こんばんは!燈蝋之斧です!
先日、小さな屋内用ラジコンヘリを購入し、家で飛ばして見た所、飼い猫に見つかり瞬く間に彼女の玩具になりました。空飛ぶ物体が珍しいのか、遊び終わっても私の部屋にカチコミ掛けてくるのが微笑ましくも怖いです。
そういや、野良時代にあなたは空を飛んでいる蝶々食べてたわね。空に憧れてるのでしょうか。
と、それはさておき、本題を!
今日は、自分の体験した三国志大戦以外の三国志の書籍やらゲーム等を紹介したい、と思います!
三国志大戦を通じて、三国志関連の他媒体を体験したいという方は、見て頂ければなーと思います!
では、始めます!
①横山三国志(媒体:漫画 スタンス:演義 難易度:★)
最早、紹介不要と思いますが一応紹介。鉄人28号やバビル2世で有名な横山光輝氏の漫画です。三国志入門に最適と勧めやすい漫画ですね。正直、これさえ読んでおけば三国志について語れるかと思います。
まあ、ここから先が深く、楽しいんですが。
ただ、この横山三国志は60巻もあるので完読するのは、それなりに時間もコストも掛かります。ジョジョ1部から5部中盤までくらいと言えば、その長さがわかる事でしょう。
そして、60巻有っても、官渡の戦いが省略されてるのと、諸葛亮死後がダイジェストです。だから、末期三国志武将好きと袁紹スキーの方々には若干勧めづらい。
あと、横山三国志は吉川英治の三国志(演義)を元にしているので、当たり前ですが演義ベースです。だから、史実とは異なります。
個人的には、横山三国志を最初に読んで他に派生していくのが良いかなーと考えています。史実研究に行くのか、エンタメ方面に行くのか、小説方向に行くのか等。
まあ、そこで史実研究に行くと沼に嵌るんですが。
②三国志 ポプラ社(媒体:書籍 スタンス:演義 難易度:★)
簡単に言うと、児童文学向け三国志。自分が最初に読んだ三国志もの。
でも、児童文学と侮るなかれ。官職解説の注や付録の地図等かなり初心者に親切な出来です。しかも、定価1300円×5巻で黄巾〜蜀滅亡まで読める優れもの(流石に、諸葛亮死後はあんま書かれてないですが)。官渡の戦いもちゃんと進軍図付きで載ってる!
ルビ完備・挿絵有りと細かいところもカバー。子供向けだから読みやすいと、コスパも良いです。ぶっちゃけ、三国志演義RTAするなら無双と並べるコンパクトさです。
ただ、問題もあります。演義ベースだから、魏と呉は悪役気味。もっと分かりやすく言うと、曹操と孫権が劉備と敵対する巻から極悪人顔に変わります。
キッズに分かりやすいよう、露骨に下げていくスタイル。
孫権は3巻(赤壁辺り)では普通ですが、4巻(関羽の死)から天パ気味の目付き悪い太ったブサメンになります。曹操は2巻(呂布討伐後)の時点でもう目付き悪いです。逆に一応、劉備の味方だった袁紹や顔良、文醜は割と良い顔してます。あと、関羽の友達の張遼とかは普通にイケメン。あと、孫策はネズミ男。
呉になんか恨みでもあるのか……。
まあ、蜀ファンの方にはオススメです。子供向け、魏呉の扱い悪いのに耐えられる人は読んでみてはいかがでしょう?
③僕たちの好きな三国志 宝島社
(媒体:ムック本 スタンス:正史寄り 難易度:★★★)
色々と種類がある三国志解説&エンタメ総合シリーズ。マイナー気味だけど、正史の記述も元にしており、比較的手軽に正史を知れる。晋についても解説がある貴重な本。三国志人物の正史記述や、マイナー武将談義に三国志レトロゲーの話、兵法や組織論で三国志を語ってくれたりもする。多分、編集した人は心からの三国志好き。
ただ、難易度については少し高め。というのも、戦争編の内容が兵法や組織論多めでミリタリーチックな所がある。孫子に始まり、ドクトリンやら、ラインアンドスタッフ論、兵站、クラウゼウィッツの戦争論と知らん人には知らん内容が普通に出てくるため。銀河英雄伝説とか田中芳樹小説好きな人には向いていると思う。私的にはかなり好き。
問題点は、この本が15年以上前のものという事。今でも手に入るかは不明。でも、見つけたら買って損はなし。正史入門として活用するのが良し!
④蒼天航路(媒体:漫画 スタンス:正史 難易度:★★)
これも説明不要かと思ったけど、一応紹介。正史をベースにした王欣太氏の曹操主人公漫画。正史ベースだけど、オリジナル要素もあるため完全に史実ではない。あと、曹操の死までだから、厳密に言うと三国時代前で漫画は終わる。
全36巻。横山三国志よりは短い。が、三国志入門にはオススメしない。夷陵の戦い以降がないのと、内容がやや難しいため。儒教と曹操の対立やら、正史ベースで作られたオリジナル話は多少正史齧ってから読んだ方が個人的にはしっくりくるし、楽しいと思う。まあ、雰囲気だけで読んでも面白い漫画ではある。袁紹や劉表、公孫瓚といった群雄達の本質がよく描けてると私は思う。劉備や孫権も魅力的だし。え? 諸葛亮? あ、アレはアレでまあ……。
私的には、多少三国志詳しくなってから読むと倍楽しめる漫画かと思います。
⑤三国志 Koei
(媒体:ゲーム スタンス:演義寄り 難易度:★★〜★★★★)
三国無双は今更解説しなくても、皆知ってそうなので割愛。歴史系戦略SLGの古参シリーズがこの三国志です。流れとして三国志を掴むなら、結構オススメです。最近は、演義と正史で武将列伝も分けてくれてるので、暇な時に眺めても楽しいかと。
難易度がしっかり決められてないのは、戦略SLGに慣れてる人かどうかで大分話がかわるため。ギレンの野望とか、シビライゼーションやってる人なら難易度★位な気もする。
問題点は、時間がかなり掛かる事。ぶっちゃけ、嵌るとやめ時がわからなくなります。私はこのゲームを一昼夜ぶっ続けでやった事があります。
ちなみに、このシリーズは、今まで13作あります。あ、PK除いて。続きモノではありますが、全作システムが違うため、新しい方が一概に一番良いわけではありません。評価が良いのもあれば微妙なのもアリ。
世間的には、三国志5、三国志9、三国志13が評価高めです。
私は6〜9、12〜13までやりましたがコレには同意。
シンプルに面白い5、単純に戦略ゲーとして数十万の兵で一枚マップで戦える9、個人武将プレイで三国志ロールプレイできる13という印象ですね。
あ、買うなら必ずPK付きにして下さいね! 有ると無いとで、相当違うので!
※PK:パワーアップキットの略。簡単に言うと、オリジナルに対する後出し拡張キットみたいなもの。オリジナルにPK当てて、バージョンアップとか出来る。購入する時期によっては最初からPK付いてたりもする。有ると無いとで、武将はおろかシステムが違ったりもする。バグ削除もあるので、基本的にPKは付けた方が良い。コンシューマ版は基本、PCから移植するので最初からPK付きである事が多い。PCはオリジナルの後にPK出るので、それぞれ単体で買うことも出来る。
⑥正史 三国志 ちくま学芸文庫
(媒体:史書訳 スタンス:正史 難易度:★★★★★)
恐らく、日本人の三国志オタクにとってのラスボス的存在。私もまだ全部読んでないし。多分、これより本格的に三国志勉強するとなると、中国行って自分で訳を起こさないといけなくなる。
当たり前だけど、ここから三国志を学ぶのは辞めた方が良いでしょう。ゲーム初心者がフロムゲーに挑む様なモノです。管理局強行偵察みたいになりますよ?
というのも、人物毎に伝がある関係上、全体を掴みにくいんですね。しかも、人物毎の伝で矛盾もある。だから、ある程度知識がないとつまらないし、訳わからなくなる。
陳寿が書いて、裴松之が注を付けたものが一般的に正史扱いされてます。簡単に言うと、陳寿が書いた史書に裴松之が色んな異説を載せた上で、自分の意見を述べたのがこの正史です。つまり、逆張りすると異説に惑わされる。
魏略の蜀記述とか、江表伝の蜀記述とか。
だから、最初に正史から入るのは辞めた方が良いです。いないとは思いますが、念のため。
ただ、ある程度知識がついた方はドンドン挑むが吉。人物毎の伝なので、好きな武将の伝読むだけならかなり短時間で済みますからね! 蜀や呉は記述少ないので、サクサク読めますよ!
問題点は難易度と、本が高い事。全部揃えると、一万円は余裕で越えます。まあ、好きな武将の伝載ってる巻だけ買えば良いのですが。
誰か正史買って、史実解説してくれないかなー?
……と、三国志関連のオススメ紹介でした!
長くなって、スミマセン! これでも、実は結構抑え目です。
本当は、無双や恋姫とかライトな内容も紹介したかったのですが、流石に長過ぎるので。
また機会があれば、紹介してみます!
では、失礼!
恋姫は別の意味でディープな部類なんじゃないかと…
koei三国志の「PK」って、知らない人からすると ? な物だと思うので、ちょっと解説入れた方がいいかもしれません。PC版とコンシューマー版でも違いますしね。
個人的には北方三国志も好きなんですが、あれを自身の三国志観のベースにしてしまうとちょっと難なので、既にある程度嗜んでる方におすすめしたいですね。
私の知っている中で究極の爆弾に「Ryubi」っていう漫画があったんですけどね…
>>指鹿為馬はよさん
R18的な意味ではディープですね。
ああ、やってない人だとPKではわかりにくいですね。ちょいと加筆します。ありがとうございます!
北方三国志は読んでみたいと思ってはいたものの、手が出ないままズルズルと来ました。癖があるとは聞いてましたけど。
それは覇LORDとかと同じ方向性で、三国志初心者がみたら混乱するタイプでは……?
個人的なおすすめ度として
吉川英治三国志 ☆☆☆☆☆(基本)
北方三国志 ☆☆☆(戦闘描写が濃い、呂布の美化)
宮城谷三国志 ☆☆☆(史実ベース、淡々と進む、党錮の禁から晋が出来るまで)
柴錬三国志 ☆☆(講談調、演義ベース)
秘本三国志 ☆☆☆(劉備と曹操の利害関係)
それからの三国志 ☆☆☆(諸葛亮没後から呉の滅亡まで)
大アレ国志 ☆☆(ギャグマンガ、史実演義ゲームネタ)
個人的ですよ( ・∀・)
三國志11、12…(小声)
デモンズと無印ダクソは初心者ゲーマーにも優しいし、実質正史も初心者向け(曲解)
なお最新作は
宝島社が新宝島に見えてもうだめ
紹介した作品がそれぞれ丁寧に丁寧に丁寧に解説されていてよきですな(ノ´∀`*)
>>新人魔術師さん
私より全然詳しいじゃないですかー!
実は自分、あんまり三国志関連の小説は読んでないんですよね。漫画はちょいちょい読みはするのですが。
北方三国志は読んでみたいとは思ってます(^-^)
>>マーマイト名護さん
11と12を人に勧めるのは流石に……。
正史が初心者向けとか、陳寿ですら言わなそう。
SEK○ROは星をみる人みたいに、クリアするのがやり込みなゲームなだけだから(震え声)
>>おかか容疑者さん
このまま連れてかれそうな間違いをしてますね笑
比較的、思い入れのある作品でございますので(^^)
ずいぶん前に読んだので内容を忘れちゃったけど思いついたおススメをいくつか
・学研の歴史群像シリーズ『三国志』上下巻
・『曹操残夢 魏の曹一族』陳舜臣
・『三国志 きらめく群像』高島俊男
・『中国的レトリックの伝統』(「曹操考」という考察が載ってたような記憶がある。違ってたらごめんなさい)『「三国志」を読む』井波律子
・『仲達』塚本靑史
(順不同、敬称略)
あと、岩波書店の中国詩人選集「曹植」の解説が、曹丕ひいき入ってて、ちょっと面白かったり。
>>めがねたぬきさん
結構、色々と読まれてますね! 大分、魏関連にお詳しそうなチョイスに見えます。
曹丕の漢詩は私好きなので、最後の本が気になります! 時間ある時に読んでみたいですね!
光栄三国志は無印に手を出さない!
常識ですね。(それで良いのかメーカーに文句良いたいが)
ニコ動で三国志Ⅸのプレイ動画が人気ありましたねぇ。
ニートに阿斗に陶濬にもっこもこ
やはり、横光→蒼天の流れでしょうか?
袁家(袁紹+3兄弟)が良い味出してるんですよね。お家騒動が普通に面白かった。
曹真様が好きになったキッカケの作品が思い出せん…
>>春涼さん
PK付き以外信用出来ませんからねぇ……。
三国志Ⅸは大軍対決が出来て画面映えするので、動画勢にも人気でしたね。阿斗ちゃんは普通に面白かったので、完走した思い出。
大体はそれで良いと思いますね。個人的には、横光読んでから蒼天読みつつ、三国志解説本とか読むのが良さそうかと。
袁家はキャラ立ってましたね。常識的だけど空気読めない袁譚が好きでした笑
とりあえず、王双が死んで曹真が倒れた漫画ではなさそうですね。