ついカッとなって書き殴ってしまった。反省はしている。後悔もしています。
本拠地、ウェアハウス電脳九龍城で迎えたCPU戦、
開幕手刀孫権が一騎討ち、突撃も冴えを見せたが、
最後まで店内対戦モードで挑んでくるプレイヤーは居なかった
ゲーセン内に響くギャラリーのため息、
どこからか聞こえる「英傑大戦も稼働するし、もう三国志大戦も筐体撤去だな」の声
無言で帰り始める観客達の中、証200の三国志大英傑スネ夫は独り筐体で泣いていた
廃プレイで手にした称号、喜び、感動、そして何より競い合えるライバル達…
それを今の三国志大戦で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ…」スネ夫は義勇ロードをプレイし続けた
どれくらい経ったろうか、スネ夫ははっと目覚めた
どうやら赤ボタンを押すのに疲れて眠ってしまったようだ、
冷たいサテライトの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってエア三国志大戦とさんぽけをしなくちゃな」
スネ夫は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、スネ夫はふと気づいた
「あれ…?全国大戦選べる…?」
周りを見つめ直したスネ夫が目にしたのは、屋外まで埋めつくさんばかりのプレイヤーだった
千切れそうなほどにチームフラッグが振られ、地鳴りのように奇声と台パンが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするスネ夫の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「スネ夫、オンライントーナメントだ、早く行くぞ」声の方に振り返ったスネ夫は目を疑った
「え…STOくん?」 「なんだスネちゃま、居眠りでもしてたのか?」
「ザ…あぱるさん?」 「なんだスネ夫、かってに称号を作りやがって」
「青井…」 スネ夫は半分パニックになりながらセンモニを見つめた
1位:仁義なき青井 2位:荀銀STO 3位:羽衣狐@京♪ 4位:舞姫 5位:西園寺あぱる
6位:スネ夫 7位:窪祐 8位:もんぎゃは団 9位:つば
暫時、唖然としていたスネ夫だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「全国ができる…対戦できるんだ!」
才谷屋から100円を受け取り、筐体へ連コインするスネ夫
その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった…
翌日、池袋GIGOで『スパチャ』のメッセージを残し冷たくなっているにしこりが発見され、
吉田と村田は病院内で静かに息を引き取った