補足しておくと郭淮に勝ったのはこれが最初じゃない。一回は壮絶な殴り合いの末に一瞬先にこちらが城を落とした試合があったし、もう一回、あと1秒あれば攻城が入って負けていたという状況での時間切れ勝利があった。この日の勝利は三回目だった。ただ、前の二つはどちらもあと1Cずれていたら負けていたようなもので、あまり勝ち方として納得がいっていなかったので、諸手を上げて喜んだのはこれが最初で最後だった。20連勝したかのような達成感に包まれた。

最後に動画に記録したので、暇なら見ていってどうぞ。



***

こうして綺羅星のごとく現れた実質新カードにして壊れカード、R郭淮との戦いは終わった。

そのバージョンの最終戦績は133戦、39勝、94敗、勝率29.3%

この勝率で三国志大戦し続けたのも阿呆であるが、当の本人はめちゃくちゃ楽しかったんだから相当狂っていたと思う。でも楽しかった、負け惜しみじゃなく楽しかった。一生忘れられないバージョンになった。

強カードに轢かれながらも扱えるデッキの範囲内で対策を必死に練るというのは、やっぱりバージョンアップの醍醐味だし、カード追加がなくなってそういう経験をすることももうないだろうと思っていたからこそ、郭淮対策を考える楽しさもひとしおだった。無理矢理にでも(疑似的な)新カードを増やし環境を変えようとしてくれたSEGA様には感謝してもしきれない。

でも一つだけ、一つだけ言ってもいいなら。
次大型エラッタやるときは、もうちょい、マイルドにしてくれよな!

***

そういうわけで、尽きせぬ死闘の記録は以上である。お楽しみいただけただろうか。楽しい要素あったか? わからん。まあでも、唐突に書きたくなっちゃったんだ、許して。

そんな感じで、いつかこのバージョンの思い出を語りながら酒を飲みたいなあ……なんて思いつつ、この投稿は終わろうと思う。

皆さまも良き三国志大戦ライフを! マッチングしたらよろしくね!
 
更新日時:2022/11/02 01:24
(作成日時:2022/11/02 01:18)
コメント( 4 )
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みいけん
特イベ
特イベ
みいけん
11月2日 7時21分

マチありでした!
このデッキ面白かったです。
いやー、楽しかった♪
可能性がたくさんあって、どう戦うか悩みました!

GK もりさき
GK もりさき
11月2日 11時9分

相変わらず文才に溢れた記事や...
みいけんさんの動画はやっぱりでしたか。一時期参考にした傅巽入りデッキ使ってたので覚えてました。君主名は...すみません笑

紫音
紫音
11月2日 12時54分

>炎頭の群れさん
しました! お城が溶けました!(笑)
>みいけんさん
マチありでしたぁ! タイガー撃つと殴り合いで負けるのが見えていたのでフソンだけで動きましたが、流石に止められませんでしたね。いつか本来の戦い方もお見せしたいです……(笑)
>もりさきさん
ありがとうございます!
あのデッキ私以外にもう一人くらいしか確認してませんからね……(笑)覚えていてくれて光栄です!

みいけん
炎頭の群れ(えんずのむれ)
GK もりさき
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