本日もバレンタイン~ホワイトデー特別企画として
ストレージBOXのイラストと、そちらに登場する武将たちの裏話を公開します!
まずは今回ご紹介するイラストの概要書の文言をご紹介します。
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合肥の戦いのワンシーンのイメージ。
張遼が天高く飛び、甘寧がそれを迎え撃つシーン。
(Ver.1.0の張遼のような漫画っぽいタッチでいただければと思います。)
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このテキストを元に生まれたイラストが、こちらです!
(枠はストレージBOX用に開発チームで付け足したものです)
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数秒間気を失うほどのカッコ良さです。
概要書のシチュエーションからは少し変わっており、杉浦善夫さんいわく
「張遼が天高く飛び上がって攻撃したものの、甘寧にヒラリとかわされてしまい、
着地した背後からカウンター攻撃が飛んで来たのを察知して、
渾身の一撃を与える為に、パワーを拳に溜めて、薙刀を振りかざした瞬間」とのことです。
アメコミ的なヒーローVSヴィランのボスといった趣がありますね!
ということで、初めにご紹介する武将は張遼です!
◆カードイラスト裏話
以前にご紹介した張遼ですが、今回はまず衣装について掘り下げていきましょう。
五将軍は鳥のモチーフを衣装に組み込んでおり、第一弾の張遼は
翼を広げる鷲のデザインが鎧に盛り込まれています。
また「傷の少ない鎧と赤いマントを着用して、薙刀を所持」という文言も入っています。
傷の少ない鎧は、並の兵には捉えられない機動力の高さを。薙刀は親交のあった関羽の青龍偃月刀を意識した指定ですね。
この張遼は第五弾でも再登場を果たしましたが、杉浦善夫さんも構図に苦慮されたらしく
「結果的に第一弾と同じく、薙刀を体の後ろに持っていき見得を切るポーズが一番良い感じだった」ということで
電光石火のスピードで雷を呼び起こし、電撃と衝撃で背景の敵をたじろがせている構図になりました。
ちなみに奇才将器名「疾風迅雷」は、この電撃から着想を得て名付けられています。
手前に突き出した手に関しても、どんな表情にするか迷われたようで、
『覇気を放ち発光している』『発光する宝玉を持たせる』『矢などを指で止めている』『手から“気”が流れている』など
複数の案の中から現在の形に落ち着きました。
遼・来・波ァ!
◆ストレージBOXイラスト裏話
「張遼が天高く飛び~」という文言から、当初は縦長の構図で試行錯誤されていましたが、
横長の構図で落書きをしていたら、二人の顔がしっかり映る並びで筆が乗ってきたそうです。
元々は『交錯の直前』を描いて頂く狙いでしたが、この提案を受けて
『交錯の直後、そして次の一撃』を描いて頂くことに決まりました。
試行錯誤して頂いたおかげで、さらにシチュエーションに深みが増したのではないでしょうか!
イラスト下部には概要書に記載していた「天」をイメージさせる羽根と、魏軍の勢力色である赤色から火を連想させるエフェクトが入っており、
左手には第五弾のカードイラストで描かれていた雷のようなパワーが宿っています。
もはや張遼と言えばコレ! ……と言っても過言ではないかもしれません。
カードイラストや描き下ろしイラストでも常に笑みを浮かべている張遼ですが、今回の表情からは強敵と対峙する喜びのようなものが感じられますね。
きっと、自分の一撃を容易くかわした甘寧を同等の力量を持つ強敵と認めたのでしょう。
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続いて二人目、甘寧のご紹介!
◆カードイラスト裏話
第六弾の甘寧は
「頭もキレるが喧嘩っ早い、呉軍最強の漢(おとこ)。」というコンセプトです。
全体的なイメージとして「ドリフターズの「織田信長」のような、智勇兼備ながら危険な雰囲気をまとっているイメージ。」と概要書に書かれています。
杉浦善夫さんも「粗暴な感じを丁寧に描く」という目的で、じっくりとラフに時間をかけて作画してくださり、
『瓢箪や盃、祭事のような賑やかな背景』と
『戟や剣、鋭い眼光』という相反する属性の要素を一枚のイラストに盛り込んで頂きました。
顔まわりのアクセサリーも目立っていますが、これは「ヘビメタなバンド風」を意識されたとのことです。
この甘寧は、同じく第六弾の淩統とシチュエーションが対になっており
「酒宴の席で、獰猛な表情で戟を振るっている。剣舞を舞いつつ、敵(淩統)の命を狙っているシチュエーション。」と指定しています。
父の仇である甘寧を憎み、一直線に命を狙う淩統とは対照的に、
豪快で後悔を知らず、危険を好む性格である甘寧は、淩統から自身に向けられる殺意すらも楽しんでいるイメージです。
武錬の章勝利
「酒の肴にちょうどいい余興だったぜ。またな!」予備
「殺意ってのは、俺を酔わせる酒の一つだ」などなど
酒、喧嘩、余興! と、ならず者っぽさは強めですが、粋な言葉選びから頭の良さが伝わるように狙っています。
◆ストレージBOXイラスト裏話
元のカードイラストにもあった花びらや水の美しさと、甘寧の不敵な表情が印象的ですね。
一見粗野に見える甘寧ですが、戟の抱え方からはどことなく粋な雰囲気が感じられます。
作家さんいわく
「酒を飲みながら戦いを仕掛け、盃で攻撃をいなしていたところ、死角から盃を一刀両断して酒の飛沫をまとわせた一撃を繰り出す」というアクションのようです。
酒(水)には呉が得意とする水戦のイメージも込められているとのことで、
これは甘寧と張遼の一騎討ちであり、呉と魏の戦争(合肥の戦い)でもあるということが示されています。
合肥の戦いのワンシーンということで、両軍の将兵(呂蒙など)を描き入れる案もあったのですが、
甘寧と張遼の一騎討ちという迫力満点なシチュエーションを優先して、泣く泣くロマンに蓋をした一幕も……。
◆おまけ
魏伝や張遼伝、ミニ色紙の小話など、ストーリーを描かれる機会の多い張遼。
今回のストレージBOXにもミニ色紙の小話のような短めのシナリオが添えられていますが、
武や戦いというものに真っ直ぐな張遼らしい、硬派な文章になっています。
一方、第六弾の甘寧は登場から日が経っておらず義勇ロード等での出番も少ないため、
読み手がキャラクター性を感じられるように甘寧のセリフや動きが多めになっていたり
花びらと水の美しさに合わせて風流な表現を用いていたりします。
どちらから読んでも問題ない造りになっていますので、お持ちの方はもう一度お読みいただけますと担当者が喜びます。
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裏話は尽きませんが、今回はここまで!
張遼
「貴様、なぜ笑っている」
甘寧
「決まってるだろ? 嬉しいのさ。
味わい慣れた濁り酒もいいが、極上の甘露とは滅多に出会えねえからな」
張遼
「ふ……味わおうとすれば、酔いが回る前に首が飛ぶぞ」
甘寧
「ちっ、つまらんな。一差し舞うくらい付き合えよ」
張遼
「悪いが、刺すよりも斬るほうが得意でな。
それでも興じたければ、この刃で受け取ってもらおうか!」
甘寧
「はははっ! 元よりそのつもりだ!
さあ寄越せ、そして味わわせろ――」
「俺の武を!」「貴様の殺意を!」
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バレンタイン~ホワイトデー期間の特別企画としての記事投稿は、ひとまず今回で一区切りです。
今年も「#三国志大戦バレンタイン2022」のハッシュタグなどで盛り上げてくださった皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。
……などと堅苦しい締めくくりに入っていますが、もしかするとひょんなタイミングで投稿が再開するかもしれませんよ。
では、またの機会がありましたらお会いいたしましょう!