史実解説ー孫呉の宴会についてー

こんばんは！燈蝋之斧です！

龍が如く1のカーチェイスがクリア出来ないので、気分転換に史実解説を投稿します。

FPSとかシューティングゲームが苦手なんですよ、私。それ抜いても、アレ難し過ぎるけど。

官職解説や、魏・蜀の人物紹介と最近割と真面目な話が続いてたので、今日は楽しい話をします。

ブッとんだ話とも言う。

二宮の変で呉好きに闇のゲームばりの精神的ショックを与えてしまったので、今回はその禊も兼ねて……ですね。

で、まあ呉の楽しい話というとズバリ、宴会の話になるかと思います。あ、孫皓時代は笑えないので、今回はオミットします。孫権時代の話オンリーです。

とりあえず、人物別に逸話を紹介していきます。大体の話に孫権が絡んでいるので、察しが良い方はわかるかと。

では、始めます。


①孫権
呉の宴会話に大体絡んでくるお酒大好きおじさん。ぶっちゃけ、アル中。酒癖が非常に悪い。孫呉の宴会で彼にアルハラを受けた人間は星の数程いる。詳しい内容は各人物別に紹介します。

どれぐらい酒癖が悪いかと言うと、周りが水に囲まれた宴席場で今日は酔いつぶれて席から水の中にダイブするまで飲めと部下に強要した逸話があるくらい。

死人よく出なかったよ。現代なら捕まるぞ。

酒癖の悪さで言えば、三英傑トップ。宴席で詩を詠む上品な曹操や、最近太ったと嘆く乙女な劉備が大人し過ぎるのかもしれませんが。対抗は酒池肉林レベルの董卓くらいじゃないかな……。

まあ、孫呉の宴会逸話が魏蜀に比べて異様に豊富なのは、こやつの所為だと言うことは確かでしょう。

私は呉の宴会に参加したくはないです。話す分には楽しいけど、当事者としてはいたくない感じ。


②張昭
別名、孫呉の良心。孫権のブレーキ役。宴会で孫権に酔いつぶされない人、第一号。

おじいちゃんに酒強要は色々ダメだしね。

孫権が酔っ払って下品になった際、一人帰ろうとした豪の者でもあります。あ、勿論絡まれましたけどね。下みたいな感じで。

孫権「なんで帰るの？ 俺は皆と楽しもうとしてるのに」

張昭「……殷の紂王もそうだったよね？（意訳:酒池肉林やった奴と同レベルだよ、アンタ）」


流石の孫権も史上の暴君と比較されては、テンションガン萎えでした。宴会もお開きに。

やっぱ、おじいちゃんは呉にいないとダメですね。

家に放火されたりしたけどさ。


③顧雍
別名、孫呉のサイドブレーキ。宴会で酔いつぶされない人、二号。

というか、お酒自体飲めない人。

まさかのノンアル勢力。呉で生きていけるのか……？

結論から言うと、大丈夫でした。

顧雍は落ち着いた性格で、宴席でも周りを観察してたみたいです。いや、それはそれで嫌だけど……。

でまあ、顧雍がそんな感じだから周りも萎縮して、彼の周りも大人しくなってました。

だからか、孫権もやり辛かったらしく、

「顧雍がいると、飲み会楽しくない……」

とコメントしてます。

いや、オメーが暴れ過ぎるのがいけないんだよ！

お酒強要された訳でもないし、顧雍はなんか孫権の弱みでも握っていたのだろうか……。


④虞翻
別名、ドS軍師、DV野郎、降伏者絶対煽るマン、煽り全一。孫権を宴席で二度も煽ったアルハラのヤベー奴。


なお、煽った結果ベトナム（交州）行きが決定した模様。

酒の席でやらかして左遷とか、アホなサラリーマンみたいな失敗だな……。

1回目の煽りは、孫権が皆に酒を注いで回った際、虞翻は酔いつぶれたフリをしたというもの。孫権が目の前を通り過ぎた瞬間、起き上がり平然と振る舞いました。無論、孫権はこの振る舞いに激怒。虞翻を処刑しようとします。

虞翻煽ってるなー。孫権もアカンけどね。

が、流石に酔っ払いの処刑は他の奴らが止めます。普通に暴君の所業ですからね。曹操が孔融斬ったんだし、俺も虞翻斬って良いだろーとか孫権は言ってましたが、酩酊してるので宴会はお開きになりました。

そもそも、曹操は孔融斬ったのは宴会の場では無いし、孔融斬りは普通に汚点なので真似しようとするのはおかしい。

後日、流石に反省したのか孫権は宴会での自分の命令は無効と発表しました。

むしろ、禁酒しろ。

2回目の煽りは、孫権が張昭と仙人の話を宴席でしていた際に虞翻が、「仙人なんていねーよ、バーカ」みたいな茶々を入れたというものです。于吉激おこ案件ですね。

こちらについては、孫権は別に悪い事してません。なんか、普通に話してたら煽られました。これは許せなかったのか、孫権は虞翻の左遷を決意、実行しました。

まあ、虞翻は普段から協調性に欠けてたし、仕方ないと言えば仕方ないですね。二宮の変考えたら、正直死なないだけ安いです。

なお、交州では子供に学問を教えてたそうです。発展途上国に学校建てるノリで教えてたのかな？

虞翻先生とか、普通に教わりたくない。



文量的に良い感じになってきたので、次の方で最後。

最後は綺麗な方で締めましょう。


⑤周瑜
俺的に孫呉で一番上品な人。イケメン、名家の生まれ、短命、有能、性格も良いとカッコイイ要素の塊みたいな奴。

と、既に完全無敵状態の周瑜ですが、彼には次の様な特技がありました。


それは宴会で楽士が音を外した際、どんなに酔っていても必ず真顔で振り向くというもの。


要は絶対音感持ちだったようです、周瑜。


イケメンで音楽もわかるとか、理想の貴公子ですね。少女漫画の相手男子並のハイスペックです。

花より男子の花沢類みたいなイメージ。道明寺は孫策かな？

でもまあ、宴会中に少し間違えただけで真顔で振り向いてくるのは、楽士からすると普通に怖い。

なので、楽士達には演奏を間違えると、周郎（周瑜）が振り向くと恐れられてました。

まあ、アルハラ孫権やDV虞翻に比べりゃまともな距離感ですがね。比較対象が悪いけど……。


と、今回はこれくらいで。

他にも、諸葛瑾が孫権に驢馬面とからかわれたり、陸遜と孫権が踊ったり、凌統が上司殺したり、周泰が皆の前で孫権に服脱がされて裸にされたり、甘寧が凌統と剣舞したのを呂蒙が止めたりと色々有りましたが、それは割愛します。

孫呉の宴会に出席して、無事に帰れると思うな。

というか、全部詳しく紹介するとシェヘラザード状態になりかねないので。流石に燈蝋之斧のオールナイト日本は誰得でしょう。

私は楽しいですが。

では、失礼！