考えてみたら人生って、オッサンになってからの方がなげーじゃねーか、怖！！

というタイトルが銀魂にあって確かになーと思いました。

あ・・・それで思ったのですが、

考えてみたら蜀漢って、劉禅が皇帝になってからの方がなげーじゃねーか、怖！！

wikipediaによると
蜀漢（しょくかん、221年 - 263年）
劉 備（りゅう び、延熹4年（161年） - 章武3年4月24日（223年6月10日））
諸葛 亮（しょかつ りょう、拼音: Zhūgě Liàng ジューガー リァン、181年 - 234年）

つまり蜀って
劉備が（皇帝として）支えてたのが2年間
孔明が支えてたのが１１年間
劉禅が一人で頑張るのが29年間です。

演義を読んでると、孔明が死んだ次の年か二年後くらいに滅んでるイメージですが、気のせいです。実はけっこう長生きなんですね、蜀って。

蒋 琬（しょう えん、？ - 246年）
費 禕（ひ い、? - 253年）
という優秀な人（孔明の継承者）が頑張ってたから、それを差し引くと、やっぱり劉禅単独での統治は１０年間ですね。うーん、そう考えるとやっぱり孔明すごいな。

さてと、そんな劉禅様ですが、
宦官の黄皓にだまされてた馬鹿。戦争はいやじゃ。
とかいってるイメージが強いのですが、
実は割と好戦派です。

そもそも論として、蜀には北伐反対派（黄皓や諸葛瞻や張翼など）が多いので、姜維はかなり異色だったようです。
だから、姜維は味方のいない状態で政治をしてる（実際には戦争ばっかりで真面目に仕事してない気がする）
のですが、いつまでも、姜維がジョウショウをしている（途中から北伐失敗の責任を取って、役職名は変わったんでしたっけ。でも実質最高責任者）のは劉禅が姜維を重用していたから。

黄皓が権力を持ってるとかいうのですが、どうしても皇帝は直接仕事の指示ができないので、中継役が多少力を持ってしまうので、どちらかというと劉禅はそれを抑えていた方。

あとは、トウガイが攻めてきたときに、応戦をしていないように見えますが、
正確には、蜀にいた全兵力を諸葛瞻に預けて、応戦に向かわせてます。（そして、諸葛瞻が世紀のゴミ采配で普通に戦ったら絶対に負けないはずのトウガイ軍にボロ負けどころか全滅する。）
諸葛瞻が全滅させたせいで、もしもトウガイと戦うなら、南蛮に逃げるか、呉に逃げるかしないといけない（兵が全員死んでるから）。


「・南蛮に逃げる→現地民が蜀の兵力が弱ったと悟る→反乱が起きる→死
　・呉に逃げる→ただの食客になる→呉が魏に攻められて滅ぶ→ただの敗軍の将になる→だったら今降参した方がマシ」

という 譙 周 （ショウシュウ）（三国志を書いた人の師匠）があまりにも正確すぎることをいう。昔の人って、情報が入らないはずだから細かいことはわからないはずなのに、よくこんな先まで見通せるな。ショウシュウさんすごい。
というショウシュウさんがあまりにも優秀だったために、他の臣下が徹底抗戦を主張している中で、降伏を選んだ劉禅様マジ天才。（ちなみに劉禅様も徹底抗戦派だった。）

ちなみに、黄皓が権力を握ってたイメージとして、羅憲さんが黄皓を注意したせいで呉との国境付近に左遷されるというエピソードがあるのですが、羅憲さんが優秀だから要衝である国境付近においていたのでは。（実際に蜀が滅んだ再に火事場泥棒に来た呉軍を羅憲さんが撃退している）


劉禅の能力にかかわらず、トウガイとショウカイを撃退できたとしても、後ろから来てる司馬昭軍には絶対にかなわないので滅ぶ運命だった蜀。
蜀が滅ぶのは普通に歴史の必然だったので、そこに戦犯を求める意味ってあんまり無いですね。（そもそも曹エイが無能じゃなければ、どうやっても孔明の在命中に滅んでる）
蜀は比較的死者も少なく滅ぶことが出来たので良かったかなと思います。ショウカイの乱さえなければもっと死者が少なかったのになということだけ残念ですね。

トウガイ「私ほど優しい征服者は、歴史上を見渡してもほかに居ないことでしょう。（自称）」
というトウガイさんに滅ぼされて幸運でしたね。

ちなみに、戦後、劉禅様は安楽公になるのですが、公という扱いは、王の血筋じゃないと認められないらしく、劉備が漢王朝の末裔って言う話は総統胡散臭いのですが、きちんと漢王朝の末裔として扱われたらしいですね。魏が漢王朝に対して優しくて良かった。


本当はこのあとに黄権さんデッキの話を書こうと思ってたのですが、長くなってしまったので今度にします。