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かけだし君主がかけだす前の助走

by
しろからす
しろからす
どくしょかんそうぶん


ぼくは、夏休みのあいだ、三国志をよみました。

劉備という人が主人公で、関羽や張飛と一緒に
曹操や孫権とたたかうおはなしです。

劉備の国が蜀、曹操の国が魏、孫堅の国が呉です。
国が三つなので三国志といいます。

劉備と関羽と張飛は途中で死んでしまって、
孔明という人があとをつぎます。

ぼくは、とくに関羽がすきです。
強くてかっこよくて義にあつい人です。

曹操はわるい人だけどすごい人だと思いました。

孫権は何やってる人かよくわかりませんでした。

呂布は強いけどかなしい人だと思いました。

袁紹は1コマでほろぼされて弱いなあと思いました。

孔明は呉の周瑜よりも魏の司馬懿よりも
頭がいいのに、蜀が負けてざんねんでした。

魏延がきとうのじゃまをしなければ
勝っていたかもしれないのに、と思いました。


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文面についてはさすがに覚えていませんが、
小学校の夏休みの宿題で『三国志』の
読書感想文を提出したのは本当です。

そう、横山光輝先生の
漫画『三国志』(全60巻)です。

私の父はまあまあ漫画が好きで、
『三国志』『美味しんぼ』『ゴルゴ13』といった
長編を主に集めていました。

『美味しんぼ』は子供でも話が理解できたので
早いうちから読んでいましたが、
『三国志』となるとさすがにハードルが高く、
無限に時間がある(と錯覚する)夏休みの間に
まとめて読もうと思ったわけですね。

そのついでに宿題も片付けよう、と。
読書感想文の題材に
漫画は駄目とは言われてないし、と。
よしんば駄目だとしても
漫画だということを伏せれば通るだろ、と。

クソガキなりにこす狡いことを考えてた気がします。

とまあ動機はともかく
これが私の三国志ワールドの入門でした。


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父はまた、週刊の漫画誌もよく購入してきました。

月曜のジャンプ、
水曜のマガジン、
木曜のモーニング。

この三誌は幼い私の狭い世界を三分していました。
天下三分していました(サンデーェ…)


ジャンプからは
友情、努力、勝利のすばらしさ。
そして数々の名作たちとの出会いを。

マガジンからは
合法的にグラビアを見ることのできる自由を。
あと、「!?」の汎用性の高さを。

モーニングからは
なんと言っても
『蒼天航路』との出会いを。


また、高校生のころゲームでは
コーエーの『三国無双シリーズ』
『SLG三国志シリーズ』をプレイ。

少しだけ正史もかじるようになりました。

これらによって『横山光輝版三国志』で閉じていた
三国志の世界観や解釈に大きく幅が生まれました。

特に『無双』は相当ムチャクチャやってるので、
現在も続く
「歴史上の人物を好き勝手アレンジしていい」
風潮の元凶だと思ってます。

もちろん、これ以前にもモチーフとして
使っていた作品は色々あったと思うんですが、
一線超えちゃったうえで
三国志の知名度を大きく上げて敷居を下げたのは
良くも悪くも『無双』の功績だったと思います。

そしてまた時は流れ、
大学生~プー太郎~社会人の時に『三国志大戦』
小説『北方謙三版三国志』との出会いを果たし、
私の三国志ワールドが概ね完成しました。

↑では適当な扱いをしたマガジンですが、
最もコラボをしているだけあって裏表紙の広告や
巻末漫画で『三国志大戦』の紹介をしていました。
実は『三国志大戦』の存在を知った
キッカケはこれだったのです。

ありがとうマガジン!!


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さて、本題のかけだし君主要素ですね。

プロフ欄に書いておきましたんで
そちらをご参照ください。

では、今回はこのへんで。

本日も絶好の大戦日和でしたね!(あいさつ)
 

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…だとあんまりなので。

私がはじめたのは三国志大戦2のころ。

前述のとおりマガジンのおかげで存在を知り、
少し遠出したゲーセンに筐体があったため
何気なしにはじめてみました。

『三国志』の予備知識があるわけですから、
やっぱり英傑号令とかに憧れるわけですよ。

[劉備の大徳]とか、
[覇者の求心]とか、
[若き王の手腕]とか使いたいわけですよ。

画面に

- HEROIC COMMAND -

って出したいわけですよ。


だがしかし、これらはみなSR。

カードショップでカードを購入するという
文化があったことも知りませんでしたし、
当然、縁のような便利システムもありません。

手元にある号令はスターターの[指揮]。
今でこそ[指揮]は使いどころのある
サブ号令という立ち位置ですが、
当時はまーじで弱かったですからね。

どう考えてもこれをメインにして
英傑号令とぶつかってたら
勝ち目がないのは初心者でも分かります。

しかし、資産が無いのはどうしようもない現実。

「強いカードを引くまでガマンするしかないのか」
「そうだよな、今は操作するだけで精一杯だし」
「でも、負けっぱなしなのはシャクだな」
「初心者がいきなり勝てるようになろうなどと、
 おこがましいとは思わんかね(唐突な本間先生)」


と苦悩します。

とりあえず、リサボを漁って
少しでも戦力増強を図りましたが、
SRはもちろんRすらなく
地味な単体強化ばかり。。。

そんな中、
やたらビビッドなこのカードを見つけました。





「遊戯王のカードが混じってる」

それが第一印象でした。

人間とは思えない肌の色。
罠カードのような勢力カラー。
一人で「死のマジック・ボックス」やってる。

少なくとも絵だけ見て
三国志の人物だとは判断できません。
(三国志の人物だって分かる
 絵の方が少ないだと?うるせえ!)


しかし、私はこのカードに可能性を感じました。

コスト:1
兵種:攻城兵
武力:2
知力:8
特技:伏兵
計略:水計

伏兵でこっそり近づき、隙を突けば攻城が入る。
それも攻城兵の重い城ダメが。
撤退して戻ってきたら守りのダメ計がある。

なんてことのない発想ですが、
攻城は「敵部隊と戦闘して、倒して、
それからするもの」と思いこんでいた

初心者には大きなブレイクスルーでした。

「最終的に城ダメで勝てばそれでいい」

往々にして忘れがちですが、一番大事なことです。
いま初心者、初級者だという自覚のある方は
常に意識してもらいたいですね。


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UC田豊のおかげで正面から戦わなくても
勝つことができると知った私。
それからは相手の隙を突いたり、
場を荒らしたりする戦術に終始します。
勝率は3~4割ぐらいでしたが、
資産不足のまま戦うよりは
マシな戦績だったのかな、と思います。

反面、号令を軸としたフォーメーションや
ライン管理、士気計算、試合全体のプランニング
といった戦略的な要素を学ばないまま
少しずつ階級が上がっていきます。

いま初心者、初級者だという自覚のある方は
真似しないでもらいたいムーヴですね。



階級が上がれば
お相手の伏兵処理も上手くなってきます。
だんだんと伏兵による端攻城が
決まらなくなりますが、攻城兵の城ダメは麻薬。
そうそうやめられません。

「クソッ!なんで攻城兵で殴れないんだ−−−!」
「攻城兵で殴れれば勝てるのに−−−!」
「いや、このさい勝てなくてもいいから
 攻城兵で殴りたい−−−!」


英傑号令にあこがれていた青年はそこにはなく、
ひとりのあわれな攻城兵ジャンキーがいるだけ。
こうなってしまっては手の施しようがありません。

いま初心者、初級者だという自覚のある方は
絶対にやめていただきたいムーヴですね。



麻薬に溺れた者の末路が悲惨であるように、
攻城兵に溺れた者の末路も悲惨です。
このように。


※手元に2の王異が無かったので3の王異で代用



………($◇$` )

このUC蔡文姫は?

「攻城兵の足の遅さを補うためだね」

このR陳琳は?

「…攻城兵の攻城を邪魔されないためだね」

もうひとつ、質問していいかな…


UC田豊 どこに行った?


「…君のような勘のいいおっさんは嫌いだよ」

「いやだって攻城兵とか戦力にならないしー」

「飛天に慣れたら騎馬多い方が強いよねー」


………($◇$` )


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#かけだし君主の思い出

あの日あの時
たしかに私は若かった



今では私もいっぱしの飛天使い。
なぜなら私は特別な存在だからです。
あがめよ(✋ ˘ ω˘ 👌)
 
更新日時:2020/02/09 22:51
(作成日時:2020/02/09 12:14)
コメント( 21 )
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蓮琴
蓮琴
2020年2月10日 10時21分

コメント失礼します。
幼少期、私の実家はどちらかと言えば貧乏な家だったので三国志が流行った小学生の時に親にお願いして1巻だけ買ってもらった記憶があります。 しかし・・・三国志ではなく何故か”水滸伝”友人の三国志の話に参加するも”九紋竜”の話をしても???となり苦い思い出を思い出します。 私にも息子が出来て小5になり、三国志全巻を大人買いしてプレゼントしました。 同時に買っている鬼滅の刃の方に全部興味を持っていかれている結末・・・Orz 興味を持つのはもう少し先かもしれませんね^^; 数巻読む事が出来ていた様で、息子からの質問で、曹操って人は何故息子を犠牲に親が生き残ったの? お父さん前に行っていたよね?親が子を守るのは当たり前のことだ!って
むぅ・・・確かに言ったな・・・。 曹操め! 色ボケした挙句に奇襲に気が付かず何て失態を・・・息子への返答は、ダメな親だったんだなと言っておきました。

Zero
Zero
2020年2月10日 20時22分

私も三国志との出会いは漫画横光三国志、からのSFC天地を喰らう2諸葛孔明伝、龍狼伝、三国無双シリーズ、蒼天航路、三国志大戦です😆
たまにぽへさんが私の事を、特攻の拓の魍魎の武丸みたいな表情で見ていて、わたしの頭に「!?」が出ます😇

しろからす
しろからす
2020年2月11日 23時9分

>ぐりぽんさん
たしかにクッキングパパは子供でも読めましたw
あと、「おせん」が結構好きだったので、大戦で呉夫人として出てきた時は嬉しかったです。
征圧システム自体をなくすより、征圧-1に戻す方が厨!

>蓮琴さん
なんでや! 九紋竜かっこいいやろ!
まー君主が良き父親である必要は無いですからね。
長坂の戦いのあたりの劉備の説明も考えておいた方がいいんじゃないでしょうか。

>Zeroさん
なんというフルハウス($◇$` )
ぽへさん「”わかっ”てんのかよ!?ああッ?”わかっ”てんのかよォ!?」

Zero
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