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漫画の話#5 ムルシエラゴ

by
楊狐
楊狐
今年一年間。

毎月恒例となりました自分企画。漫画紹介はじまりました。

今月は「SEGA」「三国志」「ゲーム」の中から全てにスポットを当てて三国志大戦の「武将カード」になった元ネタ漫画を紹介していこうと思います。

過去に、ここ桃園で元ネタとなった漫画を紹介されている方もいると思います。
若干、作品がかぶるかもですが紹介する漫画の基準としては自分が所蔵している作品を紹介していこうと思います。
毎月ネタが、かぶらないように考えながら手元にある漫画を紹介してはいますが徐々にネタのストックが……。
今回からしばらく自分の所蔵する武将カードになった元ネタ漫画を紹介していこうと思います。



第一弾はこちらの作品




ムルシエラゴ
漫画:よしむらかな
出版社:スクウェア・エニックス
レーベル:ヤングガンガン

あらすじ

世にはびこる凶悪犯罪者に対応するため、超法規的措置によって選ばれた“公的"大量殺人者、紅守黒湖。
その監視官であり、無類の乗り物好きである相棒、屠桜ひな子。
善悪の彼岸で繰り広げられるバイオレンス・アクションがここより始まる!


ヤングガンガン公式ホームページより

©よしむらかな
©スクウェア・エニックス






備考

群雄:騎兵 武力7知力3征圧2 
特技:勇猛、魅力


計略:酒池肉林 必要士気5
武力と移動速度が上がる。この効果は戦場にいる味方と敵の女性(武官、文官ではない武将)が多いほど大きい。ただし一定時間ごとに自城にダメージを受ける

過去幾度となく上方を受け、ついには計略面でエラッタが入った武将

Ver.2.1.0B 城ダメージ減少 →1.7c毎に1.5%
Ver.2.1.0D 効果時間延長 7.5c→9.2c
Ver.2.5.1B 城ダメージ減少 1.7c毎に1.5%→1.7c毎に1.2%
Ver.2.5.1D 城ダメージ減少 1.7c毎に1.2%→1.7c毎に0.6%
Ver.2.6.0B エラッタ実施「必要士気変更:6→5」
       効果時間短縮 9.2c→8.3c
Ver.2.6.0C 移動速度上昇値増加 

wikiより



感想
発表時は滅茶苦茶興奮しました。原作持っていましたし、まさかこの作品が武将カードの元ネタとして選ばれるとは……。
よもやよもやだな。
しかし、当初はなかなか扱いの難しい武将で自分も回数はそこまでこなせず結局カードケースの守り人となりました。



董白
これまでの董白との大きな違いは、それまで過去の大戦シリーズを通して董卓の孫娘というエピソードのみで語られていたため容姿が幼い少女の姿として描かれることが多く。今回の大戦も復刻含めて幼い少女の姿で描かれていました。
コラボの際に漫画原作のエピソードと絡めるために成長した姿として描かれたのは異例な感じがしました。
これまでにも、その武将のエピソードから青年から壮年、晩年といった姿で描かれるイラストがありましたが、大体は三英傑を中心に主だった武将が多かったと思います。
しかし、漫画コラボ自体が人間じゃない人もいるし逆に若返っている人とかいますが、それでもなかなか成長した姿、あるいはその後の武将を描いた設定としては少ない気がします。
他にも没年不明な武将もいるので、その後どうなったか?という続き解釈設定もなかなか見ない気がします。
そういう意味ではだいぶ変わった設定でのコラボだと思いました。



さて、作品のほうですが戦うヒロインという女性が主人公のジャンルに分類されます。
古来からあるジャンルで男装の麗人から女の子の変身ものなど、女性が義のために、あるいは友人や身近な人々のために戦う姿を描いており、本作はその派生としてノワール、ピカレスクな犯罪を扱ったジャンルに分類されます。

大抵、この手のジャンルは何か事件が起きて家族を殺されたとか、犯罪組織に拾われて殺し屋として育てられたとか。
主人公の背景がシリアスで話の内容も重い展開が多く。当人も寡黙な人物であったり、日常での人との接し方が苦手。逆に好戦的な人物であったりと人格に何らかの問題を抱えていたりします。その分、別の登場人物が狂言回し役としてストーリーを動かしていく作品が多いかなというのが自分の印象なのですが。

女性の殺人鬼を主人公にする作品はあまり見ない気がします。

上記のあらすじからも殺し屋、処刑人といった作品の比重が重くなりそうなテーマを扱っています。
これまで紹介してきた漫画とはまた毛色の違う、暴力描写や陰惨な場面もあり人を選ぶ作品だと思いました。
しかし、自分の場合はB級アクション映画っぽい匂いを感じたので速攻で表紙買いしました。


主人公紅守黒湖のキャラクター像も同性が好きな遊び人風の性格、長身、四白眼という主人公というよりも敵に出てきそうな外見、内面をもっていてどっちが正義なのかわからない。
独自の価値観を持っているキャラクターで、その軽さがかえって得体のしれない怖さを生み出しつつ、同時に重くなりがちな作品全体の比重を軽くしています。

コンビを組む
屠桜ひな子もタイトルにもなっているムルシエラゴを運転していたり、かと思うと子供っぽさのあるギャップを持つキャラクターで、こちらも重くなりそうな雰囲気を緩和しています。

ストーリーの流れは毎回1巻に収まるくらいの事件が起きて主人公の
紅守黒湖が相棒の屠桜ひな子と共に事件を解決していくというのが基本スタイル。
ネタバレになりますが単行本の表紙を外すと今回の悪い人として敵役の説明とその敵役が幸福だった時が描かれていたりします。毎回のタイトルコールも凝っています🐘

同時に話が進むにつれ一見するとつながっていなかったひとつ、ひとつ描かれた事件が全体を通してつながっていたりします。
見方によってはメインストーリーのひとつ、ひとつが実はサイドストーリーで、水面下で本来のメインストーリーが進んでいるようにも感じられました。
バイオレンスアクションとは銘打っていますが、サスペンス要素もあると自分は感じました。

バイオレンスアクション。主人公が同性を好き。地名がクトゥルーからのネタ等々、いろいろと人を選ぶ要素のある作品ではあるものの、そうした作者の好きなもの=読者のすきなものというウィンウィンな関係で読むことができるならばお勧めの作品ではあります。

公式でも試し読みができるので作品との波長があえばと思います。


※上記にもいろいろ書きましたが、苦手な方には苦手なジャンルなので読む際には心してお読みください。

自分が好きなもの=みんなが好き、お勧めというわけではないので、そのあたりはなかなか難しいですな。

好きな作品ではありますができるだけ客観的に感想を書いてみました。
というわけでしばらく所蔵している武将の元ネタ漫画を紹介していこうと思います。

再見



©SEGA
©よしむらかな
©スクウェア・エニックス

 
更新日時:2021/05/16 08:42
(作成日時:2021/05/16 08:34)
コメント( 6 )
6件のコメントを全て表示する
楊狐
楊狐
2021年5月16日 17時45分

眠り姫さんコメントありがとうございます。
そこも含めて波長の合う方にお勧めですな。
自分もコラボ見た時は驚きました! 声を聴くまでどんなキャラクターになるのか想像つかなったですな。 

papachan_292227
papachan_292227
2021年5月17日 23時51分

読んだことあるのにムルシエラゴが車の名前とこれを読むまで知らなかったですwww

楊狐
楊狐
楊狐
2021年5月18日 9時55分

papachanさんコメントありがとうございます。
自分もタイトル調べるまで車の名前だって知りませんでした。
ランボルギーニ・ムルシエラゴ。「ムルシエラゴ」はスペイン語で「コウモリ」の意味。wikiより
毎回ムルシエラゴが出てくるわけではなく、巻数が進むとむしろ運転していない時の方が多かったりします。
ムルシエラゴも主人公の紅守黒湖を示したタイトル付けだと思いました。

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