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今日の武将&色紙紹介番外編【諸葛亮&司馬懿/関羽/孫策&周瑜】

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大戦広報
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本日もミニ色紙を元にした小話と、そちらに登場する武将たちの裏話を公開いたします!

今回は番外編として『三国志大戦 武将台詞集~勇躍せよ~』のおまけとして掲載した色紙を一挙ご紹介いたします!

一つ目にご紹介する色紙はこちら!



【秋風五丈原 ー竜と狼ー】

五丈原にて対峙する魏軍と蜀軍……
魏軍の陣中にて、司馬懿は一人険しい顔でつぶやく。
「このまま堅守すれば、我らの優位は揺るがぬ。
 しかし……何故だ」
『出てきなさい、司馬懿。私はここにいますよ』
「――時が経つごとに、孔明の姿が思い浮かぶのは」
天を悠々と翔ける竜に、地を駆ける狼は唸り声をあげる。
両軍の旗は、秋風に揺れていた。

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この色紙に登場する武将たちは、こちらです!
まずは一人目、諸葛亮!


◆武将紹介
諸葛亮は蜀に仕えた政治家です。
優れた才能がありながら若くして隠遁し、龐統の叔父から臥龍(または伏竜)という号を与えられました。
後に交流のあった司馬徽や徐庶を通じ、劉備から三顧の礼を受けて、「天下三分の計」を授けると共に劉備の軍師となります。
指揮官としては撤退戦の手腕に秀で、布陣の跡を見た司馬懿も「天下の奇才」と驚嘆したといわれます。
多能な人物でしたが、とりわけ内政に秀で、荊州と益州を支配下に治めるため尽力。劉備を蜀漢の皇帝へと導きました。
『三国志演義』では赤壁の戦いで数々の計略により曹操軍を破るなど、人智を超越した軍師として描かれています。

◆裏話
諸葛亮は『三国志演義』の軍師としての姿をベースに、
劉備と共に飛翔を始めた頃、つまり仕官した頃のイメージでキャラクターを設計しています。
五十嵐睦さんに初めに頂いた色付きラフ稿では、その異質な存在感を出すためか、褐色肌だったのですが……
妻・黄月英が赤髪褐色肌なキャラのため、好対照な色白美肌にご調整いただきました。

アーケード版のイラストは「地図をバックに、竜の飛翔を支えているイメージ。」と幻想的な雰囲気で、
ぽけっと版のイラストは「敵を谷間へと誘い込むように後姿を見せるイメージ。」と現実の1シーンを描いていただいています。
どちらも人智を超えた雰囲気を感じさせる一枚ではないかと思います。

イラストでは無敵にすら感じられる諸葛亮ですが、
義勇ロード蜀後伝などのシナリオでは、強さと弱さを併せ持つ一人の人間として描いています。
主・劉備との絆と強い責任感ゆえに、たった一人で蜀の軍政を背負い、苦しい戦いに臨む諸葛亮……
機会がありましたら、こちらもご覧いただけますと嬉しいです。

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そして二人目、司馬懿!


◆武将紹介
司馬懿は魏に仕えた将です。
高官を多く輩出した名家出身で、八人兄弟がみな優秀だったことから「司馬八達」と称されました。
評判を聞きつけた曹操に出仕を求められると、後漢の衰退と天下の動乱を憂い、司馬懿はこれを拒否します。
やむなく出仕してからは鋭敏な洞察力による献策を行い、高い評価を受ける裏で曹操に警戒されましたが、曹丕や曹叡からの信頼は厚く、重用されました。
諸葛亮の北伐を阻み、対呉戦線や国内の反乱鎮圧でも活躍するなど、軍事、政治を問わず幅広い才能を発揮しました。

◆裏話
晋軍が登場して以来、どうしても出番が多くなってしまう司馬懿ですが
第一弾の司馬懿は魏の武将としてイメージを作っています。
白髪白髭ではあるものの、老いているわけではなく、外見年齢のイメージは30代です。
また諸葛亮のライバルとしての位置づけを強くするため、黒い綸巾に黒羽扇を盛り込んでいるほか
史実の武将要素を取り入れて、諸葛亮とは異なり胸当てを付けています。

アーケード版のイラストでは、遠く敵地を見据えて堂々とした表情ですが、
ぽけっと版では、彼が普段巧みに隠している激情が垣間見えています。
色紙での二人の表情は、司馬懿のイメージする両者の力関係が表れているように感じられますね。

司馬懿は史実では武将だったこと、またセリフの予備を用意しておきたかったことから
実は一騎討ち関連のセリフも収録しており「引導を渡してくれる」「赤子の手をひねるより容易いな」など
旧作の司馬懿のセリフを想起させるものを用意していました。
毎度のことながら、お披露目する機会はなさそうですね……。

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それでは続けて二つ目の色紙をご紹介します!



【武神関羽】

拙者は関羽、字を雲長と申す。
元は一介の侠客であり、劉玄徳の志に触れてからは
その義弟として天下を変えんと武を振るって参った。
――巷では、拙者は“武神”と渾名されていると聞く。
兄者を“大徳”と尊ぶのなら分かるが……いささか面映ゆい。
されど我が武は、兄者への忠義の表れに過ぎぬ。
我が義を示すため。そして兄者の大志を叶えるため……
「関雲長、武神となりて……乱世を斬る!!」

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この色紙に登場する武将は、こちらです!


◆武将紹介
関羽は劉備、張飛の義兄弟です。
人並み外れた武勇と胆力を持ち、義に厚く、『三国志演義』では蜀の五虎将軍の筆頭として活躍しました。
一時的に曹操軍の捕虜となって礼遇された際は、敵将を単騎で討ち取る戦功を挙げたほか、
赤壁の戦いで敗走する曹操を見逃すという形で恩に報いています。
死後はその武勲と徳義から、国家の危機に際し「武神」として君民に広く崇められ、人々の心の拠り所となりました。

◆裏話
関羽のイメージといえば「大柄な体格で立派なヒゲを持つ、堂々とした武人」で固定化されているため
そのイメージを崩さず、何をプラスするかが難しいキャラクターでもあります。
第一弾の関羽は、まさに王道の関羽! といった趣ですが、
京劇の衣装を意識した赤い頭飾りを派手めに盛り込んでいただくことでアクセントを加えました。

関羽の一族モチーフは「竜の尾」です。
第一弾の関羽では、青龍偃月刀に巻き付く形で盛り込まれていますね。
ちなみに劉備の一族モチーフは「竜(竜の頭)」、張飛の一族モチーフは「竜の爪」となっており、
劉備三兄弟であわせて一体の竜になる、という設計でキャラクターイメージを作っていました。

小話でも兄者こと劉備を慕っている関羽ですが、戦闘中のセリフで「兄者」が含まれるのは
撤退の「兄者、すみませぬ」一騎討ち大勝利の「拙者の武は、兄者の大志のためにある」
計略(第一弾SR劉備を範囲に含む場合)の「兄者のためなら、拙者は鬼にも神にもなりましょう」の計3つです。
意外と少なく感じるのは、ちょっと感覚が麻痺しているのかもしれませんね。

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最後に三つ目の色紙をご紹介します!



【飯店にて】

「んんんっ!(ここだあっ!)」
紫電一閃! 半立ちの孫策の箸は餃子を捉えた。
ピタリと止まる周瑜の手。しかし動かぬ柳の眉。
「伯符、美味だったか?」「うまかった!」
友の満面の笑みに、周瑜は微笑みを返す。
「では、ここの支払いは君に任せた」
――その後しばらく、この飯店では
皿洗いをする孫策の姿が見受けられたという。

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この色紙に登場する武将たちは、こちらです!
まずは一人目、孫策!


◆武将紹介
孫策は孫堅の長男で、孫権の兄です。秦代末期の名将である「西楚の覇王」項羽にあやかり、「小覇王」と称されたといわれます。
父の死後袁術の庇護下に入り、玉璽と引き換えに千人の兵を借りると、江東で旗揚げし、劉繇や厳白虎、王朗を次々と討伐していきます。
容貌が優れ談笑を好み、闊達な性格だったことから人々によく慕われました。
周瑜、太史慈、張昭、周泰、呂蒙など、後に呉の礎となる人材の多くは彼の代で配下に加っています。
瞬く間に江東一帯を支配下に収め、袁術からの独立を果たし、父の仇である黄祖の勢力を衰退させるほどに成長しました。

◆裏話
孫家三代で最も武闘派なイメージの孫策。
外見年齢のイメージは、彼が江東で旗揚げした10代後半です。
「体形は細マッチョで、肌を露出する青い軽鎧を装備」と完全に武官な発注をしていますが
マントを付けていただくことで、君主らしさを担保しています。

性格設定は「猪突猛進で前向きな性格。爽やか系脳筋」となっています。
アーケード版、ぽけっと版ともに、好戦的で楽しげな表情が特徴的ですね。
戦闘中のボイスも、復活「燃えるぜ!」かけ声「いくぜ!」撤退「すぐ戻るぜ!」
どこまでも熱く明るく突っ走り続けています。

画集『英傑録 第一集 ~いざ、覇道へ~』のおまけページにも載っていますが
孫策と周瑜は頭一つ分ほどの身長差があるようです。
身長差と言い、お揃いの帯や色違いの耳飾りと言い、
イラストレーターのほにゃららさんのこだわりが感じられますね。

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そして二人目、周瑜!


◆武将紹介
周瑜は孫策の義兄弟です。眉目秀麗で楽才も備え、「美周郎」と讃えられました。
孫堅の反董卓連合加盟に伴い、孫策が旗揚げすると、その武名を慕って参陣しました。
この時に孫策と「断金」とも例えられる親交を結び、以降は王佐の資をもって孫策の独立を支えました。
孫策の死後も、孫権軍の中核にあって政事、軍事の両面で知略を振るいます。
曹操が南進を始めると、的確な状況分析で勝機を見出し、孫権に開戦を提案します。
劉備軍と同盟を結び赤壁で激突、大船団を焼き払って孫呉を勝利に導きました。

◆裏話
三国志屈指の美形キャラである周瑜。
第一弾の周瑜もご多分に漏れず、細身でサラサラヘアーのイケメンですが、
「一見クールだが、負けず嫌いでハートは誰よりも熱い」性格の持ち主です。
そんな周瑜だからこそ、孫策との相性も抜群に良いのでしょう。

撤退時のセリフ「天よ、なぜ……」
『三国志演義』での死の間際のセリフ「天はこの世に周瑜を生みながら、なぜ諸葛亮をも生んだのだ」を意識したものです。
第一弾の周瑜は、諸葛亮に嫉妬するようなキャラクターではないのですが
プレイヤーに「このネタ知ってる!」というフレーズを用意したい狙いで、むりやり演義要素を混ぜ込みました。
諸葛亮に対して計略を使用した時のセリフ「鬼才・孔明……私の知略で貴公を超える!」
演義要素を拾いつつも、この周瑜ならではの潔いイメージに寄せています。

ミニ色紙では男子高校生みたいなことをしている断金コンビ。
「せっかくなのでいつも仲良しな二人が喧嘩するシーンを描きたい」という理由で、今回の小話を作っています。
二人の性格的に、周瑜がスマートに一本取って決着がつきそうですね……。

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長くなりましたが、今回はここまで!
今回の色紙小話が収録された『三国志大戦 武将台詞集~勇躍せよ~』も、
機会がありましたらお買い求めいただけますと幸いです。

次回からは2020年の物販で追加されたミニ色紙をご紹介していきますので、お楽しみに!
作成日時:2020/05/12 17:53
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