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この道をゆけばどうなるものか

by
うさまる
うさまる
2022年。一人の偉大なプロレスラーの生涯が幕を下ろした。
アントニオ猪木。その生き様は多くのファンに情熱と感動を与えた。



1972年。日本プロレスを追放された猪木は、慕ってくれる者達と共に新団体新日本プロレスを立ち上げた。
それは志高くも苦難の船出であった。
日本プロレスの妨害を受けて、当時プロレスの見所であった大物外国人選手は招聘出来ない。
道場も選手も全て自分達で育て作り上げなければならなかった。



2016年。ゲームセンターに1つのシリーズが帰ってきた。
かつて斬新なシステムでアーケードゲームの花形だった『三国志大戦』が復活したのである。

だが、その滑り出しは順調なものとは言えなかった。
ゲームといえばスマホでいつでも遊べる時代である。ゲームセンターも家庭用ゲームも以前の様な活気は無い。

紛失、盗難、転売を防止する為にカードを紐付する仕様も、友達とカードトレードする醍醐味を阻害する物となってしまった。
まだ荒削りであった新システム「内乱」に対する不満も非常に多く、期待を持ってゲーセンに向ったファンを落胆させた…。
 
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腐敗した日本プロレスは崩壊するが、脚光を浴びたのはジャイアント馬場率いる新団体全日本プロレスであった。
逆境をバネに猪木は過激な挑戦を続ける。

他団体のエースストロング小林と直接対決。
柔道金メダリストウィレム・ルスカや現役のボクシング世界王者モハメド・アリ等との異種格闘技戦。
世間の注目を集めだした新日本プロレスタイガー・ジェット・シンハルク・ホーガンといった新たな大物選手を世に放ち、藤波辰巳長州力は名勝負数え唄を生み出し、タイガーマスクは空前の大ブームとなる。

金曜日8時、ゴールデンタイムはワールドプロレスリング!
裏番組に「太陽にほえろ」「3年B組金八先生」といった人気ドラマを抑えて、新日本プロレス中継の視聴率は常に20%を超えた。



三国志大戦が昔と変わった事といえば、運営とプレイヤーの距離が近かった事ではないだろうか?
ユーザーの率直な意見は運営の耳に届き反映され、その情報もサイトやTwitter、You Tubeで簡単に耳にする事が出来る。

荒削りだった内乱の仕様も、丁寧なバランス調整が行われた。
稼働当初は時代を反映させて萌え絵過多傾向だったカードも過去の復刻カードや華装カード等、多種多様な絵柄が追加されニーズに応えた。

ファン交流の場として用意されたSNS桃園も盛り上がりの一端を担っていたのではなかろうか。
摩利さんさん、しろからすさん、プイニュ。さん、NITROさん、おかか容疑者さん、風燐丸さん、板尾の嫁さん、ZEROさん、ジャスタさん、紫音さん、楊狐さん、四天王FALさん………といった人達の投稿は「三国志大戦面白い!楽しい!」といった気持ちをより強くした。

全国対戦だけではなく、ユーザー達でルールを考えた「戦友対戦」も楽しみ方の幅を広げた。
プレイヤーが互いに引力を持って惹きつけ合う。
ゲームを軸とした縦の繋がり、横の繋がりが活気を呼んだ。
 
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過激な団体新日本プロレスは常に波乱万丈だった。
前田日明率いるUWF勢長州力DJ軍団等の選手大量離脱。
そんな中時代を作ったのが橋本真也、武藤敬司、蝶野正洋闘魂三銃士だった。
蝶野が結成したユニットnWoの人気はプロレスの枠を超えて、Tシャツはアパレルショップに並びヒット商品となった。



三国志大戦のバランス調整は時として波乱を呼んだ。
強過ぎる槍呂布ロボ郭淮連弩月英破滅王異…。その話題はTwitterのトレンドに挙がるほどであった。
批判的な意見が多かったのだが、それだけ世間の注目を浴びていた事になる。

ランカーのYou Tube配信が人気となり、多くのユーザーがゲーセンから生配信する文化が生まれた。

桃園でも、旧三国志大戦を通らなかった若い世代が台頭してくる。
依田芳人さん、どっぐすさん、YOUさん……。度々オフ会や遠征をしては交流を深めていた。
 
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1990年代。格闘技界に新たな波が起きる。
K-1PRIDE等の総合格闘技ブーム。
大晦日は格闘技イベントが乱立する時代となり、元々過密なスケジュールでプロレス興行しているプロレスラーは準備期間を与えられず総合格闘技の試合に出ては負ける…。
プロレスは時代遅れのショーと見なされるようになった。



2019年に現れたコロナウイルスは世界的なパンデミックとなる。
不要不急の外出は規制され、友達と会う事すら困難な時代になってしまった。
コロナ自粛も次第に緩和されるようになったが、ゲーセンから遠退いた足取は中々戻らない。

三国志大戦の後継とも言える「英傑大戦」の登場。新カードの追加修了。
「三国志大戦そろそろ終わるのか?」そんな雰囲気に飲まれるようになった。
 
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ファンの間で2000年代は「新日本プロレス暗黒時代」と言われる。
不人気を挽回しようとする運営のやり方はファンの望む物とは違っていた。
斜陽となった経営はゲーム会社に買収される。

だがファンもレスラーもプロレスを諦めなかった。
「総合格闘技は真剣勝負、プロレスは八百長」と言われる中で歯を食いしばった永田、中西、小島、天山世代。
クラシカルなプロレスに華やかさ加えた棚橋弘至、中邑真輔
不遇な時代を乗り越えて登場したオカダ・カズチカ、内藤哲也

総合格闘技ブームが去った今となってもプロレスは新たな輝きを放っている。
新日本プロレスの観客動員数は、最盛期と言われたアントニオ猪木の時代を超えて過去最大となっているのだ。



版権の絡むカードが4月から印刷出来なくなるアナウンスがされたが、6周年を迎えた三国志大戦が今後もバージョンアップされていくと発表された。

そんな今も三国志大戦に情熱を燃やすファンが居る。
ここ桃園ではみいけんさん、ケチャさん、GKもりさきさん……といった人達が戦友対戦を企画したり直に会いに行ったり交流を広げている。
「三国志大戦はまだまだ続く…」彼らを見ていると、そう思えてくるのである。



今回の投稿を終えるにあたり、アントニオ猪木引退のマイクパフォーマンスで閉めさせていただきたい。

『人は歩みを止めた時に、そして挑戦を諦めた時に、年老いていくのだと思います。
 
この道をゆけばどうなるものか。
 
危ぶむなかれ。危ぶめば道なし。
 
踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。
 
迷わず行けよ。行けばわかるさ。
 
ありがとーッ!!』


*プロレスに関する考察は個人的なものであるので御了承ください。
*今回君主名として取り上げたのは個人的に思いついた一握りの人であるので御了承ください。
作成日時:2023/01/04 08:26
コメント( 8 )
8件のコメントを全て表示する
うさまる
うさまる
1月6日 21時27分

>みいけんさん
旧三国志大戦は気がついたら終わっていて寂しく思いました。
後悔残さぬよう楽しんでいきたいですね。
今三国志大戦を盛り上げてる一因は間違いなくみいけんさん達だと思います。
これからもご活躍楽しみにしてます!

みいけん
うさ孔明
うさ孔明
1月7日 13時49分

んじゃ今年の挑戦として
バレンタインデー(前後に)うさボコですな😏
ついでにうさまる配信もしたら?
オレは引退してないんでしょ?

うさまる
うさまる
1月7日 20時27分

うさ孔明
いつなんどき誰の挑戦も受ける👊
やるとは言っていない

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