本日から定期的にミニ色紙を元にした小話と、そちらに登場する武将たちの裏話を公開いたします!
第一回となる今回、ご紹介する色紙はこちら!
【彼の居場所 ~蜀後伝epilogue~】
倒れ伏し、冷え切った手に、何かが触れた。
それと同時に視界がゆっくりと明るくなる。
瞼は閉じている。この明るさは一体……
まさか生き延びてしまったのか。最後の賭けに敗れ、志破れた私が。
そう思うと、温かな光が無性に恐ろしくなった。
誰かが手を握る。
この感触には覚えがある。すべてを失った私が、手を差し伸べられたあの日……
ああ。光の中には、あなたが――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この色紙に登場する武将は、こちらです!
◆武将紹介
姜維は「天水の四姓」と呼ばれた名族の出身で、元は魏に仕えましたが、
上官から内通の疑いをかけられ、行き場を失いやむなく蜀に投降しました。
諸葛亮は彼を迎え入れ、用兵の才能や胆力を高く評価しました。
諸葛亮の死後、姜維はその遺志を受け継いで北伐を重ねたものの、国力や軍事力の差から成果を挙げられませんでした。
連年の北伐の背景には、周囲の蜀臣とは異なり魏出身であることからの孤独感があったのかもしれません。
蜀が滅亡し孤立無援となっても、再興を志し最期まで戦いました。
◆裏話
姜維というと実直で善玉な若武者というイメージが強いですが、
Ver.2.0は晋が登場するバージョン=蜀の末期を描けるバージョン。
諸葛亮の遺志に従って、執念深く北伐を繰り返す将軍として見せるために、
『苦難にあっても理想に燃える壮年の武人。』と一言添えて発注しました。
鎧の鱗一つにすら手を抜かず魂を込めてくださったイラストレーターのジョージさんや
少し年齢を重ねつつも、実直かつ爽やかさを感じる演技をしてくださった声優の子安武人さんによって
皆さんが当初抱いていた姜維のイメージとは異なるかもしれませんが、愛される一枚になったと感じています。
ちなみに計略セリフの
「我が武、我が信念! 最後まで折れん!」は
第1弾SR諸葛亮の計略セリフ
「我が策、我が軍略、すべてをここに……!」のリズムを踏襲したものになっています。
第1弾EX姜維の計略セリフや、第2弾SR姜維の復活セリフで盛り込んだ「危急存亡のとき」も
実は伏兵ボイスとして収録してあります。使う機会は……あるのでしょうか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
それではまた次回、お会いいたしましょう!
姜維
「貴殿の支えなくしては、先人の志を成し遂げることはできない。
今は力を蓄えてくれ。共に北伐する時を心待ちにしているぞ!」
貴重なお話をありがとうございました。
麒麟児の、従来の姜維のイメージとは異なるところやジョージ先生の迫力あるイラストが大好きで使い続けています。また共に北伐するときまで力を蓄えたいと思います💪
伏兵ボイスもいつか聴きたいです…!_(:3 」∠)_
普段カードはゲームをプレイするためのツールとしてしか考えていなかったのですが、
実在した人間のドラマをカードの中に込めていると思うと感慨深いと思いました。
イラストレーターさんがどういう思いで描いたかは記事になることが多いのですが、
発注側兄貴の思惑はなかなか知ることができないと思うので大変興味深く感じました。
三国志好きとして、1番好きな武将としてもたまらん要素がいっぱいです。
なんとしても北伐を成し遂げるという気概を感じるイラスト・セリフ・子安さんボイスが最高にマッチしてます。
落城勝利・一騎打ち・計略・撤退のセリフからは最後の一兵になろうとも戦うという彼の執念と魂を感じます。
計略のタイプも絶妙でどんなに追い込まれてもあきらめないという生き様そのものです。
現在、第5弾になりましたが、どうにかしてデッキにいれて活躍させたい武将カードです。
(王桃は勘弁して、計略時間を何卒8カウントぐらいに戻していただけると助かります。)
この1枚を作っていただいて感謝しかありません。
すごい裏話が読めて良いです🐘
こういった公式の武将裏話は読みたかったもののひとつですな
今後もシリーズで続けて欲しいです🐘