「計略を使用できるカウントの計算方法」と
「士気計算のやり方」
本題に入る前に「士気計算の定義」と
「士気計算の目的」について説明します。
「士気計算の定義」
士気計算とは、「相手の士気、または、計略の使用できるカウントを知るためにする計算」のことです。
士気がいくつのときにラインを上げよう、と考えるのは立ち回りの問題です。
試合中に計算しなければ分からないのが士気計算で、自宅で計算できるものは、立ち回りの問題と考えていいと思います。
「士気計算の目的」
①反計の士気の有無
②ダメージ計略、妨害計略の士気の有無
③相手が計略を使用できないカウント
④最後のぶつかり合いで相手が使用できる計略
この4つを知ることが士気計算の目的なので、今の士気がいくつか、計略をいつ使えるかが、明確に分からないと士気計算をする意味がないです。
重要ではない場面で大雑把に士気計算することはあっても、大雑把な士気計算というものは存在しません。
大雑把な士気計算は、「総士気はお互い24だから、自分に士気があれば相手にも士気がある」と言ってるのと大差がありません。
1試合の総士気24を4分割にして25cごとに士気6ずつ増えるところから士気計算する方法があります。(以下クォーター方式と呼称)
クォーター方式は昔からある士気計算のやり方ですが、士気計算できる方でクォーター方式を採用してる方は、おそらくいないと思います。理由は計算が難しいからです。
一見するとクォーター方式は簡単そうに思えますが、実際にクォーター方式で、相手の士気がいくつか、計略をいつ使えるかを正確に出そうとすると、かなり難しい計算をしなければなりません。
クォーター方式で相手の今の士気を計算をするには、まず、今のカウントの総士気を求めます。
今のカウントの総士気から相手の使用した士気を引き、魅力と士気玉分の士気を足します。
さらに、士気計算中もカウントは進んでいるので、士気計算をするのにかかった時間分の士気を足さなければなりません。
もちろん、士気計算をするのにかかった時間を計算しているときもカウントは進み続けています。
実際に動画を観てクォーター方式で計算してみれば、動いているカウントから士気計算するのは、かなり難しいことが分かると思います。
動画を観てる状態で難しい計算を、カード操作をしながらすることはできません。
「士気計算について⑩」で皇甫嵩を例に出して、士気計算が必要ない理由として、簡単にクォーター方式の説明をしてます。
クォーター方式の大雑把な士気の把握を、士気計算だと思ってしまったのは、「士気計算とは何か?」「なぜ、士気計算をするのか?」が理解できてないからです。
なので、「士気計算の定義」と「士気計算の目的」についてまとめてみました。
参考になったでしょうか?
それでは、本題に入ります。
「計略を使用できるカウントの計算方法」
(以下カウント方式と呼称)
士気計算の前に覚える数字
総カウント=99c
総士気=24
4c=士気1
魅力=士気0.4=1.5c(1.6c)
法具の士気玉=士気0.7=3c(2.8c)
1試合の総カウントは99cです。
1試合、99cで士気は24貯まります。
士気は4cごとに1つ貯まります。
()の方が正確に近い数値。計算しやすいようにキリのいい数値にしてます。
相手の残りの士気から、計略を使用できるカウントを計算します。
計算式
{総士気(24) −(使用士気+使用予想士気)}×4c+魅力(1.5c)+士気玉(3c)=計略を使用できるカウント
問題例
相手は士気6計略を2回使用している。魅力が2つで、士気玉が付いてる法具を使用しているとき、次に士気6計略が使用できるカウントはいつか?
{総士気(24) −(使用士気(12)+使用予想士気(6))}×4c+魅力×2(1.5c×2)+士気玉(3c)
={24 −(12+6)}×4c+(1.5c×2)+3c
=(24−18)×4c+3c+3c
= 6×4c+6c
= 24c+6c
= 30c
A.30cのとき士気6計略が使用できる
「カウント方式」のメリット
①計算が比較的簡単
②計略を使用できるカウントが明確に分かる
①計算が比較的簡単
自分の使用した士気を覚えておく必要はなく、相手の使用した士気を計算すればいいです。
また、使用士気+使用予想士気が14以上であれば、10以下の掛け算になるので、計算が比較的簡単です。
②計略を使用できるかが明確に分かる
カウントで把握しているので、計略を使用できるかが明確に分かります。
火計が使用できるギリギリのカウントまで、マウントを取ることができます。
また、士気差から士気計算をする方法だと難しい、終盤の反計の士気計算もカウント方式だと分かりやすいです。
「士気計算について⑧」で説明した勝敗を分ける3cも見極めることができます。
「カウント方式」のデメリット
①士気が13以下になる場合計算が難しい
②士気あふれに気づきにくい
③20cごとに約0.5cの誤差がでる
④次に使用する計略を予測しなければならない
①士気が13以下になる場合計算が難しい
仮に使用士気+使用予想士気を士気8とした場合の計算式は
(24−8)×4c+魅力+士気玉で、2桁の掛け算が必要になるので、やや計算が難しいです。
②士気あふれに気づきにくい
カウント方式より、士気差から士気計算する方法のほうが、相手の士気あふれに気づきやすいです。
例えば相手のほうが士気が4多い場合に、自分の士気が10あるとしたら、最大士気は12なので、士気が2あふれているということは視覚的に分かりやすいです。
カウント方式でも使用予想士気を12で計算をして、出たカウントから4c過ぎるごとに士気1あふれていることは分かります。
しかし、相手がなかなか計略を使用してこないから士気があふれているのではないか?と気づき、カード操作中に計算しなければなりません。
③20cごとに約0.5cの誤差がでる
1試合=99c=士気24
4c=士気1
にしてますが、実際に計算すると
99c÷士気24=4.125c
4.125c=士気1
になります。
1試合の総士気を24にして計算してますが、1試合の総士気は23.9なので、実際はもっと細かい数字になります。
よって40cごとに、約1.25c誤差がでるので、士気計算で出たカウントより誤差分、相手は計略を早く使用できます。
試合終盤より試合序盤のほうが誤差が大きくなります。
④次に使用する計略を予測しなければならない
次に使用する計略を予測して計算しなければならないため、相手のデッキの立ち回りが分からないときの計算がかなり難しいです。
予測と違う計略を使用してきた場合、計算をやり直さなければなりません。
また、相手の使用してくる計略を予測できなかった場合、同時に複数予測して計算すると、頭の中にあるカウントが何のカウントなのか分からなくなったり、使用した計略なのか、予測した計略なのか分からなくなります。
「士気計算のやり方」
マッチング画面で、士気差、魅力分のカウント、魅力+士気玉分のカウントがいくつになるか、前もって計算しておきます。
主将器の士気をよく計算に忘れるので、開幕に確認しましょう。
試合前半は、カウント方式だと、2桁の掛け算が面倒なうえ、誤差が大きくなるので、使用予測士気を含めて12以下のときは「士気計算について②」で説明した、士気差から士気計算する方法で行います。
士気12以下のときの士気差から士気計算する方法は、計算が簡単で、自分の士気を目で見て確認できるので、難しくありません。
相手が計略を使用できるかを知りたいのであって、士気差が知りたいわけではないので、士気差の計算はする必要はないです。どちらの士気が多いかが分かっていれば十分です。
士気計算が活きてくるのは中盤以降なので、反計やダメージ計略がない場合、使用士気+使用予測士気が12以下の士気計算は大雑把でかまいません。
50c+魅力分のカウントのときに士気12になることを意識していれば、大雑把に士気を把握しやすいです。また、士気あふれも気づきやすいです。
使用士気+使用予測士気が13以上はカウント方式で士気計算を行います。
1試合の士気は24なので、使用士気+使用予測士気の合計が24を超える計略は使用できません。
魅力×2+士気玉で使用士気+使用予測士気が25の場合、残り2cで計略を使用できますが、残り2cぐらいだと勝敗が決まってることが多いので、計略は使用できないと考えてかまいません。
以下、個別に士気計算のやり方を説明します。
「赤青赤 フルコンの士気計算のやり方」
士気6号令→法具→士気6号令の場合、使用予測士気を12で計算します。法具に士気玉が付いている場合、3c早くなるので、忘れずに計算してください。
士気6+士気5のフルコンの場合、使用予測士気を11で計算します。
「反計の士気計算のやり方」
試合序盤は士気差から反計が使用できるかを計算します。
反計の士気を3、号令の士気を6としたとき、相手がラインを上げてくるのは反計と号令が使用できる士気9付近です。
魅力差がなければ、こちらの士気が9のとき反計+号令が使用できます。
仮に開幕に相手が士気3の計略を使用した場合、士気3+反計(3)+号令(6)で自分の士気が12のときに反計+号令が使用できます。
魅力差があると計算を間違いやすいので、マッチング画面で相手の士気が9のとき、自分の士気がいくつになるか計算しておきましょう。
試合中盤以降はカウント方式で士気計算します。
反計が使用できるかを計算するときは、使用予測士気を3で計算します。
反計+号令のときは、使用予測士気を9で計算します。
反計されると試合が終わりかねないので、正確に士気計算する必要があります。
20cごとにでる約0.5cの誤差も忘れずに計算して下さい。
「栄光の大号令デッキの士気計算のやり方」
栄光の大号令の士気は7ですが、士気が多いほど武力が上がるので、士気12辺りまで、栄光の大号令は使用してきません。
よって使用予測士気を12で計算します。
次に士気バック系計略の士気計算について説明します。
コスト2、槍、文醜の計略は士気5で計略中に1部隊撤退させるたび、士気が2増えます。
1部隊撤退のときは士気3、2部隊撤退のときは士気1の計略を使用したとして計算します。
3部隊撤退のときは士気が6増えます。計略使用前より士気が1増えることになるので、栄光の大号令の使用予測士気を11で計算し、栄光の大号令の使用士気を6で計算します。
一番槍は士気3、士気バックが2.5なので、2回使用するごとに士気1で計算するか、1回使用ごとに2cずつ、士気計算で出したカウントを遅らせて計算します。
計略ごとに士気増加量、士気バック量が違うので、事前にWikiで調べておきましょう。
「目覚め計略の士気計算のやり方」
最初に出した問題例を使用して説明します。
相手は士気6計略を2回使用している。魅力が2つで、士気玉が付いてる法具を使用しているとき、次に士気6計略が使用できるカウントはいつか?
A.30c
上記、問題例の士気6計略を使用した後、士気4目覚め計略が使用できるカウントはいつか?
士気1=4cなので、士気4=16cです。
30c−16c=14c
A.14cに目覚め計略を使用できる
実際に計算するときは、カウント方式で士気6計略+士気4目覚め計略で、使用予測士気を10で計算したほうが簡単です。
「目覚め計略がつながらないカウントの計算方法」
①目覚め計略の士気×4c−目覚め計略の起点となる計略の効果時間=x
②目覚め計略の起点となる計略が使用できるカウント−x=目覚め計略がつながらないカウント
上記の問題例で計略の効果時間を9cと仮定して計算します。
xを使用すると計算がややこしく見えたので、端折ります。
①士気4×4c−9c=7c
②30c−7c=23c
A.23cより前に目覚めの起点計略を使用させれば、目覚め計略はつながらない
試合中に、こんな面倒な計算をするのは難しいです。
目覚めの起点計略の使用できるカウントを計算して、即打ちさせれば、目覚め計略はつながらないぐらいの理解で十分だと思います。
「立ち回りが分からないデッキに対する士気計算」
相手のデッキの立ち回りが分からず、次に使用する計略の予測がつかないとき、私は最も士気の高い計略で予測を行なってます。
予測した計略より士気が1下がるごとに、計略の使用できるカウントが4cずつ早くなります。
複数同時に計略の予測してもかまいませんが、士気計算を間違う原因になるので、私はしてません。
相手の計略の最も士気の高い計略が士気5以下の場合で計略を小出ししてくる場合、計略が使用できない時間はほとんどないので、無理して、次に使用する計略の予測はしなくてもかまいません。
相手の使用した士気のみ数え、最後のぶつかり合いのときだけ、残りの士気から何の計略が使用できるか予測して士気計算をします。
「士気計算の練習方法」
まず、対応表を作ります。
使用士気+使用予測士気 = カウント
(魅力×2+士気玉を含む)
士気13=50c
士気14=46c
士気15=42c
士気16=38c
士気17=34c
士気18=30c
士気19=26c
士気20=22c
士気21=18c
士気22=14c
士気23=10c
士気24=6c
これは、私が使用している対応表です。
1試合の士気は24なので、使用士気+使用予測士気が24のとき、残りのカウントは0になります。
士気1=4cなので、使用士気+使用予測士気が1減るとカウントは4増えます。
私はデッキに魅力が平均して2つは入り、法具に士気玉はついてると考え、対応表に含めてるので、士気24のとき6cから始まり、士気が1減るごとに4cずつ増やしてます。
魅力や士気玉に調整が入ると対応表を作り直しになるので、作り直しが面倒だと思う方や、正確に計算したい方は魅力と士気玉を外した対応表を作りましょう。
実用最低士気計略の士気3から対応表を作ってもかまいませんし、誤差を含めた対応表を作ってもかまいません。
自分の使いやすい対応表を作って下さい。
「具体的練習方法」
①対応表を全て暗記する(爆)
②動画を観ながら士気計算する
①対応表を全て暗記する
対応表を全て暗記して下さい。対応表の暗記は必須です。
士気計算は計略のカットイン中にしなければなりません。
計略のカットイン中も現在のカウントを確認したり、次の展開を予測して、カードを動かさなければなりません。士気計算に時間をかける余裕はないです。
また、計略を使用できるカウントを過ぎても、相手が計略を使用してこなかった場合、次はフルコンを使用できるカウントの計算をしなければなりません。
カード操作中に計算しなければならないので、難しい計算はできません。
対応表の暗記が嫌なら士気計算など、やらない方がましです。
士気計算は掛け算の九九と同じで、考えなければ分からないでは、実戦で使いものになりません。
対応表の暗記には音読が有効です。繰り返し読んで、カウントが考えなくても出てくるぐらいまで、練習をしましょう。
覚える数が少ないので、掛け算の九九の暗記よりずっと簡単です。
②動画を観ながら士気計算する
ある程度、暗記できたら、対応表を近くに置いて動画を観ながら士気計算します。
計略が使用できるカウントが分からなくなったり、自信がないときは対応表を確認します。
慣れてきたら、自宅の机の上にカード並べて、動画に合わせて、カードを動かしながら士気計算してみて下さい。
まとめ
以上がカウント方式の士気計算のやり方です。
カウント方式の士気計算は暗記前提にはなりますが、相手の立ち回りが分かっているならば、そこまで難しいものではありません。
士気7×3の士気回りのデッキなんかは頻繁にマッチングするので、使用士気+使用予測士気の計算をすっとばしてカウントが浮かぶようになります。
しかし、「士気計算について⑤」で士気計算のデメリットについて説明しました。
①計算が面倒
②カード操作が疎かになる
③士気計算しても役に立たないときがある。
カウント方式を使っても①の「計算が面倒」が少し緩和されただけで、相変わらず計算は面倒ですし、他のデメリットは残ったままです。
また、「士気計算について⑨」では計算が必要なものについて説明しました。
① 自分の使用した計略がきれるカウント
②相手の使用した計略がきれるカウント
③相手の撤退した部隊が復活するカウント
④士気計算
これらの計算は1つだけなら、そこまで難しくないですが、2つ以上同時に計算しようとすると、途端に難しくなります。
私の感覚だと4つ同時に計算するのは不可能に近いです。
同時に4つの計算はできないので、どの計算をするかの優先順位をつけなければなりません。
個人や使用してるデッキによっても違うでしょうが、メリットが小さく、練習や計算が面倒な士気計算の優先順位が1番低いと私は思ってます。
総士気24の部分がお互いに変わらないので、士気計算しても相手に士気があることが分かるだけです。
フルコンの士気があることが分かるのと、フルコンに対応できるかは別問題です。
私の体感だと士気計算して役に立つケースは50試合して1回程度です。
士気計算は重要なものではありません。
士気計算が重要だと考えるひとは、士気計算ができないひとなのです。
士気計算はメリットが小さく、デメリットが大きいので、とてもおすすめできるようなものではありません。
余談
カウント方式は私が自分で考えたオリジナルの士気計算のやり方です。
おそらく、これ以上簡単な士気計算のやり方はないと思います。
同じやり方で士気計算してる方はいるでしょうが、カウント方式の士気計算の記事がなかったことと、配信を観ていて士気計算のやり方を知っている人がほとんどいなかったので、士気計算についてまとめてみました。
よって、初心者向けでタグ付けしてますが、実際にはフリマ以上の方を対象にして書いた記事です。
なお、他にフリマ以上の方が読んで役に立つ情報は、一切持ってないので、フリマ以上の方は、今後、私の記事を読む必要はありません。
フリマ以上の方でも、最後のぶつかり合いのとき、士気が回らないのに、火計を警戒して部隊を散開させたりするのを見かけます。
士気計算をする必要はないですが、最後のぶつかり合いで相手の計略の士気が回るかは大切なので、相手の使用した士気を数える練習はしたほうがいいです。
最後のぶつかり合いの前、お互いに城に戻ったときに、相手の使用した士気を数えるのは、それほど難しくはありません。
初心者の方は士気計算をする必要はありません。カード操作になれるのが先です。
「士気計算について」は初心者の方が読んでも役立つ士気計算以外の情報も載せてますので、一通り読んでみてください。
士気計算については概要が分かれば十分です。
士気計算が面白そうと思った方は、銀プレになったぐらいから練習すればいいと思います。
ただ、重ねて言いますが、士気計算はスキル、知識として重要なものではありません。
士気計算は三国志大戦の遊びの幅を広げ、三国志大戦をより楽しむものです。
士気計算の有無が勝敗を左右することは、ほとんどないので、無理して練習する必要はありません。
士気計算にロマンを感じる方のみ練習するようにしましょう。
これにて全11回にわたって書いた記事「士気計算について」は終わりです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
おしまい