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漫画の話#4 この世界は不完全すぎる

by
楊狐
楊狐
今年一年間。

毎月恒例となりました自分企画。漫画紹介はじまりました。

今月は「SEGA」「三国志」「ゲーム」の中から「ゲーム」にスポットを当てよう
と思います。







この世界は不完全すぎる
漫画:左藤真通
出版社:講談社
レーベル:モーニングKC

あらすじ
極秘に組織された調査隊「王の探求者」(キングス・シーカー)の一員である主人公・ハガ。
この世のあらゆる事象を調べ、世界を旅する探究者は村人からも尊敬されていた
任務の一環でドラゴンの襲撃から村を守ることに成功するハガ。
成り行きで助けた少女・ニコラと世界を探検することになるが、ハガの真の目的は冒険ではなく…。



コミックDAYSより
(漫画アプリおよびウェブコミック配信サイト






冒頭の紹介だけ書くとファンタジー系漫画のようですが、ジャンルとしてはゲー
ム世界へのダイブ系
作品となります。

以前にも家ゲーの話で書いた話題ですが、何かしらの機材をつけて仮想空間で
あるゲームの世界へとダイブする。
プレイヤーとしてゲームの世界を楽しむはずがゲームの中に閉じ込められて、命
がけのゲームプレイ、クリアを目指すデスゲームというのがジャンルとして今日
まで手を変え品を変え、いろいろとありました。今作もその系統なのですが……。
この作品。閉じ込められるのはゲームを楽しむ側であるゲームプレイヤーではな
ゲームを作る側。
そう、デバッカーが閉じ込められます。
しかも自分たちが作っている最中のゲーム世界に閉じ込められるというお話。

この系統の最初期の頃は明確に物語の首謀者=ボスがいて、この首謀者を倒して
現実世界へと戻って大団円というパターンが多く見られました。
というか愉快犯として冒頭に出てきてデスゲームを始めますというわかりやすい
目的がありました。
それが徐々になぜゲームの中へ閉じ込められたのか?という原因探求の方へ方向
が変わっていった気がします。

この作品もゲーム世界へ閉じ込められた原因探求が目的。ただし、大半のデバッ
カーたちの行動は違いました。
閉じ込められたこの世界で生きていこうと享楽的な行動をとる者が現れます。

作中に出てくるデバッカー専用のアイテムがあるのですが、このアイテムを使う
とデバックモードで無敵状態。
制約のない行動をとることができます。そのアイテムを使ってやりたい放題。
考え方の違いからハガと敵対する者もあらわれます。

そんな中でアイテムを使わず地道にバグ検証をしつつ、原因探求を進めるハガ。
ちなみにこのアイテムはバグの報告用の機材でもあるのでゲーム内のバグ報告を
すると、バグが治ることからゲーム内の状態は外部には伝わっているはずだと思
います。

デバッカーがログアウトできないという報告もされているにも関わらず、今のと
ころ外部の動きがない。それとも現実世界の方で何かあったのか……。
現在2巻までしか出ていないので物語はこれからという感じです。



現実世界への帰還から仮想世界での生活


行きて帰りし物語。使命を持った主人公が困難を乗り越え使命を果たして帰って
くる。
物語の王道パターンですが、この構造が近年は変わってきて異世界へ行きっぱな
しというのが多く見られます。
異世界でセカンドライフ送りますというホンワカしたのも良いのですが、何かし
ら主人公が世界に影響を与えるとかそういうのがないと読んでいて飽きるかな。
死後、異世界でやりたい放題も娯楽作としては楽しいけど。

そういう意味では久しぶりに緊張感のありそうな作品に出会えたかなと自分は思
いました。
デバッカーという視点でゲーム世界にかかわっているのもいろいろ考えさせられ
ます。実際の検証作業やバグ報告とかもわかって、普段デバッカーは地味な仕事
をこなしているのだとわかりました。

壁に身体をこすりつけて一周。ジャンプしたり、いろんな角度から壁にぶつかる
「一周しただけで「確認した!!」というのは危険です」
「そういう時ほど何かあるもんです」

壁に隙間があるのではないかというデバック作業。

この作品みたいに全身を使ってバグ検証したりはしないと思いますが(笑




さて、今回この作品を選んだ理由として

2021年4月1日。

予定通りなら今日からSEGA(セガサミーホールディングス)は再編された組織で
のスタートとなります。

※詳しくはセガサミーホールディングスの投資家情報にIR資料があるので気にな
る方は目を通して見てください。


組織再編で大きく環境も変わり良いスタートを切ってくれればなと思いファンタ
ジー寄りではあるもののゲーム開発に関連する本作を取り上げてみました。



三国志大戦公式の方も


「CHUNITHM」とのコラボ大戦スタンプ開催!


開催期間 4月1日(木)7:00~4月13日(火)27:59

4月1日から力を入れています🐘


今年は、こうした他のゲームとのコラボで大戦だけでなくゲーム業界の話題を盛
り上げていってほしいですな。

再見




©SEGA

©左藤真通
©講談社
作成日時:2021/04/01 12:08
コメント( 4 )
4件のコメントを全て表示する
Chaos
Chaos
2021年4月1日 19時39分

仮想世界で死んでしまうと現実世界に戻れなくなる… よくある設定だと思うのですが、強制ならともかく自ら命を懸けて世界に飛び込むとしたら躊躇しますね…
自分も狂武錬の章のステージ全域がダメージ床になってたりと、エイプリルフールネタだと思ってました。
一騎討ち3,594合も実装して欲しかったようなw(誰もやらないか…)

楊狐
楊狐
楊狐
2021年4月1日 22時12分

虚実さんコメントありがとうございます。
自分も最初はエイプリルフールのネタかと思いました。
こういうサプライズはもっとやってほしいですな♪

虚実
楊狐
楊狐
2021年4月1日 22時15分

Chaosさんコメントありがとうございます。
物語だからこそですな。実際にとなったら自分もやはり躊躇します。
ステージもとびぬけていますな。
エイプリルフールネタじゃないと思わせつつ、しっかりネタも仕込んでくるのがSEGAらしいですな。

Chaos
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