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史実解説ー演義武将についてー

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燈蝋之斧
燈蝋之斧
こんばんは! 燈蝋之斧です!

最近、やっとこさ龍が如く0をクリアしました。いやぁ、カーチェイスが1番苦労しました。渋澤や老鬼より難しいやん。まあ、無印も錦山よりカーチェイスのが難しかったけど。これで1、2、0はクリアしたし、次は3やりますかね。

あ、三生内容確認しましたが、やっぱり氷華張春華さん下方来ましたね。まあ、覚悟してたし、魏張春華さん使う方面で逃げるので良いですが。魅力と士気上昇下方は若干手痛いですけども……。

とまあ、前置きはこれくらいにして、本題に。

今日は、演義だけに登場する武将について解説します。うん? 演義武将なら現実に存在してないから、史実解説というタイトルはおかしい? 気にするな!(魔王様)

内容としては今回は比較的、初心者向けです。前回が董卓を通して貨幣経済について語るという、お勉強要素強めなものだったので今回は軽めにしようかと。

でも、桃園の皆さんは割とニッチな内容の方が乗ってくれるという印象。大なり小なり三国志知識ある方が多いからでしょうかね?

あ、ちなみに三国志正史にはいるけど、演義にはいない武将というのもいます。数例上げると、賀斉、陳到、袁渙、田豫とか。山越関連や、劉備と昔関わりあったけど諸事情で他勢力行った人が省かれてる感あります。

袁渙については、私ファンなので何処かで解説したいけど、需要あるかなー?

一部、特殊な事例も解説してみますので、お暇なら見ていって下さい。今回は列伝形式ではなく、有名所を雑多な括りで書いてみます。

では始めます!


・孟獲以外の南蛮勢
流石に皆知ってると思いますが、孟獲以外の南蛮勢は正史にはいません。ごっちゃんとか居たら、クリーチャーだしね。鱗生えて2m超えた人間とか、バイオの世界でしょ。

あ、南蛮勢かやや曖昧な扱いになりやすい雍闓とか高定はちゃんと実在してますよ。

あとはまあ、孟獲にも妻いただろうから祝融じゃないけど夫人くらいは居たかも。娘もいたかもしれません。

南蛮関連は演義作者の羅漢中が大分創作したので、基本的に羅漢中のオリキャラ(演義武将)がメインです。七縦七禽はあったらしいですがね。つまり、かあちゃんは幻想。捕まる張嶷も幻想。

そろそろ無双で孟獲がラスボス羅漢中に挑む、とかやってくれないかな。創造主との対決とか熱くないです?


・虎牢関の戦いで呂布にやられた人達
そもそも、虎牢関の戦い以前に反董卓連合関連が割と脚色入ってます。劉備三兄弟は反董卓連合にまず入ってないですからね、史実では。あ、でも華雄は一応実在です。猛将かは不明。名前だけだし。というか、胡軫の部下だからね、正史だと。

だから、呂布にやられた人たち、武安国や潘鳳、兪渉とかは居ない。片腕切られた可哀想な武安国はいないんだ。良かったね!

存在そのものもいないですがね。

虎牢関の戦い関連は、結構創作入ってるので実在じゃない武将は多いですね。


・黄巾族の一部の人
黄巾関連は基本的には実在武将が多いですが、一部演義武将がいます。具体的には、程遠志や鄧茂、便器、厳政、周倉、裴元紹とか。劉辟や何儀、派才とかはギリ怪しそうに見えて普通に実在するという。

まあ、大体は関羽や張飛のかませ犬として創作された人が多いです、黄巾の演義武将は。名有りの武将倒した方が盛り上がるという羅漢中の心意気ですね。

あ、ちなみに廖化は正史では黄巾族ではありません。仮に彼が黄巾出身とすると、戦場に80年以上立ち続けた事になります。え? 90代まで生きた呂岱いるから平気? 流石に無理だ。


・韓徳一家
横山三国志において、テンポ良く息子×4と自身を趙雲に打ち倒された事から、一部に人気の韓徳達は演義武将です。

コレはまあわかりやすいですね。

というか、彼が実在すると愛する夫と息子4人を趙雲に皆殺しされた可哀想な未亡人が生まれる事実。冷静に考えると、ありえんつらみが深い。流石にそれはなしんこ、なしなしですぞ?(唐突なヲタク語)


……とまあ、演義にだけ出る武将を解説した所で、次は特殊事例を。三国志演義にはいて、三国志正史にはいないが、実在の可能性が高い人を上げてみます。


・左慈

……え? コイツ、ホントにいたの? と思う方多そうな気がしますが、彼は実在の可能性が高いです。


後漢書に左慈の名前が有りますからね。後漢書は中国二十四史の一つで、正史扱いなので正史です。三国志正史には名前はありませんがね。

記載の内容も、方術を使って曹操をからかったというもの。演義とは内容が多少異なりますが、基本は同じ感じ。

正史になんで載るんだ……。

まあ、正史=正しい訳ではないですがね。一次資料の選択ミスると、信憑性は落ちますから。晋書とか正史でも微妙に怪しいしね。

ただ、左慈については複数資料に名前が有りますし、内容はともかく実在はしたと考えて良いかと思います。ちなみに、次の人もそんな感じ。


・于吉

あ、コイツも居たのか……という感想が聞こえそうですが、彼も実在の可能性がある。


三国志正史本文には名前がないものの、一次資料の江表伝や捜神記他資料に名前が有りますからね。捜神記はオカルト高めでそんな信用出来ないんですが、一応他複数資料に名前があるので実在はしてそうなんですよね。

内容は大体演義と同じ。孫策に殺された道士ってのが大体の共通見解。ただ、資料間の内容に矛盾が生じている。裴松之もここら辺突っ込んでます。

羅漢中はこれら複数の資料を元に、孫策が于吉に呪い殺されたストーリーを作ったようです。だから、内容が似るのは当たり前ですね。


とまあ、こんな感じです。意外な事に、仙人系は実在率高めなんです。馬超の乱で氷の城作った夢梅老人も実在しますからね。曹操配下の婁圭として。正史だと処刑されました。

総括すると、大体こんなでしょうか。


・有名武将のかませは大体演義武将

・南蛮、あと関羽千里行は基本演義武将メイン
 (蔡陽は何故か史実武将)

・仙人系は割と実在可能性高い



私個人としては、演義武将も含めた上で三国志だと思うのでその存在については肯定的に見ています。史実解説とかしてるから、アンチ演義みたいに見られそうですが、別にそんな事はありません。

ただ、正史にだけ登場する武将の世間的な知名度が低いのは残念かなと思います。まあ、最近は三国志界隈も結構深掘りしてる所多いので、改善されつつあるとは思いますが。三国志大戦も結構、正史武将出てきてますしね。あとは、袁渙と劉セン、劉磐、丁斐、金キ、侯音、趨靖、許靖、韓浩、尹黙、宗預、孟光辺りが出てくれれば良いかなー。

半分出たら凄いくらい、欲張ったぞコイツ!

では、以上。

長文、失礼しました!
作成日時:2019/06/29 21:49
コメント( 16 )
16件のコメントを全て表示する
燈蝋之斧
燈蝋之斧
2019年7月1日 23時21分

>>関汐さん
はじめまして!
つまり、桃園の方は変態だった……?
残念ながら趙子貞が爆乳くらいしか、史実でその手の資料はないですね。

yunatogirls
yunatogirls
2019年7月3日 0時12分

 あまり聞かない武将が多いんですね。
 賀斉は大戦3でやたらと固くなっていましたねえ。4では未登場ですかね。
 陳到ってホントにいたんだ。なんか義勇ロードで玄徳の周りを神出鬼没で行動していますね。なんか関羽の最後あたりにもいたし。何をしていたんでしょうね。
 袁渙、全く知らないw 袁家なら面白そうではあります。
 田豫 大戦3からちょいちょい顔を出していますね。母を世話するために玄徳から離れて魏に仕官する、どっかで聞いた事あるなあw

>意外な事に、仙人系は実在率高めなんです。
 なんじゃそりゃw あ、でも待てよ。そもそも当時は占いこそ正義みたいな価値観でしたよね。じゃあ仙人系も正義みたいな感じで実在した事になったのかもしれませんね。
>馬超の乱で氷の城作った夢梅老人も実在しますからね。曹操配下の婁圭として。正史だと処刑されました。
 あれ、いい知恵を授けてくれたのに。なんで処刑…。

>七縦七禽はあったらしいですがね。
 あったんだ。そこまで南蛮平定やるとは孔明お疲れ。
>つまり、かあちゃんは幻想。捕まる張嶷も幻想。
 まあね、苗字がそもそも違いますからねw 祝融は火の神の化身とかで他媒体にも登場しましたっけね?

燈蝋之斧
燈蝋之斧
2019年7月4日 9時0分

>>yunatogirlsさん
正史武将は入り所があまりないから、知らないってパターン多目ですね。
賀斉はいますよ、今も! 移動不可の号令で!
陳到はそれなりに古参で実力は趙雲に負けず劣らずの扱いですね。詳細は不明ですが。
袁渙は汝南袁氏ではないっぽいです。袁紹とかとは別かも。
田豫は劉備離脱組ですね。

仙人は当時の世界観考えればまあ。道士や方術師扱いになりますが。やった事は胡散臭いですが笑
婁圭は曹氏批判やらかして処刑ですね。

それだけ捕まえるまで、変心しなかった大王ヤバイ笑
祝融はその通りです。中国の火の神です。他媒体にもありますね。ちなみに江戸時代の日本は、火事を祝融と呼ぶくらい身近だったらしいです。

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