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史実解説ー華佗についてー&退院報告

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燈蝋之斧
燈蝋之斧
こんばんは! 燈蝋之斧です!

前回、病気でぶっ倒れて緊急外来→入院と報告させて頂きましたが、症状も治り、特に後遺症もなく想定していたよりもずっと早く退院出来そうなので、ご報告させて頂きます。明日退院が決まりました。

四肢の炎症と高熱だけではイマイチ症状がなく(該当しそうな病気が多過ぎる)、検査は全身でした。胃カメラや内視鏡にCT、レントゲン、MRI、眼科、歯科、皮膚科、あとリハビリとかも……。いやあ、燈蝋之斧の全部が見られてしまいました(意味深)

あ、異常は特になかったです、ハイ。多分、一過性の感染症だろうとの事。一応、腸に炎症が見られましたが、多分関係ない模様。

私自身は馬鹿みたいに楽観的なので、入院中に春秋左氏伝やら論語、大学、三国志正史読めるやん!位なノリでしたが、周囲の人(家族、友人、会社の人)には大分心配を掛けてしまいました。普通は本人が一番落ち込むんだよ。毎日、快眠で毎食キッチリ平らげて、ドラクエ5やりながらハリボー食う病人は私位でしょう。

桃園の皆さんにも、ご心配をお掛けしてすみません! 予想外に早く大戦復帰できそうです。引退詐欺? 最長三カ月離れる? 誰がそんな嘘言ったんでしょうかね? 理解に苦しみますね(すっとぼけ)

まあ、体調は本調子ではないので仕事にはまだ復帰出来なそうなんですがね。大戦軽くやる程度には復帰出来そうかと。

……と、自分の現況を話したところで、本題に。

病気繋がりで、今日は華佗について解説してみます。ちょうど手元に魏書があるのでね。華佗は魏書に立伝されてます。ぶっちゃけ、漢所属より魏のがしっくりくる気する。

では、始めます。


・華佗(字:元化 生没年:?〜208年)
皆さんご存知、神医。ただ、華佗が本名でない事は意外と知られておらず。華はあってるけど、諱は不明。佗は先生みたいな尊称です。裴松之は字との関連から、華尃が本名ではないかと推察してます。


正史では結構記述もあり、華佗と患者のカルテみたいな感じで具体的な症状と対処法が記載されてます。結構症例があるので、医療従事者は読むと結構面白いかもしれません。

有名な患者は、陳登や李通の妻、あと曹操。陳登については彼が川魚を刺身で食べ、寄生虫に被害にあったエピソードが有名です。陳登は川魚の膾が好きで、それがため、肝臓ジストマという病気に陳登はかかりました。川魚を生で食うのは危険です。海の魚ですら、アニサキスとかいるのにね。

一応、初回は華佗により助かりました。が、再発した際には華佗が死んでいたため、助からず陳登は死にました。

孫策に勝った男も寄生虫には勝てなかったよ……。

曹操については、生来の偏頭痛を治すため華佗が診療していました。ま、完治しないまま、曹操は彼を殺したんですが。

曹操が華佗を殺害したのは、華佗が実家の妻が病と偽って帰郷したのを察知した事から。荀彧の助命嘆願も聞かずに、殺害しました。おかげで、後に病になった曹沖や晩年の自分を救えず。曹操も後年、後悔しました。

鶏肋はともかく、孔融とか華佗とか殺害するから曹操は悪役にされてる気します。

ちなみに彼の残した医学書である青嚢書は彼自身の手で焼失したため、伝わっておらず。獄卒が受け取り拒否したので、焼かれた感じです。演義だと獄卒が受け取り、その妻が燃やした扱いになってますね。まあ、焼失した事には変わりはありません。

華佗自身が作った麻沸散が伝達されなかったのは、東洋医学の損失と言って良いでしょう。麻沸散とは、要は全身麻酔。華佗はこれを使って、鍼や灸の通じない相手には開腹手術とかやってました。文献から見るに、古来始めての麻酔手術だそうです。

ただ、まあ華佗関連が全部伝達しなかったかというとそうではなく、お屠蘇や紫蘇みたいに民間で伝来されたものもあります。刺身に大葉付けるのは、大元を正せば華佗が効能を発見したからですね。

ちなみに、史書を見るに華佗は結構ドライに余命宣告とかしてます。あと、3日で泣きながら死ぬとか舌出して死ぬよ、とかね。神医というか、もはや占い師の領域。

あと非常に悲しいのは、曹操が華佗を処刑したばかりに、病気が再発した華佗の元患者が救われずに死んだケースが多々ある事。曹操が華佗殺したばかりに、巻き添えくらう人多過ぎますね……。

そこらの仙人と同じノリで処刑しないでよね!

あ、演義では孫策や関羽も診療してますが、これは普通に創作です。孫策はまだしも関羽の時は華佗死んでるしね。演義だと219年没になってるから、相当延命されてます。アレ? 演義で曹沖死んでるのは何故だ? 

華佗について詳しく知りたい方は、蒼天航路を読むのが良いでしょう。アレはかなり史実に近いです。患者もほぼ正史から取ってます。個人的に90%くらいは史実かな、と。


……と、それなりの文量になったところで終了。

華佗については、私自身は特に好きでも嫌いでもないです。カテゴライズするなら、二宮金次郎とか松尾芭蕉みたいな積極的に好き嫌いの感情を持たない偉人グループに、華佗は属してます。あ、私個人の話なんで流して下さい。


それにしても、明日退院かぁ……。二週間近く入院してたのね、私。つまり、二週間近く張春華さん放置してたわけかぁ……。まあ、うん……忘れよう。

とりあえず、体調良ければ日曜にでも大戦行くかな。多分、達人は全部なくなってるよね。また、再建するか。

あ、そういや張春華大戦の件ぶん投げたままでした。これも企画しないと……。

まあ、ぼちぼち頑張らせて頂きます。

では、失礼!
作成日時:2019/08/16 18:46
コメント( 21 )
21件のコメントを全て表示する
燈蝋之斧
燈蝋之斧
2019年8月17日 20時16分

>>三国志大戦桃園さん
無事、本日退院致しました!
ご心配をお掛けし、申し訳ありません!
復帰させて頂きますので、今後ともよろしくお願い致します!

楊狐
楊狐
2019年8月18日 9時41分

良かったぁ。それが投稿読んでの最初の感想です
なんか重い病気な感じだったので、長期の入院て書かれていた時は焦らず治ってほしいと思っていましたが、
軽くで済んだというのは本当に良かったです
退院おめでとうございます

燈蝋之斧
燈蝋之斧
2019年8月19日 10時25分

>>楊狐さん
ご心配をお掛けしました!
初期症状が大分重かったため、シビアな結果も覚悟していましたが、軽く済んで拍子抜けといった感じです。
ありがとうございました! 今後ともよろしくお願いします!

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