今日の武将＆色紙紹介その１２【張遼】

本日もミニ色紙を元にした小話と、そちらに登場する武将たちの裏話を公開いたします！

第十二回となる今回、ご紹介する色紙はこちら！




【張遼止啼～遼来々～】

「遼、来！！」
その一声で万の兵は道を開ける。
彼の道を遮らんとした勇敢な兵は、瞬く間に宙を舞った。
鬼神と化した張遼の前では、槍は小枝、鎧は紙切れも同然であった。
さらに一閃。鬼神の周囲に蒼黒の光が煌く。
その刹那、天から雷撃が降り注いだかの如く、千の兵が吹き飛んだ。
人外の如き武威を前に、泣き叫ぶことさえ忘れ、兵は逃げ惑う。
“遼来”“遼来”……その声は恐怖と共に、兵の心に刻まれた。

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

この色紙に登場する武将は、こちらです！


◆武将紹介
張遼は、曹操の元で最も功績があった五将軍の筆頭に挙げられる将です。子に張虎がいます。
董卓、次いで呂布の配下として各地を転戦し、呂布が曹操に敗れ処刑されると、武勇と高潔さを曹操に買われて帰順しました。
その後は官渡や白狼山の戦いをはじめ、多くの戦で数々の武勲を立てました。
とりわけ合肥の戦いでは、十万に及ぶ呉の大軍を八百の寡兵で相手取って撤退に追い込み、さらに猛追を仕掛け、武人としての名声を響かせました。

◆裏話
史実で目を疑うような活躍をしており、旧作の三国志大戦でもファンが多い張遼。
今作の張遼も「勇猛果敢にして文武両道の勇将。」「威風堂々といった風貌。」などなど、
とにかくカッコ良くしてやろうという指定を入れて発注しています。
その後、杉浦善夫さんにご作画いただいたイラストの表情が非常に生き生きしていたため、
より武を高め、頂へと向かうことに喜びを見出しているキャラクター付けを追加していきました。

皆さんご存じの通り、張遼は計略や突撃のセリフで「遼来々！」と雄々しく名乗りを上げます。
本来「遼来々」というのは、小話の通り、敵である呉の人々が張遼を恐れて発した言葉なのですが、
張遼の代名詞となるワードを用意したいという狙いで、あえて誤用して張遼自身に言わせています。
初志貫徹ということで、第五弾の張遼の突撃セリフも同じく「遼来々！」にしています。
ちなみに旧作の群雄伝（ストーリーモード）でも「遼来々！」と叫ぶシーンがありました。
当時の開発メンバーも同じことを考えていたのではないでしょうか。

張遼といえば、１月に実施した「将星伝 武将選挙」にて見事魏の一位を獲得しましたね。
シナリオ担当者は「これで合肥の戦いを書くのは何度目だろう？」と笑っていましたが
すでにシナリオは書き終わっているようですので、気長に実装をお待ちいただけますと幸いです。

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

今回はここまで！　また次回、お会いいたしましょう！

張遼
「病魔に侵されたのは鍛錬が足りないからだ、などと言う気はないぞ。
　最善を尽くしてなお病に倒れた者を悪し様に言うことは、俺が許さん！
　そういった者を支えてこそ、真の強さだ！　心しておけ！」