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史実解説ー三国志に至るまでの中華の歴史②ー

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燈蝋之斧
燈蝋之斧
こんばんは! 燈蝋之斧です!

今更ながら、ジョジョのアイズオブヘブンプレイしております。承太郎やらDIOが強いのはわかるけど、マライアやらホルホース、徐倫辺りの原作ではそこまで強くないキャラが割りかし強いのが面白いです。え? 鳥公? アイツはゲームだと毎回強いですわ。当たり判定小さいのは正義。多分、虫喰いも参戦とかしたら、強いんだろうな。


さて、今回は前投稿の続きです。今日は春秋戦国時代と秦について適当に語っていきます。三分割の真ん中ですね。でもまあ、春秋戦国時代と秦を一投稿で全部語れる訳がない。本当なら、誰だって十投稿以上余裕で語れる内容な訳で……。


追記:やっぱり三分割難しいので、今回は秦の天下統一までにして次が秦統一後と前漢、最後に新と後漢の四分割にいたします。申し訳ありません。


だから、今日は秦の天下統一がどうしてなったかをメインに語ります。三国志関係ないやん、とか言わんといてね? 


あ、前回の①はこちらからご確認下さい。


では、始めます。


※注意:後半部分にキングダムのネタバレがありますので、ご注意下さい。まあ、史実解説にネタバレも何もないのですけどもね。


・春秋時代(B.C770〜B.C403年)
   戦国時代(B.C403〜B.C221年)


この両方の時代は合わせて、春秋戦国時代と言われるので私も合わせて解説します。春秋時代は孔子が書いたと言われている同時代の書物『春秋』から名付けられました。関羽が愛読した『春秋左氏伝』はこの春秋に注をつけたものです。左伝とも言われてますね。ちなみに、杜預はこの春秋左氏伝を元に解読本『春秋経伝解集』を執筆しました。

三国志大戦だと猛将感ありますが、史実だと張華と共に陳寿を庇護したりと割とインテリ派です杜預は。

春秋の始まりは、前回も話したように西周の滅亡と東周の設立からなります。周の名声が堕ち、諸侯らの争いが活発化した時代ですね。

ただ、名声が堕ちはしたものの、まだまだ周の権威自体はありました。だから、この時代は周王を庇護し、諸侯のトップに立つ事が諸侯の最終目標になってました。この諸侯の頂点が、覇者です。春秋五覇については、大分前に触れたと思います。

春秋時代は後の戦国期と比べて、まだ牧歌的で戦争に勝っても相手を滅ぼさずに従属させるだけだったり、従順にしてたら領地返してあげたり、寡兵なのに大軍に奇襲するの可哀想と言って負けた人がいたり(宋襄の仁)と割りかし礼儀正しくやってました。

三国志関連で有名なこの時代の人は、斉の宰相の管仲や孫子作者と言われる孫武あたりですかね。

春秋の終わりは、大国晋の分裂(B.C453年)と晋が分かれて出来た魏・韓・趙が正式に諸侯化(B.C403年)のどちらかとするのが一般的な解釈ですね。


でまあ、戦国時代が到来する訳ですが、戦国期は春秋では多数いた大小の諸侯が争いの果てに7つの国に併合されました。これがあの有名な戦国の七雄(秦、韓、魏、趙、楚、斉、燕)です。有名……有名ですよね?

まあ、文字だけで見ても分かりづらいので勢力図を出してみますね。旧字体かつwiki出典ですみません↓





これを見ると、何となく秦が天下統一するのも納得できる気がしますね。単純に大国な訳で。三国志でいえば、上党と長安ら辺抑えた蜀と、五ヶ国に分裂した魏、やや大きい呉といった所でしょうか。蜀のハンデが大きすぎるな。

あ、でも秦が圧倒的強者だったのは戦国終わりの100年ちょいくらいで、一応他六国も全盛期は頑張ってましたよ?(謎の上から目線)

まあ、秦は合従やられて秦VS他六国でも自領はそこまで荒らされてないんですがね。逆に連衡で他国の連携崩したしね。


でまあ、なんでこんな秦が強くなったかと言うと、私はこんな理由ではないかと考えます↓


・元が大国、かつ攻め辛い土地
・鉱山資源が豊富で武器供給が容易
・異民族の血入ってて、兵が強い
・大国晋が消えて隣国が小さい魏・韓・趙
・王に権力集中、中央集権化をいち早く出来た
・法治国家に早くからなれた
・有能な外国人をバシバシ登用した
・白起、王翦みたいなチート武将が出て来た
・致命的なミスがあまりない上、内乱もあまりない
・戦国後半の君主がかなり有能だった



まあ、野球で言えば有能な全権委任監督がFA選手や外国人当てまくって、しかも全員メジャーリーガーで皆仲良く金属バット装備していたみたいなもんでしょう。巨人軍でもそこまで大正義じゃないよ。あと、キングダム未読の私はなんで秦が55巻も掛けて苦戦してるのかよくわからない。

ちなみに秦のチート人材というと、将軍では記録上累計300万人打ち破った名将白起に楚の項燕(項羽の祖父)を倒して楚を破った王翦、秦を法治国家にした商鞅、中央集権化に寄与した范雎、法家思想を徹底させた李斯あたりですね。王でいうと、昭襄王(始皇帝の曾祖父)から始皇帝への名君継承の流れが良い感じでした。

個人的には、B.C296年辺りで斉が連合軍率いて秦の函谷関を抜いた後、燕に恨み買うような事せず、強国の立場を保っていたら秦の天下統一をギリ阻めたかもしれない、と考えてます。斉の湣王が燕騙し討ちから復讐で、楽毅率いる五ヶ国連合により斉が残り2城は流石に酷い。まあ、田単が楽毅の代わりに来た愚将を元祖火牛の計で撃ち払い、領土戻したから滅亡はしなかったけど。でも、秦との二大強国の一角の座は落ちた訳だし、これが歴史の大分岐点だった気がします。

あ、田単はなろうチックですが私の好きな武将です。下役人だった斉の下級王族だった彼が、滅亡寸前の祖国を奇想天外な方法で救うとか普通になろうっぽい。

あとは、趙が秦相手に不敗の名将李牧を殺す馬鹿やったのが秦の天下統一の最後のピースだった気もします。まあ、荊軻が始皇帝暗殺ミスった時点で完全に詰み確定かな? 項燕はまあ李信負けたけど、王翦がいたし李牧よりはまだマシ。

ちなみに滅亡順は、韓→魏→趙→燕→楚→斉で、B.C230年からB.C221年の10年で全部滅亡しました。中華統一RTAの中でも割りかし早い方。漢楚決戦は5年でしたが。李牧と項燕でタイム縮められなかったのが痛いかな?(ゲーム脳)

なお、最初に滅亡した韓は韓非子を秦に渡したり、スパイで送りこんだ技術者の鄭国が、スパイバレてガチめな灌漑水路を作らされ秦を豊かにしたりと利敵行為を行いまくったので滅亡も止むなし。まともに戦った趙と楚はキレて良い。だから、戦国の七雄最弱扱いされるんだよ、韓。


……とまあ、こんな感じです。

個人的に思うのは、秦は致命的なミスがあまりなく、国力が衰退する様なレベルのやらかしが100年単位でなかったのが大きかったな、と。逆に他国は最盛期はあっても、長く維持出来なかった印象。趙や楚、斉に魏あたりは秦相手に勝った時あったのに、大体その後やらかすんですよね……。

あ、ちなみに周は秦に降伏してB.C256年に滅亡してます。最後は割とあっけなかった。

まあ、秦も15年で滅びるしあっけないんですがね。銀英伝ではないけど、1億人が1世紀かけて築きあげたものを、1人が1日で壊す事が出来るのが歴史の無情でしょう。何事も作るより壊す方が早くて簡単ですからね(哲学)

今日は以上! 長文失礼しました!


あ、大戦の近況ですが、バーアップ後は調子が良く証も6まで戻しました。これはアレだな、私の腕というより前バー環境が王異にとって酷過ぎただけだな。張春華さんと一緒に覇王に戻る日も近い……かもしれない?

では、失礼!
更新日時:2019/09/07 21:39
(作成日時:2019/09/07 21:37)
コメント( 8 )
8件のコメントを全て表示する
柱の男
柱の男
2019年9月8日 10時24分

史実的に楽しみたいなら達人伝ですわ
ま、オリキャラも含め春秋戦国最強つったらやっぱりオルドだけどな!!!!

燈蝋之斧
燈蝋之斧
2019年9月8日 21時29分

>>金村保坂非道さん
信陵君は普通に必要だったのに、魏王がアホでもう……。お酒にはお気をつけて下さい。
>>Chaosさん
実際、敵国の白起への恨みで一時秦は押されましたからね。相当、恨まれたんだろうな、と。
結局、自害でしたし可哀想ですよね、白起。
まあ、連載で人気出た漫画が引き延ばされたりするのは、当たり前だから仕方ないんですけどね。でも、流石に長い気がしますが。秦は早めに終わらせても、漢楚決戦で連載続けるとか出来ないんですかね?
>>指鹿為馬はよさん
もはや伝説の鳥公ですね笑
小さいマトの空中遠距離キャラとか、普通に強い要素しかありませんしね。原作イギーが凄いのか。

燈蝋之斧
燈蝋之斧
2019年9月8日 21時44分

>>ジェイムズ9さん
実際、中国の戦国末期は創作難易度高いとは思うので、史実から離れても仕方ないとは思います。でもまあ、引き延ばすくらいならサクサク行って漢楚決戦まで描いて欲しいかな、私としては。横光以外で漢楚決戦の漫画読みたいですし笑
なるほど……。色々出してるんですね。完結したら、読んでみようかな?
>>おかか容疑者さん
他にアイスはヴァニラアイス位しかいませんな。氷ではないけれども笑
制度的にも軍事的にも頭一つ抜けてましたからね、秦は。多方面軍組織して6国攻略するくらい、大正義でした。……統一後はアレですが。
>>柱の男
やっぱり、王欣太がナンバーワン!
オリキャラ入れられたら、反論出来へんやん。まあ、史実だと最強は順当に白起か。あとは、楽毅や廉頗に信陵君、田単、孫臏に孫武に趙奢あたりが対抗かな?

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