前回の
徐庶伝で好評頂いたので、調子に乗って別の武将についても語っていきたいと思います。
今回取り上げるのは
魏延。
三国志好き、蜀好きの中でも評価が分れる人物ではないでしょうか?
それは「裏切り者のイメージが付き纏うから」かと思います。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
魏延が
劉備陣営に加わったのは益州攻略から。
天下三分の足掛かりとなる蜀取りに貢献します。
そして得た漢中。
かつて漢を建国した高祖
劉邦が旗揚げした場所。
僻地である蜀から魏と対峙する拠点。
漢王朝再興を旗印とする
劉備達にとって名実共に重要な領土です。
既に呉との国境である荊州には
関羽が就いています。
「漢中に配備されるのは
張飛」
誰もが当然の様に考えていました。
ところが
劉備は
馬超や
黄忠すら差し置いて
魏延を漢中太守に大抜擢します。
劉備の信頼に応えようと
魏延は奮闘。
目覚ましい活躍をします。
劉備の死後も忠誠は変わりません。
次々と武功を挙げ、
諸葛亮の元でも昇進を重ねていきます。
五虎将軍亡き後、蜀を代表する武将である事は自他共に認めるところでした。
諸葛亮が魏との決戦の最中に志半ばで倒れた時、全軍に撤退命令が下されます。
「まだ我らに勝機がある」戦を続けようとする
魏延と、撤退を指揮していた
楊儀は激しく対立。
魏延は桟道を焼き払い退路を絶ちます。
日頃から
魏延を疎ましく思っていた
楊儀は「
魏延が裏切った」と
劉禅に報告。
追手として差し向けられた
馬岱により討ち取られてしまいます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本来であれば
魏延と犬猿の仲だったのは
楊儀です。
ですが「三国志演義」では話が変わり、
諸葛亮と不仲とされてしまいます。
理不尽な上司を斬って、
劉備に帰順した
魏延に対して「裏切りの相がある」と難癖つけて処刑を促すとこから始まり、時には
司馬懿と一緒に味方の
魏延まで火計で焼き殺そうとする
諸葛亮。
かたや
魏延も自分の奇襲作戦を承諾しない
諸葛亮を「腰抜け」と罵ります。
意図せず
諸葛亮の延命の儀式を失敗させてしまったりと大失態もやらかします。
最終的には
諸葛亮が「近い将来
魏延は裏切るだろう」と遺言と共に策を授け、案の定裏切った
魏延は部下となっていた
馬岱によって斬り殺されます。
「大国魏が相手とはいえ、万能の天才軍師
諸葛孔明をもってしても天下を掴めなかった。
それは天運の無さと、
魏延や
馬謖や
馬謖や
馬謖のような言う事を聞かない部下のせい」
主人公である
諸葛亮を悲劇のヒーローとして引き立てる為に、汚れ役を一挙に引き受けてしまった感のある
魏延。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
近代になって
魏延の墓と思われる遺跡が発見されます。
ところがこのお墓、鉄道工事を行う際に邪魔となり破壊されてしまったらしいんです。
神として崇められる
関羽や
諸葛亮と違って、裏切り者として軽んじられてしまったんでしょうね。
悲し過ぎる…。
三国志大戦でもどこか影のあるキャラとして描かれる
魏延。
「反逆の狼煙」とか
「唯我独尊」とか味方を撤退させて強くなる計略を持たされてたりしますしね。
大型バージョンアップでは刻印持ちのオーバースペックで登場。人気カードとなりました。
計略も強力で、効果時間終了で撤退するのと引き換えに高い戦果が望める物です。
蜀最後の猛将に相応しい計略ですよね!
初めて新カードの
魏延がゲーム画面で戦うのを見た時、急に目頭が熱くなりました。
それは撤退の台詞でした。
「一人では、此処までか…」
劉備の期待に応えんと、ひたすら戦い続けた
魏延。
共に戦った仲間達も次々と倒れ、文官達には疎まれてしまった。
窮地に陥った
魏延には魏に亡命する道もあったでしょう。
それをしなかったのは文官達さえ抑える事が出来れば軍事を握れる思惑もあったのかもしれません。
それ以上に英雄と惚れ込んだ
劉備と共に築いた蜀の武人として最後まで戦い抜きたかったのではないでしょうか?
「俺の…劉備殿の志を阻む者は全て斬る!」
「こんなところで…俺達の戦いを終わりに出来るか!?」
そんな彼の心情を思うと、台詞のひとつひとつが胸を打ってくるんです。
魏延について改めて調べていると面白いエピソードが出てきたので、次回はそれについて投稿しようと思います。
蜀の滅亡は、魏延を使いこなせなかった諸葛亮の失敗。
これに尽きると自分は思っています。
魏延は、歴戦の将として、現場の状況から的確な判断をしています。
諸葛亮は、晩年に近づくほど思い切った判断が出来なくなります。
使われる側から使う側に回った諸葛亮の苦悩でしょうが、諸葛亮がもう少し、魏延に軍事面を任せたより合えば、蜀はもう少し違った未来を描けたかもしれませんね。
馬謖や馬謖や馬謖……(´・ω・`)サンカイモイワナクテモ……
さんぽけ魏延は「蜀は丞相に頼り過ぎたのだ」が印象に残っています
関興張苞や姜維に指示を出すシーンの頼りになる感じも好きでした
劉備が遺言で諸葛亮に後事を託した逸話の様に、魏延にも何か遺言していなかったのか気になります。(^_^ゞ
魏延自身は劉備への忠義を誰にも負けないくらい持っていて、でも他者からはそう見えていなかったのかも…… (^_^;)
いい話なのに唐突な馬謖ジェットストリームアタックに草
>みいけんさん
たらればの話をしだすとキリが無いですが、魏延の存在は蜀の未来にとって大きな存在でしたよね。
現場の生え抜きだった劉備や魏延。戦場を俯瞰から見て指示を出していた諸葛亮からは、見えない物があったのかもしれませんね。
劉備亡き後、諸葛亮の重責は尋常ならざるものだったかと思います。
徐庶や龐統の存在もそうですが、諸葛亮が全てを背負わずに、戦場では魏延が指揮する未来も見てみたかったですね。
>ネオぱんださん
泣きながら3回書きました( ;∞; )
さんぽけサービス終了間際だったので駆け足でプレーする事になってしまったのですが、魏延カッコ良かったですよね
もっとさんぽけ魏延見たかったです
>ジェイムズ9さん
劉備は魏延を信頼してましたからね(o´∞`o)
三国志の別の伝記には「諸葛亮は魏延に後事を任せたが、魏延に全権を握られると自分の立場が危うくなるのを恐れた楊儀が『魏延が裏切った』と流言を広めた」という物もあるみたいです。
晩年の蜀に魏延の理解者が居たなら歴史は変わっていたかもしれませんね( ;∞; )
>ミロさん
僕を踏み台にしただと?
°ω°) 北伐推進派と北伐中止派の対立の影響って、ここにもあったのかなぁ⋯??
>ぬるぽ神さん
˙∞˙ )個人的には諸葛亮が北伐してた頃は一丸になっていたのかと思ってます。
蜀の最後って、先に魏に降伏した蜀の兵によって北伐組が殲滅させられたりで悲しすぎますよね…
ホウトウが生きていれば、ギエンを上手く活躍させる事が出来た様に思いますね(´・ω・`)
>飛龍さん
龐統が生きてれば、荊州も器用に治めて関羽も死なずに済んだ様に思います( ;∞; )
うさまるさん、どーもです。
孔明派の私には印象含め、好きにはなりにくい武将ですねー
ただ計略が強くカードとしては採用有りですがー
今度、孔明について語って下さい。
お願いします🙇⤵️
>幻無さん
どーもです。
やはり孔明派には受け入れがたい武将になるんですよね。
俺の友達にも「姜維や馬岱が好きで、魏延はあんまり」って奴が居ます。
ちなみに俺は孔明も魏延も好きです。
ただ孔明に関して投稿したら、文章長くなりすぎて語りきれなそう😅
幻無さんの孔明に対する想いを投稿するのは如何でしょうか?
うさまるさん、どーもです。
孔明愛を語るには文章では纏める自信がないです。
お酒でも呑みながらでないと厳しいですね😸
>幻無さん
どーもです。
俺も文章に纏める自信はありませんが、酒でも飲んで思いの丈をぶつけるといいですよ🐰
酔いが覚めてから再編集で。