どうも、王桃盗賊団の者です🍑
また今日も
史実のお話です🤓
さて皆さん、
夷陵の戦いの主人公というと誰を思い浮かべますか?
まぁ大抵の人は
陸遜と答えるかと思います
では
赤壁の戦いの主人公となると、今度は誰を思い浮かべますか?
これは
諸葛亮、または
周瑜のどちらかでしょう
更に更に、
黄巾の乱の主人公は誰になるでしょうか?
これは
皇甫嵩でほぼ一択かと思います
このように近代以前の戦争は
英雄の戦争とも言われ、1人の英傑が軍を勝利に導くというのが常でした⚔️
これは中華に限らず、例えばエドワード黒太子のイギリス軍、ジャンヌ・ダルクのフランス軍、アレクサンドロス大王のマケドニア軍など、世界史全体で言える事です
では、三国志の『世の趨勢を決した戦』の中でも特に重要な
官渡の戦いにおいては、誰が主人公なのでしょうか?
大勝を果たした
曹操?
確かに彼が主人公のように思えますが、実は
この戦いだけに限れば、曹操以上に重要な役割を果たした『裏主人公』がいます
それは
許攸です
三国志大戦では⬆こんな見た目の
許攸ですが、実は彼の視点に立つ事で、官渡の戦いはとても理解しやすくなります
そもそも官渡の戦いは、圧倒的に
袁紹有利な状況で備えが進みました
先んじて発生した白馬の戦いで顔良・文醜を失っていたとはいえ、袁紹軍の総戦力は
30万以上を維持しています🏇
対する曹操軍は僅か
4万で、兵糧も殆ど無いような状態で陣を敷いていました☠️
そんな中で袁紹軍の許攸は
意外にも冷静に曹操軍を観察し、曹操が精鋭をほぼ全て官渡に集めている事、兵糧がほぼ尽きかけている事を見抜いた上で、許都(曹操の本拠地)攻撃を進言しています
許攸自身の傲慢な性格が災いし、この進言を受け入れられませんでした❌
しかしもしもこれを袁紹が受け入れていたら、曹操は為す術なく撤退し、更に献帝の身柄を奪われて丞相の地位を剥奪されていたでしょう
許攸の読みは
正しかったのです
結果として許攸は、袁紹の下では出世できないと判断し、
手薄な烏巣に袁紹軍の兵糧が蓄えられているという情報を手土産に曹操へと寝返りました😎
結果として許攸のもたらしたこの情報によって曹操は烏巣攻撃を決定、これが
決定打となり、最終的に曹操軍を勝利に導きます✨
このように、官渡の戦いは許攸の言動を見る事で大体の事情を察する事ができるのです👌
ただし許攸の傲慢ぶりは曹操軍参与後も変わらず、最終的には身を滅ぼしていますが…
それでも、この官渡の戦いだけに限って見れば、目立たないながらと決定打を生み出した許攸はまさに
裏主人公と言える人物なのではないでしょうか?
許攸の例のように、意外な人物の活躍で戦の勝敗が動いた例はいくつもあります🤔
先に述べた夷陵も単身戦線を維持し続けた
孫桓が裏主人公とも言える立場です
戦の詳細をじっくり見ていくと、こうした
隠れた英雄達の存在に気付く事もままあります
皆さんも是非、正史三国志を読み解いてみてくださいませ✨
というわけで、今回は以上‼️
縁の下の力持ち的な武将ですね♪
だから自分は、呉の徐盛が大好きなんですよ♪
>みいけんさん
徐盛はまさしく、対魏方面での堅守ぶりがいいですよね✨
彼と蒋欽のコンビがいなければ、濡須口の結果は真逆となっていたでしょう
三国志の文官は口が悪い、性格が悪いが意外と多いですな。
ただ、それぐらいの気概がないと上の方に登用されなかったりもするのかなと読んでいて思いました。
時代背景としても、それだけ自分の智謀に自信家の方が多かったのかもですな。
>楊狐さん
有能な文官は舌戦に強い…というのは割と現代にも通じる気がします(小声)
特に当時は、多少傲慢なぐらいでないと上には行けなかったのでしょう