本日もミニ色紙を元にした小話と、そちらに登場する武将たちの裏話を公開いたします!
第十八回となる今回、ご紹介する色紙はこちら!
【魏蜀争天異聞録】
魏の驚異の技術力によって空中で戦闘する術を得た郭淮だが
蜀もまた人智を越えた妖術によって力を得ていた。
「蜀の守護者、趙子龍……か。その名の通り、竜になるとは」
その言葉に応えるように、竜は大きな咆哮をあげた。
郭淮は赤い翼を翻して天を舞い、鋭い爪牙を紙一重でかわす。
「近接武装、展開! その逆鱗、我が一刀にて貫く!」
抜き放った剣が光を帯び、黄金の鎧が照らされる。
さながら一筋の流星となり、郭淮は竜の喉元に飛び込んだ――!
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この色紙に登場する武将は、こちらです!
◆武将紹介
郭淮は魏に仕えた武将で、王淩の妹・王氏を妻に迎えています。
漢中征伐の頃から戦場での活躍が見られ、定軍山で夏侯淵が討たれた際には、混乱する自軍を冷静に取りまとめて被害を抑えました。
その後は主に辺境の守備を任され、蜀の北伐や異民族の反乱を幾度となく防ぎ、副将として曹真や司馬懿の補佐を務めました。
戦況分析に優れ、常に敵軍の行動を予測し的確な対策を講じました。
部下や領民には恩威をもって接し、異民族との対話にも内情を深く理解した上で臨んだといいます。
◆裏話
イラストファンミーティングでお見せしたこともありますが、第四弾の郭淮のコンセプトは
「数十年に及び国境を守護した、鉄壁のガーディアンロボといったイメージ。」です。
ロボ風になった理由については、単なる開発の趣味も含まれていますが
『三国志演義』などの影響で過小評価されがちな郭淮を目立たせたいという想いがあり
実は病弱で、その体を覆い隠すためにメカ風の鎧を付けているという設定にして大胆にアレンジしました。
カッコ良いイラスト
とド派手な計略性能によって
予想以上に目立ちましたね!
アーケード版のイラストは立ち姿で、
「戦場(山地)で、カッコよく武器を構えている。」
ぽけっと版のイラストは攻撃シーンで、
「空を飛ぶ竜を射落とそうとしているシーン。」という指定になっています。
ぽけっと版のシチュエーションについては、もちろんカッコよく演出する意図もあったのですが、
三国志大戦ではタカヤマトシアキさんになかなか描いていただく機会のないロボとドラゴンを
一枚のイラストに詰め込んでしまおうという欲張りな狙いもありました。
計略名
「天破竜墜」は当初いい名前が浮かばず、先に「こんな感じの計略セリフにしたい」と考えてから、
緋略の
「黒鉄(くろがね)の矢よ……! 天を破り、竜を墜とせ!」をベースに四字熟語風に整えました。
(ちなみに計略名の仮案は
「超郭淮攻撃(スーパーかくわいアタック)」でした)
実際に口に出してみると分かるのですが「くろがねのやよ」ってとても言いづらいです。
ですが声優の斉藤壮馬さんは淀みなくカッコ良く、迫力たっぷりに演じてくださっています。さすが声優さん、脱帽です。
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今回はここまでです! また次回、お会いいたしましょう!
郭淮
「元より病弱な身なので、今は私も自邸に籠っている。……格納庫ではないぞ。
せっかくの機会だ。武具を磨くのも、書で知識を蓄えるのも良いだろう。
竜が現れた時、すぐ出撃できるように……心構えも忘れぬことだ」
次回は郭淮光線とか超電磁郭淮とかもよろしくお願いします!
レア郭淮様のお話も見たいです、次は是非ともお願いします。
超郭淮攻撃(スーパーかくわいアタック)w
郭淮格納庫……。( ̄▽ ̄;)
趙雲「ドラゴラム」