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初めての茶番

by
Zero
Zero
私は茶番を見ると、

「茶番だぁぁぁぁぁーっ!!!‼︎」

と、どしゃ降りの雨の中、激ギレすることが多かったのですが、

マンガ『ちはやふる』で胸に刺さった、

「産みの苦しみを知りなさい。」

という言葉を受け、茶番というものを一度自分でも書いてみようと思いました😊

とても難しかったです😇あらためて十五さんスゲーな、と思いました。(十五さんの書くカマンちゃんがすっげーカマンちゃんなんですよ😆)


見苦しいかもしれませんが、お暇な方は数分間、お付き合い頂けましたら幸いです🍀
(ちなみにユーモアも萌えもエロもないです😅茶番向いてねえ😅て言うかこれ茶番?そしてクソ長いです。クソがぁぁー‼︎あ、最後のメッセージだけは茶番じゃなく本心です。)







楊修「なんだろう…?この場所は…?」

地面も天井もない薄い暗闇を、ゆっくり、ゆっくりと沈んでいくような感覚。
近くに人の気配、そしていつか何処かで嗅いだような香り、、、。

??「おや、気が付いたかい。」
楊修「あなたは……曹植様!」   
曹植「久しぶりだね、楊修。」

楊修「ここは…?」
曹植「どうやらここは解任された武将の一時保管所、僕らの時代で言うと、職を解かれ流刑と決まった者を集めた屋敷、…あるいは処刑を待つ罪人の牢屋、かな。」
楊修「処刑……。」
曹植「うん。今から28日の間に誰からも登用されなかった場合、我々は跡形もなく消え、透明になる。」

曹植「思い出したかい?」
楊修「はい、ここは我らの生きた時代の遠い未来。私はある君主様の元へ登用し、そして……。」
曹植「そのまま一度も戦場に出る事もなく解任された、か。私も一緒さ。レアリティの低い低コストに用は無いのだろう。程昱殿や李典殿は流石だが。」

曹植「父上は相変わらずだな~。兄上も流石だ。お、陳琳殿もかなり活躍されてる様子。」
楊修「一番多くの戦場を駆けているのが龐徳殿と言うのが、何でしょう、何か救われるような気が致しますね。」
曹植「そうだね。分かるよ。」

久々に出会った曹植様と、色々な話をした。この世界の話も。
魏の1コスは反計持ちと妨害持ちとダメ計持ちと楽進殿が強過ぎるのと、兵種的にもまず騎馬、次に槍が優先されるので、それを持たない1コス弓には中々お呼びがかからないよね、など。

そうして27日が過ぎた。我々のいた空間には、私と曹植様を含めて10名の武将がいた。中には懐かしい顔もあったが、一人また一人と登用先が決まり、残されたのは私達だけだった。

曹植「終わりの時間が近付いてきたね。」
楊修「…今回こそは最後までお側におります。」
曹植「君はやはり優しいな。生前は私の為に、色々と済まなかった。」

曹植「おや、誰かから呼ばれている?まさか!私は戦場では役に立たんと言うのに。楊修、済まない、私は行かねばならない。」
楊修「良かったです。本当に。」
曹植「私はまた、君を見殺しに」
楊修「私の事はお気になさらず。曹植様なら必ずやお父上や曹丕様にも負けない活躍をされると信じております!」
曹植「……では私の計略時間と範囲を把握していない連中に、せいぜい一泡吹かせてやるとしよう。さらばだ!楊修、我が友よ!」
 




そうして私は一人になった。





一人になると、どうしても考えてしまう。

鶏肋……。

察しても指示は待つべきだった。

或いは確認は取るべきだった。

いや、あれは物語の話か?
あの時、実際の私はどうしたのだったか。
もうはっきりとは思い出せない。
何故わたしは、死ななければならなかったのだろう……。

この世界でこの身に与えられた役割を知った時、やはり、と思った。

騎馬が主力となる魏軍にあって、転身という計略。
速度においてどの兵種にも勝る騎馬が、転身をする必要などあるのだろうか?
同じ帰るのであれば、攻めにも使える曹純殿の刹那神速の方が良いのでないか?
いや、騎馬ではなく槍や弓を生存させる為だとしたらどうだろう?たとえば曹丕様のような長時間の号令など。
……その場合でも文聘殿の増援や郭嘉殿や何晏殿の方がきっと輝くのだろう。

わたしには、自身が撤退するというデメリットがある。
1コストという軽い身ではあるが、守勢に回る際に一部隊が撤退するというのは、実はそこまで軽い事ではない。

もしかしたら、この私にしか出来ない戦術というのがあるのかもしれない。
でも、
いったい誰が、こんな自分を使ってくれると言うのか。


巨大なすりこぎのような音が、徐々に近付いてくる。


折角この世界に生まれたのだから、せめて一回だけでも戦場に立ちたかった。鳴き声を響き渡らせたかった。

しかし、それは叶わない。

このまま、誰の役にも立たず、すり潰されて、消えて行くのだ。



…………………………………………………いやだ。

いやだ、私は、まだ! 

いやだ!消えたくない!私はまだ、何も!何も!



光が見える、さっきまでなかったはずの小さな光、あれは何だ、あれに向かって!

羽ばたけ!!



声だ、声が聞こえる…、

??「……相棒を……」

??「……相棒候補を……」

??「……このトリに……」


○○「いやお前ホンマ考え直せって。」
??「でも、俺は決めたんだ。これから彼と共にこの世界を歩んで行くと。」


そうして私は光に包まれた。

あたたかい空間、目の前には一人の。


楊修「あぁ、この人が私を呼んでくれたのか…。こんな私を……。

ならば、精一杯!世の中のにぶい連中を、仰天させてやろう!」


コォーッ⤵︎ケェーッ⤴︎




紅蓮さん、昇格おめでとうございます‼︎


 
更新日時:2018/06/21 18:56
(作成日時:2018/06/21 18:56)
コメント( 26 )
26件のコメントを全て表示する
Zero
Zero
2018年6月23日 0時12分

>こうそんふさん
ありがとうございます‼︎
見かけるカードが割と似通う中で、日の目の当たっていないカードの使い方を見付けて活躍させている方は、素晴らしいと思います😆

しろからす
しろからす
2018年6月23日 2時2分

僭越ながら、紅蓮さんの代わりにいいね増やしておきました。

Zero
Zero
2018年6月23日 2時6分

>しろからすさん
すげー😆また分身してる‼︎
ありがとうございます🎶🎶

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