949

三国志の人物のお話 第二回

by
モナー平田
モナー平田
グーテンモルゲン
皆様~。モナー平田で~す。

今日は三国志大戦にてカード化されてるの人物の紹介二人目になります。
第二回目の人物は、第一回目で取り上げられた曹操

の嫁の卞氏です。

この卞氏、細かい出自の関係は当然記載は無いのですが、通り伝われていることろで旅芸人一座の楽器引きだったり飲み屋を巡るどさ周りの旅芸人の一人だったりと、まあ色々言われております。その際に、たまたま立ち寄った酒家(現代日本でいう所の定食屋兼居酒屋)にてその時に食事をしていた曹操の目に留まりそのまま一座全員が遊んで暮らせるほどのお金と引き換えに娶ったと言われております。

この卞氏、なんともはや出来たご夫人で、正妻の丁夫人との関係は良好だったのです。大体、妾として入った場合の女性関係ってのはドロッドロのドロリッチと化すのですが、丁夫人も卞氏もお互いに凄く出来た女性であった為に最初の頃はギスギス仕掛けてはいたものの関係は悪化するどころか時間さえ合えばお互いにお茶の席に誘い合う程であったとか。

丁夫人から見て前妻に当たる劉夫人と丁夫人の関係性を見るに、これは正直な話、丁夫人の人柄の良さが強く出ているのではないかとも思えます。
まあ、これは別口のお話。

卞氏を妾として娶ってから数年後、曹操に悲劇が訪れます。
愛情を注いで育てていた長子の曹昂が戦死という形でこの世を去ります。
しかも、ただ戦場で散ったのではなく【曹操の浮気が原因】なのです。

その辺の下りは、賈詡という人物の語り行が必要になってくるので割愛しま賈詡

丁夫人も卞氏を戦死であれば納得は出来たのでしょう。が、その葬儀の場で曹操、なんとトンデモ発言をしちゃいます。

「息子の昂は亡くなった。私を庇って。だが、私はこうして生きている。何を悲しむことがあろうか。」(意訳)

これには丁夫人もブチギレ金剛デース状態。
と、言うのも曹昂は丁夫人の子ではないものの先述した劉夫人の子であり、丁夫人と劉夫人はもはや大親友ともいえる間柄でした。
劉夫人が早くにこの世を去る間際にその全てを丁夫人に託す。その位に仲の良い二人であり、丁夫人はその親友の形見ともいえる曹昂を亡くしました。
その上、曹操のこの一言。心にトドメを刺されたのでしょう。陳留の実家に戻った上で離縁を願い出ました。

この辺りの詳しい行も、丁夫人と劉夫人の話をする時まで割愛しましょうか。

そんな訳で、正室になった卞氏。

曹操との間には
曹丕・曹植・曹彰・曹熊(ソウユウ)
と4人の子に恵まれました。

そんな折、友人であり曹操の事を任された丁夫人の訃報が届きます。その時、埋葬に曹家の墓所を使わせて欲しい事と曹操の葬儀への参列を願い出ます。
曹操としてはバツが悪いので葬儀への参列は苦い顔をするところではあるのだが、数多の後ろめたい事盛り沢山であった為、二つ返事で許可が下ります。
そう、卞氏は夫も立てた上で前妻に当たる丁夫人への礼も最期まで欠かさなかったのです。

また、卞氏にはこういうエピソードもあります。

曹操はまあ、何と言うか女癖が悪く、気に入った女性or身寄りや出自が可哀そうな女性or何か不遇な女性と見るや否やホイホイ手にかけては妾としておりました。
(妾の例:杜氏(武将カード化済)・陳氏(武将カード化済)・環氏(非カード化)・王氏(SRの彼女とは別人)etc)
そんな曹操に腹を立てた一部の妾達が曹操の家に押しかけあれよあれよという間に大修羅場の様相になり始めてました。
そこで、口火を切ったのが卞氏。
【我々が愛した男が色恋沙汰の多い英雄であれば、それを受け入れるのもまた我々の器。大成を成した時に子供に「あれがアナタの父ですよ」と誇ってあげられるではありませぬか。】(要約)
と諭したと言われております。
これを切っ掛けに曹操の妻たちはこぞって卞氏を頼るようになったと言われております。
また、品行方正で清貧。派手に着飾ったり自分の位を誇ったり奢ったりする事なく子を育み夫を常に立てたと言われております。

聖人か?????????????

曹操が亡くなり曹丕が後を継ぎ、曹丕が魏帝に即位したときに皇太后を賜り、その子の曹叡が即位した際には太皇太后を賜った。

その太皇太后を賜ったすぐに亡くなり、曹操と同じ陵墓に弔われ

【武宣卞皇后】又は【武宣皇后】

と奉ぜられた。
また、曹操との間にこんな逸話もある。

曹操が普段から世話になっている礼として耳飾りをプレゼントしようと思い立ち複数の耳飾りを手に入れ「卞よ、この中のどれかを選ぶと良い。全部でもいいぞ。」と言うと、価値として中程度の物を選んだという。
曹操は疑問に思いその事を問い質すと、
「高級な物を選べば下品に見られ、質の良くない物を選べばそれもまた悪意に思われるため、殿の妻として相応しくある様、中程度の物を選びました。」(意訳)
と答えたという。

ホンマ、聖人か????????????????????

そんな訳で、今回は魏の切り盛り女房こと卞夫人についてざっくばらんに書き綴る事にしました。

次回は…誰にしよっかな…。
作成日時:2022/01/30 05:32
コメント( 2 )
みいけん
みいけん
2022年1月30日 8時2分

読みやすく、分かりやすく拝読しました!
曹操の女癖の悪さは、ピカ1ですからねーw
でも、そこが曹操の魅力でもあり、希代の英雄たる理由かもしれないですね♪

朱戯
朱戯
2022年1月30日 9時51分

さすが卞氏は三国一の嫁(*゚∀゚)

ただ、この曹操の言は儒教の考えだと褒め言葉になるんですよねー
子が親を守って死ぬことは栄誉ですから、曹操自体は国の運営や軍事には向かなくても、ある程度個人では儒教的だったのかなと
思えるエピソードですね。
劉備も阿斗ちゃん放り投げたし。

コメントするにはログインが必要です
シェア