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史実解説ー程昱についてー

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燈蝋之斧
燈蝋之斧
こんばんは! 燈蝋之斧です!

健康診断の直前にまさかの胃腸炎になり(1ヶ月ぶり3回目)、健康とは何か考えさせられました。いやぁ、我ながら弱い胃腸だ。まあ、クーラー強めにして酔っ払って寝てたのが悪いんですがね。

酒でやらかして改易喰らいそうなタイプ。

さて、今日は私の好きな魏の参謀である程昱を紹介してみます。私的には、賈詡と並んで魏の軍師勢では特に好きです。あ、郭嘉も好きかも。前漢でいう陳平タイプの悪そうでえげつなさそうな軍師が好きです、私。法正好きな時点で、皆さんにはバレてそうですが。

さて、この程昱は蒼天航路や横山三国志では結構地味(横山では徐庶の母ちゃんの筆跡真似て偽手紙書いたり、と色々悪辣でしたが)な役回りでしたが、史実では普通に活躍&曹操・曹丕二代から絶大な信頼を受けた謀臣でした。

これは、曹叡の時代に功臣の合祀があった際、曹仁・夏侯惇という魏の重鎮・皇族に並んで最初に程昱が祀られた事からもわかります。要は、曹仁・夏侯惇レベルで顕著な功績があったと程昱は評価されていた訳です。身内補正もない訳だしこれは普通に凄い事です。

個人的には、SR作っても良い気します。十面埋伏程昱を復刻でどうでしょう?

そんな訳で、今回は魏の名臣程昱の史実解説を始めます。



・程昱(字:仲徳 生没年:141〜220年)

兗州出身で、曹操が兗州を手に入れた時からの臣下。割と古参。特筆すべきは身長約191cmという体格と、その体格に見合うだけの豪胆さ。頭も良いし、髭も立派。曹操と並んだら、30cm位身長差あるという。

(あ、余談ですが、他に有名な武将の身長は劉備:約172cm、諸葛亮:約184cm、趙雲:約184cmとかです。あ、後漢と魏晋で度量衡違うので、この身長は正確ではないかも。+8cm位は換算違いで誤差でますね。ちなみに、他にも公孫瓚やら劉表、董卓が立派な体躯だったそうです。だからまあ、160cm程度の曹操は結構小さめでした。本人もコンプレックスだったらしく、異民族の使者相手に高身長な崔琰を影武者にして応対したりしてました

性格は、頑固で強情。同僚と喧嘩し、讒言される事も多々あったそうです。でも、曹操は程昱を信頼していたので、取り合いませんでした。

ちなみに、程昱は将軍としての活躍もあり、対袁紹・袁尚戦では兵を率いてたりもします。有名なエピソードとしては、程昱が700の兵で城を守っていた時、袁紹の大軍が接近した際の事。曹操は程昱に援軍2000を出すと打診しましたが、程昱は、こちらが小勢であれば、袁紹は侮って戦わず素通りするだけでしょうが、援軍を送ったら戦いになる、と断りました。結果、袁紹は程昱をスルー。曹操は程昱の度胸を古の勇者孟賁、夏育に例えて讃えました。ちなみに、曹仁も孟賁、夏育に例えられてます。まあ、牛金救うために数十騎で敵陣切り込む勇者やしね、曹仁。

蒼天航路だと、呂布から兗州を守った事位が功とか言ってましたが、史実ではそんな事ありません。というか、曹操が袁紹に人質を送ろうとしたのを諫言したり、劉備が曹操麾下だった時に郭嘉と共に除くよう進言したり、劉備が長坂後に孫権の元に行った際、周りは孫権が劉備を殺すと言っていたのに対し、もう劉備を除く事は出来なくなった、と話したりと程昱の進言はかなり的確です。

名前の変更は、兗州守備以降らしいです。日輪を掲げる夢を見たと荀彧に話し、その話を荀彧が曹操に話した所、程立から程昱に変わりました。あ、名前の変更はこの時代結構良くある話です。例えば、呉懿が司馬懿と同じ名を避けて呉壱に変えたりとかね。それに、幼名とかある時代ですし。

曹丕の信頼を得たのは、恐らく曹操が馬超の乱鎮圧で都を曹丕に任せた時の一件から。曹丕の留守番時、領内で反乱が起こりました。反乱自体は、それほど手間取らずに鎮圧され、賊が1000人あまり降伏しました。その賊達の処断に関して、周囲の者達は当時の慣例を元に処刑を進言しました。(当時の慣例では、包囲された後の降伏は処刑が妥当だった)

これに対して程昱は反対し、曹操に判断を仰ぐ様に言うも、周りの者は戦地では専断が許されるとし、曹丕の裁量で処刑しても問題ない、と言い返します。程昱はこれに対し、何も言わずに退出しました。

※戦地での専断:古の大兵法家、孫武が言う「将、外にあっては、君命も奉ぜざるあり」に基づく考え方。戦場では君主ではなく、指揮官に権限があるとする。要は、状況次第では現場指揮官の裁量>>君命で問題ないですよ、という事。

曹丕は程昱を追いかけて、話を聞くと、程昱はそもそも専断は状況が急変する可能性がある時に許され、今回は賊の身柄も抑えてあり処刑を急がずとも事態は急変しない事、領内の賊を処刑した所でこれを恐れる外敵もいない事を曹丕に話しました。曹丕は程昱の意見に同意し、曹操に使者を送りました。結果曹操は、処刑を許可しませんでした。

曹操が都に帰り、この話を改めて聞くと、程昱が上手く親子の仲を取り持ってくれたと喜びました。

また、曹操は同時期に程昱がいなければ自分の今はない、と褒めたと言います。程昱の親戚がこれを聞き、宴会を開く中彼はここが潮時と引退を表明しました。

程昱が引退を表明したのは彼自身に敵が多く、今が絶頂で後は下り坂と判断したからでしょう。賢明な判断ですね。田豊とか見て、強情な爺さんが天寿をまっとう出来ないのは知ってたのでしょう。

でもまあ、魏は唯才国家。才能ある奴を引退させない。なので、程昱は曹操死後の曹丕の代にも召し出されました。

80のおじいちゃん引退させてやれよ……。

それでまあ、三公抜擢の目前! といった所で、程昱は死去してしまいました。享年80。曹丕もショックからか、程昱の死に涙を流したと言います。

田豊と違って報われたおじいちゃん。



……とまあ、こんな感じです。

程昱は曹操・曹丕二代に重用された事が功臣として挙げられる原因な気がします。二代に重用された古参の臣下って、宗室の臣以外いそうであんまりいないんですよね。荀彧は謎の死、郭嘉・荀攸は若死に、賈詡は外様だし。他だと、李典や鮑信、于禁、楽進あたりだけど皆若死にかそれ以外でダメな所あるしなぁ……。裴松之あたりは程昱以外あるやろ!みたいな言い方してたけど、魏の皇帝の立場から見たら程昱は割と妥当感あります。

あ、そういや話変わりますが、覇王チャレンジを今日してきました。結果はまあ、投稿ない時点でわかるかと。ま、気長にやっていこうと思います。覇王になるのが先か、張春華さんと義兄弟になるのが先か。

そういや、張春華さんと義兄弟って姉なのか妹なのか。個人的には姉のが良いけど、絶食強要してきそう。妹だと、某ヤンデレ妹CDになる感。アレ? 詰んでない?

では、失礼!
作成日時:2019/07/28 23:03
コメント( 10 )
10件のコメントを全て表示する
ぐりぽん
ぐりぽん
2019年7月30日 0時38分

程昱は蒼天航路のイメージが強いです。豪胆な人だったようで。
大戦ではレアエンジン氏のせいですっかり渋い反計爺のイメージです。
荀彧は英知、郭嘉は礎と号令軍師になったので、程昱も何か欲しいですねー。

燈蝋之斧
燈蝋之斧
2019年7月30日 22時32分

>>むねぷち‼︎さん
ヨボヨボのおじいちゃんではなさそうな感じはありますね。やっている事は剛毅だし、線はあんま細くなさそう。魏で重んじられて当然な能力ではありますね。
>>YOUさん
体格で言えば、武力3は確かに行けますね。リアルにすると、チートになりそうです笑
>>yunatogirlsさん
性格は頑固でしたが、自分もそれを理解する柔軟さが程昱にはあった感じですね。
十面埋伏は、夜襲を掛けて相手を釣り出して十部隊の伏兵で挟み撃ちする計略ですね。演義だけなので、実現可能かはどうでしょう? 釣り野伏せが近い気します。
>>おかか容疑者さん
再現度は軍師程昱ですね。
号令と妨害合わせて十面埋伏とか出してくれたら、個人的にはかなり嬉しいですね!

燈蝋之斧
燈蝋之斧
2019年7月30日 22時49分

>>眠り姫さん
そのイメージは確かにわかりますな!
大丈夫、白馬には傷一つ付かないので(白馬以外が無事かはわからない)
>>Chaosさん
腹黒軍師好き仲間ですな!
劉備の危険性をよくわかってますね、程昱は。先見の明は曹操麾下の軍師の中でも、あった方でした程昱。
蒼天の程昱は好きでしたねー。史実よりかは、小市民的な感じしましたが笑
>>金村保坂非道さん
身長的な感じですかね? 文官一騎打ちはNG でも、勇猛持ち文官とか居ても面白そうな気もします。
>>guriffon315さん
容姿は蒼天が一番近いですね。
大戦では李典と並び反計の人となってますね。
程昱、号令軍師化は賛成です。十面埋伏的に、釣り野伏せみたいな隠密号令がイメージに合うかなーと。

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