2209

「西涼伝」における楊氏・董氏ピックアップ感想

by
不屈のパッチ
不屈のパッチ
ん?今この投稿を読んだら西涼伝any%RTA生配信するって言ったよね。
不屈のパッチでございます。

8月7日からのバージョンアップにより、義勇ロードのシナリオの追加がありましたが、
まさかの西涼伝の追加で一部界隈が中々に沸き立っています。かくいう私も


西涼勢中心のシナリオ

馬超も当然出る

奥さんであるところの楊氏さんも出る。あたりまえだよなぁ

はかどる


といった具合で、早速義勇ロードをやってまいりました。
ちょくちょくメンタルをやられながらも外伝・異聞含めクリアしてきたので、
馬超の奥様方に絞って色々書きたいと思います。
(がっつりネタバレしているので、見たくない方はブラウザバックをお願い致します)
(全体的な感想を知りたい方はこちらの投稿をおすすめ致します。)




○出番早見表

二章外伝第1、2話 楊氏 会話のみ

三章第4話 楊氏・董氏 会話のみ

四章第1、2話 楊氏・董氏 ステージイベント有

五章外伝第1話 董氏 ステージイベント有


○各章の出番の概要

・二章外伝

馬超がいっちゃん輝いていたあたり。高幹と郭援による魏軍への侵攻に援軍として派遣される場面になります。
楊氏さんは見送りと出迎えの際に登場し、馬超と言葉を交わします。
見送りの際馬超から冗談を言われても軽く受け流して武運を祈ったり、出迎えの際には戦で矢傷を受けた馬超を
心配し声を荒げ、それに対して馬超が「暗い顔をせずいつものように微笑んでいろ」と言う場面があるなど、
多分西涼伝の中で一番いちゃこら度が高いです。戦に赴く夫に奮い立つ言葉をかけ、傷を負った姿に心を砕く姿は、
まさしく団地妻武人の妻としての振る舞いであると言えます。


・三章第4話

言わずと知れた潼関の戦い。ここで曹操に敗れた馬超を迎える場面で登場します。
(ここで群雄の黒ギャル妻董氏さんが初登場するので、側室に迎えた時期は馬騰さん達が曹操に殺される前あたりと思われます)
楊氏さんは謀略が飛び交い、共に戦った韓遂とも仲を違える激戦を終えた馬超を労り、董氏さんはそんな馬超に気晴らしを
提案するなど、ここで楊氏さんと董氏さんという、性格の異なる二人の妻の姿を見ることが出来ます。
共通しているのは、間違いなく馬超を心配している点ですが、このあたりから馬超の見てられなさが加速し、
次の四章でついに危険な領域に突入することとなります。


・四章第1話

馬超のトラウマ製造機にして楊氏さんへの引導の渡し役、王異の登場する冀城の戦いです。
(この章では楊氏さんも董氏さんも戦闘中のイベントがあるため、カードを持っていない方はこの章までに用意しましょう)
再び曹操と相対するため、兵を集め冀城を攻撃する馬超に、楊氏さんと董氏さんはともに従軍しています。
ここで、楊氏さんは知略で、董氏さんは武力で馬超の笑顔を取り戻すべく頑張る姿を見ることが出来ます。
そして、楊氏さんは冀城の防衛のため戦場に出ている王異と遭遇し、彼女の持つ胆力に惚れ込み、
馬超の仲間になってほしいと頼み込みます。
(この後の展開が魏伝十五章で既に見てるから余計に辛い)


・四章第2話

冀城を占拠した後、馬超は和議の約束を破り刺史の韋康を切り、楊阜達配下の武将からの不信を買い、
ついに冀城の外で反乱を起こされます。その際、楊氏さんは冀城で留守を守り、董氏さんは馬超とともに
楊阜達の反乱の鎮圧に向かいます。(このイベントを見ていた時、心の中で「アカン」「やばい」が交錯していました)
しかし、馬超達が反乱の鎮圧に向かった後、王異が冀城で本命の反乱を起こします。楊阜から冀城で挙兵したことを知り、
急いで戻るも、そこには既にこと切れている楊氏さんら馬超の一族の姿がありました。
ここで馬超の精神的ダメージが一気に加速し、続く第3話でとどめを刺されることとなります。


・五章外伝第1話

五章外伝では、馬超と別れ張魯軍の元に残った龐徳の話となります。龐徳が曹操軍と戦っている際、同じく
張魯軍の元に残っていた董氏さんが援軍として駆けつけるイベントがあります。その際に、董氏さんが
ここで頑張ったら馬超がひょっこり戻ってくるかもしれないという台詞を見て、
「おのれSEGA!」と思ったのは内緒の話でございます。



○総評

基本的にステージイベントでは冀城の戦いのみの出番であり、龐徳や馬岱と比べると出番が少ないですが、
それでも西涼伝において欠かすことのできない存在であると考えます。特に潼関の戦いの後から馬超は
明らかに人を信用しない、「錦馬超」である自分だけで背負おうとする傾向が顕著であり、
ストーリーを見ていて痛々しく、歩みを止めたらどうなってしまうのかという危うさがあります。
それでも、龐徳や馬岱といった配下であり友、そして楊氏さんや董氏さんら妻の存在で自分を保てていたのかと思います。
険しい道を歩む馬超を支え、共に凛然と歩んでいく姿は、まさしく西涼の女であると思います。

(もし、もし楊氏さんが仲間を増やすというアプローチではなく、馬超の周りには龐徳も馬岱も、妻である自分たちも
いるということ、頼っても良いことを気づかせ、目を覚まさせるアプローチをしていたら、ワンチャンあったのかなと。
いや異聞シナリオもないから詮無いことではありますが)



○閑話であるところのキャラクターの話-楊氏さんと董氏さん

今作の三国志大戦において、楊氏さんはまさしく武人の妻といった様子のゲロマブ大人の女性のキャラで登場していますが、
確か一番最初に三国志大戦に登場したのは、三国志大戦TCGの楊氏さんであり、そちらではむしろ天真爛漫なロリ系のキャラで
登場しています。また、今は亡き「ワールドチェイン」では旧作の王異が登場し、そのストーリーでもTCG楊氏さんが
登場しています。ワールドチェインはやったことがないため断片的な情報から判断していますが、その楊氏さんも姿通りの
天真爛漫な性格であったと記憶しています。
ではなぜ今作では楊氏さんは大人の女性のキャラで出たのか。それは董氏さんの存在があったからであると考えます。
董氏さんは今作の三国志大戦が初登場であり、如何様にもキャラ付けが可能です。そして、TCGの楊氏さんのキャラを董氏さんに
引き継いでいただき、楊氏さんには趣きを変えて大人の女性としてのキャラ付けを行うことで、「馬超の妻」という立ち位置に
二人の異なるタイプのキャラを置くことが出来、それによってキャラクターを立たせる目的が、あるようなないような、、、







○終わりに

時折メンタルを刺しに来るシナリオでしたが、非常に満足のいく内容であり、大戦の世界がやはり作りこまれているものであると
再確認出来ました。もちろん楊氏さん・董氏さんだけでなく、馬騰さんや韓遂ら西涼の男たちのイベントや
なにより馬超が白銀馬超になってからの立ち直りなど見どころが盛りだくさんのため、普段全国対戦しかやらない君主の方も、
たまの息抜きに、義勇ロードをプレイして「大戦世界の三国志のお話」を楽しむのをお奨め致します。





○終わりの終わりに

四章第2話で楊氏さんが王異に討たれるイベントがあり、最期に楊氏さんはある願いごとを口にするのですが、
その願い事、実は今は亡き「さんぽけ」の「楊氏伝」の世界線では叶えられています。






だからはやくさんぽけの武将列伝を再び見れる手段を作るんだよ!あくしろよ!




○今度こそ終わり

 
更新日時:2019/08/12 00:52
(作成日時:2019/08/12 00:37)
コメント( 3 )
おかか容疑者
おかか容疑者
2019年8月12日 7時21分

結末が分かっているからこそ進めるのが辛そうです……(/_;)
馬超を常に労り続ける賢妻だったんでしょうな。救われるif伝も欲しいものです。

うさまる
うさまる
2019年8月12日 16時51分

セガの作る三国志大好きです!
なんかパッチさんの投稿読んでるだけで泣きそうになりました。
さんぽけ…やりたいです…

不屈のパッチ
不屈のパッチ
2019年8月12日 18時31分

>おかか容疑者君主
ほんとに馬超の心が擦り切れていく様がこれでもかと描写されていたため、
SEGAもエグイことをしよると思いました。
ifもいいのですが、個人的には西涼周りの話はこの救いのなさが魅力につながっているのかな
とも思います。
>うさまる君主
そこまで言っていただき、真にありがとうございますm(_ _)m
今回楊氏さんの台詞を確認し、「楊氏伝」やってた人はニヤリとしそうだなと
思ったため、やはりさんぽけのシナリオを再び見れる手段が欲しいなと思います。

コメントするにはログインが必要です
シェア