本日もミニ色紙を元にした小話と、そちらに登場する武将たちの裏話を公開いたします!
第四回となる今回、ご紹介する色紙はこちら!
【実況! 中華大運動会】
号砲と共に、走者が一斉に走り出しました!
各組の応援団も熱を入れて声援を送ります!
まずは紫組の応援団長、唐姫さん。ツンとした態度ですが
「一番じゃなくてもいいから頑張って走りなさい!」と優しい言葉で応援!
続けて紅組応援団の甄氏さんは、言葉ではなく美しい舞いで応援します。
おっと! 青組応援団の孫寒華さんが謎の物体を召喚したー!?
盛り上がって参りました! 次はどんな応援が飛び出すのか――!!
――えっ、もう競走は終わった?
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この色紙に登場する武将たちは、こちらです!
まずは一人目、唐姫!
◆武将紹介
唐姫は少帝の妻です。
董卓の命令で李儒が夫に自害を強いた際、別れの酒宴で悲歌を交わしました。
この時に少帝と「皇帝の妃として誇りを忘れず、役人や平民とは再婚しない」と約束しています。
少帝の死後は故郷に戻りましたが、そこに略奪にやってきた李傕に囚えられ、求婚されます。
しかし唐姫は少帝との約束を守り、身分を明かそうともせず、李傕を拒絶しました。
以降も再婚を拒み続け、その気概に感じ入った献帝によって保護されたといいます。
◆裏話
夫・少帝を献帝との対比のために、小柄で幼い臆病な少年としてイメージを作成したため、
唐姫は、少帝を引っ張ったり支えたりできるような気丈な少女として発注しました。
アーケード版のイラストではツンとした表情が印象的で、
発注書にも「気が強い性格で、可愛い系の顔立ちだが、目や口元にそれが表れている。」とありますが
性格設定では
「内面はまだまだ少女であり、強がりに似た感じ」と補足しています。
「あたしがついててあげるから。一人にしないでよね」という落城セリフからも
少女らしい弱さが垣間見えるのではないかと思います。
義勇ロード漢伝では少帝との別れのシーンも描いており、ひとり残されることを寂しがる唐姫に対して、
少帝が「一人じゃないよ。君はずっと僕のお嫁さんだから……」と励ますシーンがあります。
これが元で、彼女に「お嫁さん」というあだ名をつけている開発メンバーもいるとかいないとか。
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続いて二人目、孫寒華のご紹介!
◆武将紹介
孫寒華は孫堅の曾姪孫(甥の孫)にあたる女性です。
神仙術により不老長寿を目指していた杜契という神仙家に師事しました。
彼女はあらゆる障害を退け不老不死になる「玄白の仙術」を会得し、少女のような容貌を保っていたといいます。
後に杜契と駆け落ちし、彼の親族を頼って難を逃れ、事態が落ち着いた頃に仙道の聖地である茅山に戻りました。
◆裏話
三国志には何人か仙女キャラがいますが、これらの差別化にも頭を悩ませています。
史実は少ないし、他の武将との関係性も薄い……
そういった時は、とりあえず自由に見た目のコンセプトを考えるというパターンもあります。
その結果
「中華風ファンタジーな魔法少女」というコンセプトが生まれました。
……何故でしょう。
衣装はもちろんのこと、パステルカラーの流れ星な背景も
クロサワテツさんにアイデアを頂き、魔法少女らしさ全開でデザインしていただきました。
良い意味で三国志らしくない、唯一無二のキャラクターに仕上がったと思っています。
余談ですが、計略の「凍っちゃえ~!」だけでなく
寵臣セリフの
「キラキラ輝く氷の華! カンちゃん登場~!」も名前ネタの一つです。
この魔法少女的な名乗りは、セリフ担当者お気に入りの一つだそうです。
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そして三人目、甄氏のご紹介です!
◆武将紹介
甄氏は曹丕の妻で、曹叡の母です。
最初は袁紹の二男・袁煕の妻でしたが、冀州の戦いで、袁紹の屋敷に押し入った曹丕に見初められます。
屋敷は曹操が立入禁止としていたものの、袁紹の妻・劉氏のとりなしで曹丕は処罰されず、甄氏を娶ります。
当初は聡明で謙虚な性格を愛されたものの、次第に寵愛は郭氏や他の后たちへと移っていきました。
さらに献帝の二人の娘が曹丕に嫁ぐと、甄氏はますます寵愛が薄れるのではないかと訴えます。このことが曹丕の不興を買い、甄氏は自害を命じられました。
子の曹叡は即位後まもなく、母の名誉回復のため皇后位を追贈し、また母の一族を厚遇しました。
◆裏話
袁家から曹家に移り、薄幸の生涯を送った甄氏は
「見た人が憧れる、優雅さのある生徒会長的な雰囲気のお嬢様。」というコンセプトで発注しました。
衣装の差し色として盛り込まれた紫色は、袁紹軍の属する漢の勢力カラーですね。
アーケード版のイラストでは、キリッと毅然とした表情なのに対して
ぽけっと版のイラストでは、曹丕に構ってもらえず少し拗ねている表情をしています。
「しっかり者が時折見せる可愛らしさといった、ギャップ感を出したいです。」と発注書にも明記されているのですが、
これは悲しんでいる(ネガティブ)な表情の姫の数を抑えようとした結果でもあります。
セリフでも毅然とした態度を崩さない甄氏ですが、
郭氏に一騎討ちで勝利した時にのみ分岐する特殊ボイスでは
「少しだけ、あなた様がうらやましい……」と、薄れゆく曹丕の寵愛に対して心情を吐露しています。
これくらい特殊な状況でないと弱音を漏らさないくらい、気丈な人なのでしょう。
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長くなりましたが、今回はここまで! また次回、お会いいたしましょう!
孫寒華
「フレー、フレー、み・ん・な!」
唐姫
「ファイト! ファイト! あんたたち!」
甄氏
「何ですの? その“フレー”とか“ファイト”というのは……」
唐姫
「これは応援する時の決まり文句よ。こう言って応援すると士気がすっごく上がるのよ」
孫寒華
「長生きしなきゃ、いろんな楽しいこともできないもんね。みんな健康に気を付けてにゃ~」
魔法仙女☆そんかんか
自由な発想が素晴らしいものを生むんですね(*´ω`*)
孫寒華ちゃん(^q^)prpr
寵臣にしていて、
『一緒に逃げちゃおっか?』
って言っていたのは、そういう設定があったからなんですね。
本当に大好きです。ありがとうございます!