こんばんは! 燈蝋之斧です!
パワプロ2020を買ったので、最近そればかり遊んでます。私は俊足巧打タイプが好きなので、アヘ単のセカンドとかショートが量産されてます。麻雀もだけど、私は打点低めでバンバン小技打つタイプです。
さて、本題。今日は史実での各勢力の象徴色について解説してみます。三国志大戦だと、魏が赤、蜀が緑、呉が青、漢が紫、晋が橙、群雄が黒ですね。これはまあ、カードの見分けや各勢力の武将イメージ統一のため、こういう分け方をしているのだと思います。
結論から言うと、史実での各勢力の象徴色はかなり違うというか他勢力と被ってます。まあ、これは後述するとして実際はこんな感じです↓
魏:黄 呉:黄 蜀:赤 漢:赤 晋:白 群雄:黄?
見た感じ色々被ってますね。でもまあ、これには理由がある訳です。ヒントは五行説、五行思想にあります。
詳しい話は、これからしていきますね。
1、五行思想
簡単に言うと、万物は火・水・木・金・土の5種類の元素で構成されているという古代中国初の自然哲学思想です。RPGかなんかの属性の元ネタですね。これに陰陽が混じると陰陽五行説になる訳です。
で、この五行説ですが、変化や状態、運動等表す捉え方をされて来ました。具体的には、五官とか五腑、五味とか五穀、五色、五経とかね。今回はこの五色がメインの話です。
ちなみに上記経緯から、五は貴重な数とされていて、同じく一年の日数で貴重な三六〇を五で割った七二は大変貴重な数とされています。劉邦の身体に72の黒子があり、呂公が娘を嫁がせた逸話とかもここから来ています。
くっ……とか、壁とか千早とか言わない。吉数なんだから、笑ってはいけません。
それでまあ、この五行ですがそれぞれに対応する五色は下記の通りです↓
木:青 火:赤 土:黄 金:白 水:黒
水が黒なのは気になりますが、概ねイメージ通りかなと。ちなみに順番も上記通りで、木火土金水でループします。
それでこの順番を王朝に当てはめたのが上記の象徴色といった所です。
次は、三国志の王朝を色別で解説してみます。
2、火徳の王朝(赤)
該当するのは、後漢と蜀。別に火属性って訳でなく、王朝を五進数で考えたら、火に当たっただけ。
ならなんで、後漢滅亡した後に建った蜀が火なのかというと蜀はあくまで後漢の正統な継承者だから。ようは、蜀的には漢は滅びてなくて自分達が漢そのものな訳です。だから、次のはずの土(黄)を使ってません。
これは元号からしても見てとれます。魏は漢から禅譲を受けた後、土徳にちなんで黄初という元号、呉は孫権が皇帝名乗った際に土徳にちなんで黄武という元号を使用しています。でも蜀は、章武という元号を使用。これは明確に漢の後継者としての立場を意識したもの、と推察できます。漢は滅びてないから、ウチは土徳じゃないぞ! という主張です。
ちなみに火っぽい年号は、末期蜀にあった炎興があります。多分、火徳にちなんでいるかと。すぐに魏に滅ぼされたからあんま使われてないけど。
では次行きます!
3、土徳の王朝(黄)
該当するのは、魏と呉。あと王朝じゃないけど、黄巾族。
要は、火徳の王朝たる漢王朝が滅んだとか衰退したと考えた人達が、次代の王朝として土徳の王朝を建てた的な感じ。だから、後漢時代では黄色は革命とか革新の象徴色な訳です。ラ・マルセイエーズとか?
前述の通り、魏は黄初、呉は黄武といった元号を名乗ることで自身を土徳の王朝と称しています。漢の次の王朝という自負があっての事ですね。もしかしたら、袁術の建てた仲も黄色が象徴色だったのかもしれない。土というか蜂蜜色な気がするけど。
では、次行きます!
4、金徳の王朝(白)
該当するのは、魏と呉を滅ぼした晋のみ。まあ、他に勢力ないからね。順番通りといった所。
特に語る事もないのですが、晋は316年に漢を自称した匈奴勢力の前趙に滅ぼされてます。なお、滅んだのは西晋。分裂した東晋は420年まで存続してます。上記経緯からすると、東晋は金徳の王朝かと思います。西晋滅ぼした前趙は水徳の王朝。別に漢なのったからといって、火徳に戻る訳ではないです。
ちなみに晋は金徳の王朝ではありますが、別に白付いた元号は名乗ってません。他三国と違うのは、晋の余裕の現れとかでしょうかね? 実際、晋成立時は呉しか対抗いない訳で国力的にも成り立ち的にも正統性アピールする必要がなかったとも取れます。
てな訳で以上! 今回はやや退屈な内容でしたかね?
ただ、これを知っていると歴代王朝の世代を調べる時結構便利だったりします。普通の人はそんな事気にしない。
いつかは、元号の解説とかもしたいですね。元号も結構面白いですし。珍しいいきものみたから改元、日食あったから改元とか色々バラエティありますし。
あ、ちなみに私は色としては赤と黒が好きです。小説の赤と黒も好きだけど。ガンプラ作ると大体、シャアカラーかティターンズカラーに塗ります。エゥーゴカラーも目にいい感じが好きですが。
では、失礼!
72に反応しようとしたら先手を打たれて…←
今でこそ慣れてますが、某メーカーの影響で魏は青、呉は赤の印象が強かったりしました(ーー;
五行は自然科学や医学関連で勉強したことはありましたが、社会的にも重要視されていたんですね、興味深いです
黄巾党の黄も、漢を打ち倒そうみたいな気持ちの現れなんですかね?
…72…壁…(^q^)
他の方も言われてますが、三国志を題材にしたゲームを普及させた第一人者のコーエー(昔は光栄だったよなぁ)
では、魏が青、呉が赤、蜀は緑だったんですよねぇ…。(^-^ゞ
袁氏が土徳の家柄というのもあって袁術が火徳の漢王朝に成り代わり皇帝を名乗ったりしてるのもありますが、何と言ったらいいか…色んな主張がありますね…(突き詰めて言えば利用出来るものは何でも利用するみたいな?)
蒼天已死 黄天當立
黄天を黄巾族とすると蒼天(青)は漢王朝の赤とは相入れなくなってしまう… この場合、蒼天というのは別の意味なのかな…?
わたしにとっては魏→赤、呉→黒、蜀→紫、袁家→青、西涼→橙、ヤクザ→白というイメージですね(中原の覇者)
気になって調べてみたら、
泉から涌き出て流れる水が元となっていて、これを命の泉と考え、胎内と霊性を兼ね備える性質を表す。
この泉が黄泉(コウセン)から来ているのかなとか。
土の黄は黄泉からとられている説があるらしいので、地下で流れている水脈、霊性とか考えると水のイメージカラーが黒でもおかしくないのかなと。
五行説とか語れるとカッコイイですね😳😳😳
この中で注目したいのは、孫堅の代から漢室復興の姿勢を見せていた呉が黄色になっています。
孫権が何故黄色にしたのかは
①降伏・臣下の礼を示した魏に対しての順応
②色が蜀と異なっても、蜀から攻撃を仕掛ける事は絶対有り得ない
公算が有ったからでしょう。
「一つの国に二つの王朝など有り得ない、魏など断じて王朝として認めない」
という姿勢を続けた蜀にとって、呉の建国は認めたくないけど、孫劉同盟の観点から認めざるを得ない苦渋の決断だったでしょうね。
五行説を人生で最初に意識したのは遊☆戯☆王の龍札の回でした
>>柳希さん
全てお見通しです!
無双は逆ですもんね。まあ、イメージでしかないのですが。
>>ネオぱんださん
風習として根付いていたのだと思います。まあ今でも、占いとかに五行説の要素はあったりしますしね。
実際、その通りです。自分たちで次の世の中を作ろうとして、だから黄色を身に付けたって感じですね。
>>王ムルさん
よくよく考えたら、バストサイズを周知されてる歌姫とか凄い気が……。くっ。
>>ジェイムズ9さん
まあ、無双で色分けイメージは出来た節ありますよね。呉は熱い赤、魏はクールな青というのは私的にはわかる気がします。
>>Chaosさん
まあ、五行説はある種ポピュラーなので皆の共通イメージだったのかな、と。袁術は予言とかも持ち出してますし、一応律儀に新王朝作成の手順は踏んでいるかと。
その話は皆突っ込んでる奴ですね。一応解釈としては、蒼に意味はなく天が死んだ=漢の世の中と表現してるだけみたいです。
>>金村保坂非道さん
また、マイナー寄りなゲームが出て来ましたね……。PSPかなんかであったなぁ。
>>楊狐さん
ほぉ……そんな考え方があるとは。しかし自分にはなんとも、想像があまり出来ない感じです。水が黒なのは。
>>おかか容疑者さん
パラケルススとか錬金術とかの成り立ちとかと同様、語れる人はカッコいいです。私は触りのみです笑
>>紫苑さん
②はその通りだと思います。実際、呉の皇帝即位を認めないとする意見も蜀にはありました。が、現実的に反対するとマズイので諸葛亮が妥協しました。
①については、孫権が皇帝名乗った229年は漢が滅んでるし、魏に対抗するなら同じ土徳を名乗って正当性アピールの必要があったのかな、と。呉は黄のつく元号を初期に2回も付けてるし、対抗意識は強かったかな、と。
>>しろからすさん
あー、ありましたね。遊戯王はタロットカードやエジプト神やら色々モチーフあって、バラエティ豊か。流石カズキング!