カレーパン売りの文醜

雪が降りしきる冬の町。

街角に、カレーパンを売っている一人の解任された文醜がいました。

文醜｢カレーパン、カレーパンはいかがですか…｣

行き交う君主たちに声をかけますが、誰も足を止める人はいません。
まるでそこに文醜などいないかのように、無視してみんな足早に駆けていきます。

文醜｢うう、ぐああああっ！｣

冬の寒さが文醜の身にも沁みます。
ふと、光の眩しい、近くの家の中を覗いてみました。

中では、赤や青や緑の副将器を身にまとった武将たちが、楽しそうにはしゃいでいました。
色が揃っている武将たちは、とりわけ得意げな顔で、とても幸せそうに見えました。

文醜｢戦場ではなぁ、カレーパンだけ喰えればいいんだよ…｣

あまりの寒さに耐えられなくなった文醜は、売り物のカレーパンを一切れ、口に放り込みました。

するとどうでしょう。
文醜の目の前に、誇り高き名族・袁紹の姿が浮かんできたのです。
袁紹はまるで、次の戦の先陣を文醜に任せるかのような顔をして、文醜を見ています。

文醜が手を伸ばすと、袁紹の姿はぱっと消えてしまいました。

文醜は続けて、カレーパンを一切れ、また一切れと食べていきました。

一口食べるたび、義兄弟の顔良、頑固者の田豊、頭の切れる沮授、袁紹軍のみんなの姿が次々と浮かび、そして消えていきました。

文醜の目から、涙が溢れました。
その涙は形を変え、きれいな青将器になりました。

その翌朝、文醜は安らかな笑顔のまま、冷たくなって

ねえんだよお！！！！

昨日登用させてもらった長槍文醜。
しばらく探していたが、めぼしい副将器のものはあらかた登用されていた。
そんな中、こいつを見つけた。

正直、ちょっと悩んだ。黄色2つはどうなのかと。
しかし、文醜はダメ計で狙われやすい。そのうえ槍なので、帰城するのが難しい。
ならば、復活が早い黄色も捨てたもんじゃない。

何より、なぜだかは分からないが、こいつを登用して、活躍させたくなった。

副将器

殿は緑緑青。
顔良は青青黄。
そして劉焉先生は緑青。

今こそッ！
てめえをブッたおしッ！！
てめえの引き立て役だった過去に決別してやるッ！！

あの世で俺にわび続けろ赤将器ーッ！！！！

更新日時：2017/12/28 17:42
（作成日時：2017/12/28 17:42）

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